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フリガナ　ふくやま ゆうき 周りには『ユキ』と呼ばせている。 デザイナーのたまご。 女装男子であるが、地元じゃ負け知らずの美人のため「自分に似合う服を着て何が悪い」の説得力がすごい。 両親にそれはもう可愛がられたが甘やかされてはおらずだからといって特別厳しくはされなかった。 父の『自分に自信を持たなければ、好機を生かすことは出来ない』と教えられ、自己肯定感がばり高くなった。 まずは自分の見た目に自信をつけ、男の服も女の子の服も構わずきこなした。 両親は、周りの目を気にしない彼に誇りを持ってくれた。それがまた精神面を強くした。 鍵っ子の幼なじみは可愛くて仕方ない。 頭の中ではあらゆる服装を着せてはノートにデザインしている。だが、見せるつもりはないらしく、彼曰く、褒められたらメイクにまで幼なじみにしてしまうと、一応自重はしている。まぁ、ビジュアルをよくする自信しかない。 彼の初恋を拗らせたことは知っているし、まだ好きなんだろうと言うことも知っている。故に、距離は取らずに幼なじみを傷つけずに、否定はしていない。ただ告白もされてないし、この関係が壊れて傷つく幼なじみを見たくもない。だが、からかうことは止めれない。性格の問題。ちゃんと可愛い弟分とは思っている。 ちょっと闇っぽいとこ。 小学生の頃スカートを履いて登校した際は少し問題が起きた。イジメやその保護者からのクレーム、先生からの問題児判定など。 ただスカートを履いただけで問題になってしまったことに、世界の『常識』や『差別』を知った。 だかその問題は幼なじみの耳に入る前に、たった三日で終わった。 たまたま仕事できていた、請負人(自探索者)がその問題をついでに解決したのだ。 彼女は厚手の赤いロリータファッションに身をかため金のロングヘアー、木彫りのツヤある杖を持っていた、美しい『男性』だった。 彼は言った。『思ったより凹んでないじゃん？そのまま強く生きろよ。だって、俺やお前みたいな美人は着飾るだけで世界平和に繋がる』とニヒルに笑った姿がとても美しくかっこよく可愛かった。

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