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水無月 矢代(みなづき やしろ) 公安警察　26歳　男 冷静で優雅な雰囲気を纏う表情をした男だが、口を開けば文句や皮肉が飛び交う嫌味な人間。 あまり自ら言葉を交わし素性を露わにするタイプではないため、ミステリアスに思われがちだが、性格の悪さを隠すつもりのない素振り故に、そのような印象を彼に抱いている人間は仲の浅いごく僅かの人のみであろう。基本的にはローテンションで、顔色を変えることがあまりない。対人関係において立ち回りが上手く、常に相手の優位に立ちたがる。ハッキリ言って性悪である。 以下【永虹灰帰のポリス　HO2】秘匿ネタバレ 本名：水越 透弥(みずこし とうや) 常に涼しい顔をしているが、その裏に隠れるているのは見苦しいほどの劣等感と敗北感である。彼は自分の才能に自信を持ちながらも、自分より優れ、評価されている人間に対する不満を常に抱えている。 優れた人間でなければ価値はないと感じており、それは他人に対しても自分に対しても同じ考えである。故に、自分より下にいる人間に対してはあまり興味がないため、他人に対する雑な対応が目立っている。幼少期からこのような歪んだアイデンティティを抱えていたのだが、社会に出てからは評価は愕然と落ち、投げかけられる厳しい言葉の数々に、それは更に歪められた。 自信に満ち溢れた自尊心は傷つけられ、いつしか醜い劣等感へと変貌していた。"才能豊かで特別な自分"という理想像を守るための防衛本能から、頻繁に他人を妬み憎むようになり、他人を信頼する心を失い、誰もが敵に見え始めた。 それでも優秀でありたい、特別でありたいという己の自尊心を守るために、密かに精神をすり減らしながらも、自分を貶した奴らを見返すための努力を惜しまなかった。 だが、誰も自分が立派な才能を有しているのだということを認めてくれなかった。 しかしそんな中でたった一人、ハッキリとした言葉で自分の才能を認めてくれた人物がいた。それが後の上司となる荒砂だった。 相変わらず自身より評価される人間への羨望は消えないが、彼に対してのみ、少しだけ純粋に人を言葉を信じてみたいと縋るような、そんな特別な感情を抱いている。

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