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不辜のサァカス ナイフノモツレ HO3 師匠のことは親のように、或いは兄のように、自分の生きる道の手本として慕い、愛している。師匠に愛され、大切に育ててもらったという自覚、自負が確かにある。だからこそべディールも動物たちを大切に扱い、世話することが出来ている。貰った愛情を、教えてもらったものを形にすることで、自分の成長によって少しでも返したいと日々思ってきた。幼い頃から舞台で仕事をする人々を身近に感じてきたため、聞き分けがよく、大人しい。師匠と2人きりになると「アタハン様」と名前を呼んで子供のように甘えることもあった。もちろん師匠はべディールの意志を常に尊重してくれていたが、べディール自身は自分で決断を下すことが苦手で、師匠が居ない今、あらゆる意思決定を自分一人で行うことに不安を感じている。鼻がよく利くため、刺激臭が苦手。べディールが苦手な匂いは動物たちにとっても良くない匂いなので、極力避けようとする。そのためサミーウに煙草をやめて欲しいと常々思っている。このサーカス団で「師匠の隣」以外の自分の居場所が出来て、嬉しい。もちろん今までの二人旅も楽しかったが、これまで出会って来た人たちは仲良くなれたと思ったらすぐお別れだったので、今、毎日ひとところに居られる事がべディールにとっては新鮮で幸せなのだ。だからこそ団員に傷のことを知られるのは恐ろしいと感じている。 何としても背中の傷は隠し通したい、どうにか治してしまいたいと思っている。 サミーウがサーカス育ちだと聞いて、親がいない出自に親近感を覚えている。年下で可愛がりたい思いもあるが、それはそれとして言うことを聞いてくれなさそうだし素行が悪いので怖い。 団長のことは師匠の次に信頼している。安心して相談事のできる大人だと感じているが、さすがに傷のことは言えない。また、彼と師匠の間にはなにか複雑なものがあっただろうと予測している。しかしどちらもべディールにとっては信頼のおける相手なので、どうしようも無い理由があるゆえの軋轢だろうと考えている。 HO4は初めての後輩なので張り切りたい気持ちもあるが、やはり師匠のことが心配で、彼(彼女)と接する時は上の空かもしれない。入れ替わりのように現れたHO4を見ると、無意識に師匠のことを考えてしまう。優秀なHO4の人気が早々に出たことで、べディールは少なからず焦りを感じている。 べディールの愛称は「ベディ」 幼い頃師匠に呼ばれていたかもしれないし、べディールの熱烈なファン(居るか分からないけど)が、そう呼んでいるのかもしれない。とにかく彼女の愛称は「べディ」です

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