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「ドロップアウト・ディスパイア」 HO1　届人-トドケビト- 　貴方は＜遺書屋＞の片割れであり、書かせた遺書を、届けるべき場所まで必ず届ける者だ。 金持ちお嬢様JK。高校生活のかたわら<遺書屋>をやっている。 お嬢様らしくおしとやかでお上品に振る舞う。口調も俗にいうお嬢様言葉っぽい。蝶よ花よと育てられたためちょっとわがまま。都合が悪くなると無理やり自分の意見を押し通そうとしたりする。素敵な恋を夢見る少女のような一面や、何かに熱中すると周りが見えなくなってしまう子供のような一面もある。 代々医者の家系に生まれた箱入り娘。父親は高級美容クリニックを営んでいる。幼い頃から医者になるための教育を受けていたため医学の心得がある。医者という仕事に対してこれといって憧れがあるわけではないが逆に嫌な理由もないため父の病院を継ぐのはきっと自分だろう、と思っている。 実は父親含め一族は権力を維持するため危険なことや法的にグレーゾーンなことにも手を染めており、朱鳥もそれに気づいているがそれ相応の立場であるならそういうことも必要なのだろう、と特になんとも思っていない。 幼稚園小学校中学校は私立のエスカレーターだったが社会勉強ということで現在は公立高校に通う高校2年生。親には反対されたが押し切った。大学は一族が代々卒業してきた私立医大に入学する予定のためなんとかなるらしい。 お金持ちということや独特の雰囲気に容姿も相まって遠巻きにされがちであまりクラスには馴染めていない。幼小中のお嬢様友達はいるが高校に友達がいない。昼休みにはひとり窓際でやたら高そうなお弁当を食べている。専属の運転手がいるため登下校は車で送迎されている。 7/7生まれの17歳。かに座。AB型。右利き。一人称は「わたくし」。身長は160cm。 好きなものは恋バナと人間観察。人の恋バナを聞くの大好き。愛とか恋を心底うつくしいと思っている。恋多きタイプということではなくいつか運命の人が現れると信じているロマンチストタイプ。なんなら初恋もまだ。 人間観察も人の恋愛事情が垣間見えるから好き。公立高校に入学したのももっといろいろな人間を見てみたかったから。学校にうまく馴染めていないのは自覚しているが、気軽に恋バナができるような友達がいないことをもどかしく思う反面話しかけられない分人間観察がしやすくて良いという気持ちもある。 以下秘匿情報あり ――あなたは＜遺書屋＞の片割れであり、書かせた遺書を、届けるべき場所まで必ず届ける者だ。 貴方は「遺書」という存在にとても惹かれている。 死んでも残り続けるその「言葉」は、貴方に大きな影響を与えた。 それは過去に「遺書」に関係する境遇があったのかもしれないし、単純に死んでも残り続けるその言葉を好いているのかもしれない。 しかし、そんな貴方には一つ悩みがある。 それは自分の「遺書」を書くことができないことだ。 相手はもちろん相方である HO2 に宛てたものだが、内容は決めているのにどうしても紙に書き起こすことができないのだ。 この裏社会では裏切りや殺戮は日常茶飯事だ。 信頼している相方も、自分だっていつ死んでしまうかわからないし、自分達は「遺書屋」として名も知れてしまっているから尚更恨みを買うことだってあるだろう。 だから何かあったときのために…と思ってはいるのだが、いまだに貴方の「遺書」は完成していない。その内容は貴方の頭の中だけにある。 遺書のことを至高のラブレターだと思っている。いろいろな「ラブレター」を届け、いろいろな愛の形を見るために<遺書屋>をやっている。人を殺すことに対してあまり罪悪感はない。自分が遺書を届けることでその愛は完成すると思っている。 この考えのせいもあってHO2への遺書を書く手が進まない。内容は普段HO2に対して思っていることと、自分が死んだら自殺したように見せかけてHO2はその発見者という体で家族の元にかえしてほしいということ、おそらく自分を見つけてくれたお礼として謝礼金と口止め料が幾分か支払われると思うからきちんと受け取ること、とおおかた決まっているにも関わらず書き起こすことができていない。

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