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東雲　彩音(しののめ　あやね) 恥ずかしがり屋で大人しく、常に自分に自信がない。いじめられても強気に出る事ができず、幼い頃はいつも泣いて母親に縋っていた。 家政科の学校に通っていただけあって、料理の腕前はピカイチ。その他家事全般が得意である。 ある時街中である人にモデルのスカウトをされた。少しでも自分に自信を持ちたくて引き受けたのだが、この性格もあり、同業者の友達は少なく、知り合いもほとんどいない。 自宅で母親の家事手伝いを率先して行っているのだが、料理をしていると時折一人分多く作ってしまう事がある。自分にはかけがえのない大切な人がいつも側にいた、そんな気がするのだが、頭に靄がかかったかのように思い出す事ができない。 宝物である髪飾りはいつも肌身離さず持ち歩いている。母親に初めて買ってもらった髪飾り。誰かとお揃いで買ってもらった気がするのだが、母親に聞いても買ったのは一つだけだったと言われる。 確かに誰かが常に側にいて支えてくれていたような気がする。違和感は違和感のまま、日常生活を送っている。

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