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[経歴] 幼い頃に他の人には見えない金細工のトカゲと出会い、両親に伝えるも受け入れられる。 ちょっと変わった小さい相棒がいること以外は普通の子供だったので普通の人生を送……ろうとしてきた。 ところが事あるごとに小さな相棒が和臣の口を借り、トラブルを起こし、その対処に追われてきた。 ともあれ悪いことの印象が多いが、トカゲとの不思議な関係を受け入れている。 1年ほど前ジャームに襲われ、(主にトカゲの口撃によって)倒した際、井野正道と出会いUGNの存在を知り、 流れるように勧誘され偉い人に会って、色々手続きを終えて支部長の席におかれた。 …えっ、俺が支部長？なんで？？？　そんなUGN歴の短いオーヴァード。 [金細工のトカゲとの出会い] 父は金細工職人で様々な手掛けていて、物心つく前から父の作品に囲まれていた。 そんな父が趣味で作っていたものは動く動物の置物が多く、きらきらと光るそれらを和臣は気に入っていた。 ある日見覚えのない金細工を見つける。新しい作品だろうかと眺めていると、金細工のトカゲが話しかけてきた。 『相変わらずボーっとしてんだなァ、オマエ。前の方がもうちょっとシャッキリしてたんじゃねーかァ？』 自分の周囲にはいない口の悪さにびっくりしていると煌くトカゲは頭の上に飛び乗ってきた。 父と母に文句がある！と言われ、代弁されられた。おかしなことをいう子供の話を、父母は適当にあしらう事もせず、 金細工のトカゲという両親の目に見えないその存在は受けいられた。 そのまま金細工のトカゲは高槻家の一員のようなものになった。 [学生生活] 金細工のトカゲが和臣に憑りついて(？)からというもの、感情が荒れた時(レネゲイドが活性化した時)や近くにオーヴァードがいる時、勝手に口を使われトカゲの口の悪さからトラブルが起こった。 多くは皮肉だが、稀に正論も吐く……が口の悪さで台無し。傍目から見ると自業自得ではあるが、流石に不本意ではある。 勝手に口から言葉が出てくるんだ、と弁明はするがオーヴァードでない人、主に学生時代の友人たちからは大人しい顔をして性格が悪いと思われがちである。 半面教師がすぐ側にいたが、元々の気質もあったのか割と穏やかでのんびり屋な性格のまま成長した。 金細工のトカゲのせいでただただ気苦労が多い。 [支部長の座] UGNという存在からして井野正道に会うまで知らなかったが、井野から紹介された人物は和臣を白宮市支部長に任命した。 孝臣の力を使うには金細工のトカゲの力が必須だが、気まぐれなトカゲは気が乗るか孝臣に危険がある時のみしか力を揮わない。 その為和臣を支部長の席に置き、和臣を危険な場所から離れなくさせるため市民や支部員たちを守る責任がある支部長という重しをつけた。 和臣の善性を利用した形ではあるが、和臣とトカゲの力は十全に揮って貰う必要があり、これも他のオーヴァードや非オーヴァードのためである。 [金細工販売店] 白宮支部の表の姿。和臣とトカゲの趣味が全面に出ている。 和臣は金細工が好きだが、手先が超絶不器用なので父が作ったものを売る方に力を入れている。 父の作品が沢山の人の手に渡る事を喜ばしく思っている。人気商品は指輪やネックレス。 たまに父か母が様子を見に来るが、母の方が良く来店する。 [戦闘] 流石に戦闘中は仕方ないので止める事もせず、トカゲの口の悪さがいかんなく発揮される。 口は勝手に使われるが、乗っ取られているわけではない。 無意識だろうがなんだろうが、和臣が少なくとも金細工のトカゲに同調する思いを持っているか、 その場面では使わせていいと思っているならば、金細工のトカゲに力が使えないわけがない。 なので金細工のトカゲは遠慮なく、和臣の口を使って罵倒を吐き出す。遠慮した事はないが。 和臣から放たれる言葉は神託の如く精神に直接作用する。身体に傷は出来ない。ただただ戦意が奪われていくだけだ。 [和臣] 一人称：俺　　二人称：○○さんorくん、キミ、貴方、お前(対トカゲのみ)　 口調：間延びした、ゆるい口調。～だよ、～だよねぇ、等。 好きなもの:金細工　　嫌いなもの:自分の金細工を盗んだ子、名前で呼ばれる事　　苦手なもの:共感すること 幼少期は大人しく、口数が少なかったが金細工のトカゲの言葉を伝えるため、次第と両親との会話をするようになった。 それまでは特に問題はなかったものの、小学生になった時、父に貰った金細工のアクセサリーを盗まれた件をきっかけに 感情が荒れるとトカゲが口出しできると気付く。その時はトカゲの口の悪さに(と教師や親に知られたくなかったのか) 相手が泣いてしまいうやむやになったがその一件でクラスメイトが距離を取ったのは確か。 中・高生となり自身も周囲も多感な時期に入るとそれは顕著になった。 同級生の陰口などには辟易としたが、不思議とトカゲを排除しようとは思わなかった。 時には中二病と揶揄されつつも、和臣はトカゲと学生時代をやり過ごしてきた。 誰かを思いやったり心配したり敵に対して憤る気持ちがあるにはあるが そういった感情の表現は非常に希薄になっていて本気じゃないと思われがち。　秩序・善って感じ。 [金細工のトカゲ] 一人称：オレ　　 二人称：オメェ、テメェ、ガキ、○○野郎、○○女等々。カズ(対和臣のみ)、クソジジイ、クソババア(対和臣両親にのみ)　 口調：間延びした、相手を馬鹿にした口調。語気が強い。～だぜェ！、～だよなァ！、等。 好きなもの:金細工　　嫌いなもの:目障りなもの、バカ　　苦手なもの:感謝されること 可動式。トカゲ以外で呼ばれても反応しない。名前をつけようとすると全力で嫌がる。 和臣と出会う前の経歴については金細工のトカゲも語ることがなく、不明とされている。 めちゃくちゃ口が悪い。和臣が捻くれずに育ったのはある意味このトカゲのお陰かもしれない。 レネゲイドビーイングであり、オーヴァードやジャーム等の知識は和臣に教えてきた。UGN？FH？ゼノス？知らんな。 和臣のレネゲイドが活性化…感情が高ぶったり、他のオーヴァードが傍にいるとトカゲは和臣の口を使うことができる。 自分第一だが、和臣に頼られればなんだかんだ言いつつも協力することもある。ツンデレではなくただの自分勝手。 気まぐれ部分も多いが、本人(？)的には兄貴分のていで出来の悪い弟の手助けをしてやっているつもり。 和臣と15年以上の付き合いを続けている。　基本的に混沌・中庸って感じ。 [奇妙な隣人とシンドローム] 和臣はソラリスとオルクスのクロスブリード。金細工のトカゲはブラックドッグとオルクスのクロスブリード(自称)。 二人のオルクスシンドロームが同調し、二人の世界と世界が繋がって互いを隣人として認識できるようになり、 そしてその奇妙な関係はオルクスを介して相手の持つシンドロームを使用できるのではないかとは和臣を検査したUGN研究員の論である。 金細工のトカゲは和臣のソラリスのエフェクトを使い、戦闘をこなし、和臣は金細工のトカゲの本質であるブラックドッグに近いエフェクトを使い、日常の助けにする。 互いを認識しあうのにオルクスシンドロームを使用しているため、和臣はオルクスシンドロームを有しているにも関わらずオルクスエフェクトを発現できないのではないかと考えられる。 [存在しない兄] 二人だけが知っていることがあった。今はたった一人しか知らないこと。 和臣には兄がいた――残念ながら取り上げた時に産声をあげる事はなかった――らしい。 自らの事をレネゲイドビーイングといい、また自らの事を和臣の兄であると言った奴は和博(かずひろ)と名乗った。 死んだあとに母がつけた名前なんだ、と自分以外の誰にも見えない幽霊は微笑んでいた。 幽霊がなんで化けて出てきたのかっていうと、なんでも死んだ直後、母が病室で休んでいるときに自分につけた名前に反応して目覚めたらしい。(死んだのに目覚めたってなんだ、とは思った) 和臣に憑りついた和博はそれはもう献身的に和臣の世話を焼いた。弟だから、と。家族と話せて嬉しいとも言った。 勉強、遊び、レネゲイドやオーヴァードのことを和臣に教え、さらには夜更かしはしない、野菜はちゃんと食べる、口調はもっと丁寧に、なんて母親みたいなことも言い出した。 様々な事を教えられ、もといくどくどと言われ――若干鬱陶しかった和臣はある時思いついた。 そんなに言うなら代わりにやってもらえばいいな、と。 あまりの面倒くささ(とそれ以外の考えが1割)にそう決めてからは早かった。 自称兄とのラインは見えていたし、お互いの領域が重なっているのも知っていた。 となると位置を入れ替えても対して問題ない上、楽に実行できるだろうなと解っていた。実際、簡単にできた。 とはいえ、入れ替えの際なにかの不具合があったのか自称兄は色々な事をすっかり忘れていた。 自身がレネビだったことも兄だと名乗ったことも、弟のことも。 それに対して忘れてるならこのままでいいな！と笑ったのは別におかしくないことだ。だって咎める奴はいなかったから。 二人だけが知っていることがあった。今はたった一人しか知らないこと。 金細工のトカゲはそれを誰にも言うつもりはない。――勿論、和博本人にもだ。 　 　

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