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悪魔の唇 Ho:麻薬の売人 話しかけやすそうな、気さくな雰囲気を纏った人物。 他人に対して丁寧な喋り方をし、笑顔を絶やさない。 その裏は麻薬の売人ですけれども。 うっかり話しかけちゃって、そのままいつのまにかヤバい取引までたどり着いちゃう系の怖い沼お兄さん。 人とコミュニケーションを取ることが得意で人懐こい性格もあってか、人と打ち解けやすい。 が、同じ人物と深く交流することが得意ではなく、広く浅い人間関係を築いている。彼と長く交流している人間は仕事柄もあり、少ない。 以下、HO秘匿情報。 重度の被虐趣味である。「記憶にも体にも残る傷」を自身の求める暴力としており、暴力という名の至上の幸福を求め続けている。 快楽主義であるために常日頃から自身の体を傷つけており、体には打撲痕や生傷が絶えない。ささくれとかすぐビッってやっちゃうし、リスカとかもしてる。 ドラッグは扱っているものの、自身は使用していない。自身の快楽はあくまでも「痛み」であり、痛みを取り除き、快楽を与えてくれるドラッグは魅力的に感じなかった。 仇花にとってドラッグは、あくまでも仕事の道具でしかない。 ▼生まれ 裏社会の人間である父と、その愛人であった母の間に生まれた。 小さい頃から身近に暴力が溢れており、いつもそれに晒されていた。 普段は居ない物扱いするくせに、父の気を引くため、やりきれない思いや鬱憤を晴らすために振るわれる暴力は、唯一自分が必要とされる証だった。 それをいつしか自分の存在証明であり、人から与えてもらえる愛だと思うようになった。 だって父が、母が言っていた。何かがうまくいって上機嫌な時。自身に暴力を浴びせた後に、望む結果が得られた時に。 「お前を愛している」「お前を生んでよかった」 「記憶にも体にも残る傷」。それが自身の求める至上の幸福であり、愛であり、快楽である。 自分は痛みを刻まれるために生まれた。 結局父は何かに巻き込まれて死に、母もしばらくして後を追った。 6歳で孤児となり、保護されて初めて名前と戸籍を手に入れた。 本名(保護施設でもらったもの)は「幸白　満(ゆきしろ　みちる)」 そこから保護施設ではあるものの、普通の暮らしをし、高校に上がるのを機に独り立ちした。 保護施設の支援のお陰で大学までいったものの、中退。今の職業につく。 ▼見た目について 生傷が絶えないため、常に体を覆うような服装をしている。夏とか大変そう。 腰から太ももにかけて、蛇の刺青が入ってる。顔の右半分にもこれまた刺青が入ってる。刺青が入っているところは、だいたい負った傷をさらに上書きしていることが多い。 「傷ってさ、治るから。どうしても最高で忘れたくない傷はこうして刺青いれて、ずっと憶えておくんだ。」 ▼お仕事について 大学で薬学部に所属していたため、なんとなくそういう仕事につくのかな〜、と思ってた。 が、なんのつもりかここにきて、死んだ父の因縁が絡み、裏社会に触れる。 どうも父は母のせいで死に、組織にも多大な損害を与えたらしい。 「お前が生まれたせいで、お前の母はあの人を売り、あの人は殺された。」 そう言って刺された。なるほど、そんなに慕われた人だったのか、父は。なるほど、そんなに大切だったか、あの組織は。 刺された時に、自身の被虐趣味を完全に自覚した。 今まで普通に暮らしてきて、なんだか物足りないと思っていたのだ。これか。あぁ、これだ。 そこからなんとなく、父の所属していた組織を調べた。 その流れで、薬物のことを知る。 どうやら父の大切にしていた組織は、薬物に悩まされていたらしい。 だからそこに手をつけた。なんとなくだが、父が大切にしたものを傷つけて、壊して、その愛を永遠に残そうと思ったのだ。自分にとっての愛は、そうだから。 それに、どうも自分は裏の社会と縁を切ろうにも切れないらしい。 施設で暮らしていたとき、怪しい人物が何度も自分を引き取りたいと申し出ていたのを、何となく知っていた。 施設の方がまともな人だったからこそ、今まで守ってもらえていたけれど。 ならば、生まれ出た仄暗い闇に戻り、そこで生きようと思った。 そこならばきっと、自分の求める幸福が、愛が、溢れているだろう。 そう思い、この仕事についた。 そういえば幼い頃、間違って父が持ち帰ってきたものをお菓子と間違えて食べて、具合を悪くしたことがあったっけ。 くらくら目がまわってふわふわした後に、死ぬほど苦しくて。大切な証拠をどうしてくれると怒鳴り、自分を蹴飛ばす父が極彩色の向こうに見えた。 あぁ、これだったのか。そう思った。これがあの極彩色の。 自分は結局生まれ出る場所に帰り、与えられてきたものしか愛として受け取れない。 まぁ、天職だったのかな。 ▼私生活 自宅として、複数のマンションを契約しており、気分や取引をした場所に応じてその部屋に帰る。 私物はそこそこあるし、仕事も結構金が手にはいるため、それなりに快適な生活をしている。 が、ベッドは毎日血まみれになる。 快楽主義というかもはや中毒なのかもしれない。 人を連れ込んだり、手軽に自分で傷をつけたり。 近所のコインランドリーはほぼ常連。深夜か早朝に行っては血まみれのシーツを洗っている。 そういう仕事の癖して、ご近所さんに会えば明るく挨拶するので、近所の認識は「お仕事は何かわからん上にあんまり帰ってこないときもある、気さくなご近所さん」 になってる。 稼いだ金を匿名で、世話になった児童施設に寄付している。 自分の罪が明るみになっても迷惑をかけない形で寄付をしている。一応、自分を育ててくれた恩は感じているし、自分が今やっていることを理解している。 恩知らずの息子でごめん。でも、自分は結局暗闇から生まれて暗闇に帰るしかなかった。 僅かな間でも、光の中で自分を育て、光の中で生きていけるよう手を尽くしてくれてありがとう。 幸白 満は死んだ。そう、思ってほしい。 ▼おなまえ 仇花　幸(あだばな　こう) 仇花…徒花とも。時期外れに咲いた、実を結ぶことのない花。むだばな。 転じて、幸せが実を結ばない、むだに生まれてきてしまったもののたとえ。 なんとなく、幸白　満という名前が自分には勿体無くて名乗っている名前。 幸白　満(ゆきしろ　みちる) 明るい世界で、幸せに満ちた人生をおくってもらいたいと思ったの。あの子、６歳までロクに言葉も話せなかったし、…名前も戸籍もなかったから。人として認めてもらえてなかったのよ。 だからこそこれからの人生は、人として、充実した幸せな日々を送ってほしいと、そう願ってあの名前を贈りました。だってあの子、あんなに笑顔がかわいいんですもの。 児童保護施設、職員より。 追加！ 2022/11/7 ・アングラ劇場は、薬物の仕入れ先としては勿論、個人的な趣味でも全然行く。 ショーに新しい快楽のヒントを求めに来ているところがある。 ・酒もタバコも好きじゃない。痛みを忘れるためのものだろあれは。付き合い程度には嗜むけども。 でも悪用するのは好き。傷口に高濃度のアルコールをかけるだとか、タバコで肌を焼くとか。 そこの人、灰皿ないならここで火を消していきませんか？(腕を差し出す。) ・人に暴力を期待して、わざと喧嘩を売ることはあるが、暴力を強要するほどではない。相手が躊躇ったら素直に引き下がる。舌打ちとかすごく残念そうにはするけど。 暴力はあくまでも快楽なので…もっと楽しそうに、もしくは明確な敵意を向けてやってくれないと、こっちも気持ちよくなれません……… 憐れみとか仕方なくとかで与えられた、生ぬるい暴力ほど面白くないものはない。本気でやれ本気で。 ・死に瀕したことがない(？)ため、自分の限界を理解してない。そのため、普通は死ぬだろと思われるような痛みでも喜んで受けに行ってしまう。そのうちきっとうっかり死ぬだろうけど、本人は多分幸せなので、放っておいてあげてほしい。 ・性癖は「痛み」オンリーなため、相手は誰だっていいし、痛ければ何されてもいい。 爪を剥がしてくれるというなら相手が誰であろうと抱くし、首を絞めてくれるというのであれば相手が誰であろうと抱かれる。 全然行為がなくたっていい。痛みさえくれれば、それでAll OK。

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