タグ： 灰になってよかった

「俺はいつか世界を回す男だ」 「俺の辞書に不可能という文字はない。世の中には既に行った事とこれから行う事があるだけだ」 「俺は、一ノ宮世界は、弱くあっちゃいけないんだ。……そうだろ？」 ----------------- ◆基本情報 一之宮 世界(26) ・一人称　俺 ・二人称　お前/名字呼び捨て ・好きなもの　ルービックキューブ、旅行、読書 ・嫌いなもの　不自由、タバコ、野菜全般 ・誕生日　1/24 ・カラーコード　#52e067 ◆特徴表 ・1-9　一族伝来の宝物 ・4-6　寄せ餌（1d6→6） ◆職業ベース ビジネスマン（2010） ◆メモ 　日本有数の企業グループ「一ノ宮グループ」の御三家、一ノ宮商事の御曹司。一ノ宮グループは歴史を遡ると江戸時代から続く大企業で、現在では銀行から総合商社、重工業などかなり手広く事業を展開している日本で知らない者はほぼいないレベル。 　そのグループの中でも特に大きく御三家と呼ばれる一ノ宮商事の現会長の一人息子として生まれた世界は、幼少期から経済学や帝王学をはじめとした人の上に立つための力を叩き込まれた。本人の飲み込みもよく、挫折を知ることなく年を重ね、現在ではその若さで一ノ宮商事の専務として活躍している。入社した当初は親の七光りだという者も多かったが、自らの実力でそれを黙らせている。 　そのような失敗知らずの人生であるため、性格もかなりの自信家でプライドが高い。難しいと言われることほどやりたがるようなタイプであり、敢えてハードな道を選択するため部下はいつも苦労している。また自由人でもあり、自らが面白いと思わないことは絶対にやらないという頑固な部分も存在する。だが竹を割ったような性格であるため、好き嫌いは分かれるものの悪人ではない。 　そのように自らの人生の成功を疑わないストレス知らずの人間のように見えるが、過去に一度だけこの人生から抜け出したいと考えたことがある。 　11歳、小学6年生の出来事だった。その日もいつも通り授業を終え、家に帰ろうとしていた。曲がり角を曲がったとき、突然知らない男に口元を抑えられ路地裏に連れ込まれる。男は世界のことを知っており、彼を誘拐して身代金を要求しようとしていた。偶然にも通りがかった民間人の通報により事なきを得たが、その日の夜彼はふと思った。「あのまま誘拐されていれば、誰も自分を知らない場所に行ければ、もう頑張らなくていいんだ」と。 　日本を牽引するような会社のトップに立つ父親は尊敬している。彼のようになりたいという気持ちは本物だし、両親の期待に応えたい。何より頑張っている自分も好きだ。でも、果たして自分はどれだけ歩き続ければいいのだろうか？　必死に努力して学生時代を終えて、一ノ宮商事に入社し、父の跡を継ぎいつかは会長職に携わる。定年するまであと何年ある？　自分はあとどれくらい気を張って努力し続ければいい？　一度考え始めると止まらなくなった。その気持ちを断ち切ろうと努め、実際現在ではそのようなことを考えることもほぼなくなったが、あのときの記憶が妙に胸の内で燻っている気がする。誘拐されたい、という気持ちは未だ頭から消えることはない。 ◆雑記 一家伝来の宝物→日本刀。江戸時代から受け継がれてきた名刀らしい。 -----------------

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