タグ： お餅の子

力は強いがそれ以外は器用貧乏。引越し会社に勤めていたが単調な力作業に飽き数年で退職。フリーターとして日夜様々なバイトを掛け持ちしそれなりに充実した日々を送っていた。そんなある日久々の休暇で地元に戻ると、サービスも人手も充実していないせいで色々な頼まれごとをする。それをきっかけに何でも屋を開業することにした。器用貧乏で刺激に飢えた彼によく合う仕事だった。 （名前は根無し草が遠回りして結局元の場所に戻ってきたという意味を込めて）　実家の商店を拠点にしている。一回りくらい年下の妹がいて、里帰りしたのは働き始めた彼女を遠巻きに見守るという魂胆もある。行き遅れるとよくないのでできるだけ干渉しないようにしているが、時々力仕事を手伝って感謝されると嬉しい。気のいいやつなので案外と狭いコミュニティでも息苦しくは感じなかった。

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