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「あたしゃ江戸っ子サ。ま、ご先祖様は佐渡にもいたかもしンないけどね」 「（肥料アンプルを吸いながら）やっぱこれはやめらンないね。体に悪そう？　何言ってンだい。アンタだって朝餉の代わりになんか吸ってるだろうサ」 「ぁあ、こいつかい？　『菊入ラズ』ってんだ。刀じゃなくて太刀。なんでも、御作として作られたけど、銘が入る前に刀匠が死んじまったんだとさ。 　こいつの自称だからほんとかは知ンないよ。でもま、そんな無念さでもなきゃァ、EXレネゲイドなんかにゃならないかも、だね」 「太刀が重くないのか、だって？　重くないけど……（太刀に）アンタ、なんかしてんのかい？　うん、うんうん……へぇー。 　そいつは苦労かけてすまないねェ。『おぬしの戦い方に合わせて羽根のごとく軽くしている』だってさ？　……折角の心遣いだ、精々精進するさ」 ----- ミヤコワスレ(キク科で、江戸時代に端を発する園芸品種)のレネゲイドビーイング。 冬でも地下茎が生き続ける多年草。完全な同一遺伝子の個体が日本中にある。 そのためなのかなんなのか、人生二周目的な落ち着き払った態度が特徴。 時代劇で覚えたアヤシイ江戸ことばを使い、殺陣的な刀捌きをする。 彼女の言う『ご先祖様』は、佐渡にも自生していたミヤマヨメナのこと(園芸品種になる前の姿)。 承久の乱で島流しにされた順徳天皇が、ミヤマヨメナを見て心を鎮め、都恋しさを忘れたとの逸話から、園芸品種の名前がミヤコワスレになった、と言われる。 覚醒したのがいつかは彼女(?)自身の記憶にはないが、レネゲイドビーイングとしての活動が初めて観測されたのは数年前のこと(※公式設定とそこからの経過時間に準じる) 元UGNエージェントで現在は引退している「紫乃宮 沙京」が手入れしていた鉢から発生した(ミヤコは彼を「ご主人」と呼んでいる)。 人間としての常識や作法も、オーヴァードとしての自制の仕方も、沙京がミヤコに教えた。 ミヤコが振るっている遺産：聖剣の王者(銘「菊入ラズ」)は、沙京がかつて振るっていたもので、以来適合者が現れなかった。 それがミヤコにも適合したため、有事の際にUGNに協力することを条件に無期限貸与されている。 ----- https://namaeuranai.biz/result/%E7%B4%AB%E4%B9%83%E5%AE%AE_%E9%83%BD/%E5%A5%B3%E6%80%A7 -----

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