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「君をヒーローにしてあげよう」という声を幻聴だと思った。自分の手にいつの間にか握られているソレを見るまでは。 ヴィランに宣戦布告され病状が回復し、本当に自分はヒーローにされたのだと感じた。自分はずっと羨ましく思っていた普通の生活をやっと過ごせるようになった。それに、あんな者に立ち向かうだなんて怖い。自分がヒーローとして選ばれたなんて、自分以外知らない。黙っておけば誰にも気づかれず、普通に生きていける。彼は一般人として生きたいと、現実から目を背けた。 久しぶりに家族で外出した先で、ヴィランが壊した建物に目の前で家族が潰された。 “君をヒーローにしてあげよう” あの言葉を無視したせいで。 世界よりも自分の幸せを優先したせいで。 自分がヒーローになっていれば、目の前の大切な人達を救えていたかもしれないのに。 絶対に殺してやる。 自分がヒーローになって、大切な人達の仇を討つ。そして、自分も── 怒りに任せ、声が聞こえた直後に手にしていたソレを使って変身した。ヴィランに戦いを挑むが、そう簡単に復讐を果たさせてはくれない。 しかし、ヒーローが居たことで救うことが出来た命が沢山ある。 ヴィランが撤退した事を確認し、変身を解いた時。 そこには、初めて出会った大切な人が居た。 自分にとっての大切な人とは、この人以外に居ただろうか？ 自分は彼を守る為、そして被害者を増やさない為に、ヒーローとして戦うのだ。 どこか、大切な物を失くしてしまった気がする。それが何だかはわからない。分からないのであれば、それ程大切な物では無かったのだろう。その違和感を気に留めることはなかった。 ▼ 神択英雄（しんたくひでお） 「神に選ばれた男、神択英雄だ！生まれながらヒーローになる事が決まってたんだぜ」 「何故ヒーローとして戦うかって？それは俺が選ばれたからさ」 「なんで家でゴロゴロしてるだけなのにこんなに散らかるんだよ！片付ける俺の身にもなれよ！」 「世の中不思議な事があってもおかしくないって！現に不思議なことが俺に起きてたんだからな」 家族構成は両親と妹（故人）。 ヒーローにするという声が聞こえた時に変身アイテムを手にしていた。 目の前で家族が死亡し、ショックで記憶喪失になる。ヒーローになると決めさせた復讐心、仇を取ってから自分も死のうと思っていた事すら忘れてしまう。時偶、何のためにヒーローをやっているのかわからなくなるのはそのせい。 神影が自分の人格だということは知っている。 武器はメリケンサックとナイフに変形可能。ナイフ刺してから刺さったところ目掛けてキックするとかやりたい（メモ） ヴィランが暴れていない時はボランティア活動に参加している。 ヴィランが現れたと聞けばバイクですぐ駆け付ける。 ヴィランに素顔はバラさない方が良いと思っているので普段から正体を隠している。バイクのメットを被ったまま変身するか、変身してから現場に駆け付ける。 無職なので生活費がどこから来ているのかは知らない。 世界と神影を天秤にかけられれば世界を取る。 ▼ 神に選ばれた男→神の使い→カラス カラスモチーフにしようとしたけど、センスが無さ過ぎてどうしようもできなかった。 もしヒーローとしての名前があるなら「クロウ」 ▼大切な人 神影（みかげ） 「腹減ったな…メシ食いに行くぞ。お前の奢りで」 「お前が帰って来なきゃ誰が俺の面倒見んだよ」 「負けんなよ、ヒーローなんだろ」 俺/お前、テメェ、呼び捨て 初変身を解いた際に居ることに気付いた、もう一人の人格。肉体はある。 英雄が記憶喪失な事も、家族が死んだことも知っているが黙っている。知ってしまえば英雄は冷静に戦えなくなるだろうし、自殺願望が蘇られると困るため。 俺様系。落ちてる財布があればこっそり金だけ抜いて英雄に「落ちてた」って渡すような奴。 よく家でごろごろしており、ニュースの中継で英雄が戦っている姿を黙って見ている。英雄に手を出す事もある。 「お前は俺だから必要で当然」とか言うけど理由なんて無くて、唯々大切な人だと思っている。神影の方が英雄のこと大事に思ってる。 英雄がボロボロになってもこいつは絶対に勝つと思っている。 もし神影が何かに巻き込まれたとしても、必ず英雄が助けに来ると思っているので大人しくしている。でも殴られたり英雄を貶されたりしたら腹立つから暴れ出す。 世界と英雄を天秤にかけられれば迷わず英雄を取る。 ▼ 後遺症：英雄は持病により3d6＋10ヶ月間CONに－12し、そこから1か月ごとに１ずつ回復する。(15か月）

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