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かつて中東のある場所、ある施設にて育った屋敷手伝いの見習い少女。 引き取られた先はある種の犯罪組織の拠点であったが、彼女は信仰という救いを胸に日々を生きていた。 その出生は生まれてすぐに人身売買組織に引き取られ、公的には存在しない人的資源として引き取られたもの。 その行く末は決して明るいものではないはずだったが、終末戦争によってその命は失われ、ネクロマンサーの手によって玩具として蘇らせられた。 本人はその結末と現在について、神様が生まれ変わらせてくれた、と考えている。 性格は穏やかで明るく、公明正大を張り付けたような人間性。 曰く、「神様」への祈りを欠かさず、日々を歩む事で必ず幸せに辿り着けるものという思想を掲げており、 その想いは良く言えば懸命、悪く言えば盲目であり、見る者によってはある種の殉教者めいている。 ドールとして蘇った後もそれらの根本は変わらないものの、価値観や精神状態が一部破綻しており、 彼女にとっては崩壊しかけた世界すらも全て美しく、存在するものすべてはありがたいものである、という。 無論、それは襲って来る敵ですらその対象であり、彼女にとってはそれらは「日々の恵み」であり、 言ってしまえば自身の肉体を回復する為の交換パーツのような都合の良い扱い。 人間的に言えば「日々の糧」と同じ認識である。 その認識は一見すれば美しく懸命で、神への殉教を捧げるものであるものの、 見方を変えれば、「神に祈る日々を送る為であれば、自身の生存の為には何をしてもいい」という実に傲慢な思考回路へと変貌している。

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