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二万円 美継(にまんえん みつぎ)
ID:3081291
MD:5eed43914d66cf98725fb8c3c58c4ec6
二万円 美継(にまんえん みつぎ)
タグ:
のヮの式二
二万円家
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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APP
SIZ
INT
EDU
HP
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初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
特徴:珍しい技能(製作:偽りの経歴)、鋼の筋力 職業特記事項:年収が+50%アップ 某中高一貫私立の中等部二年生。 容姿端麗なうえに成績優秀であり、常に学年トップの成績を収めている才女。好物はキャンディとマカロン。とても愛嬌があり可愛らしい性格をしている。 ……と、表向きはそのように振る舞っているが、実際は人を誑かし、貢がせることを生業とする女詐欺師。童顔と小柄な体格から中学生程度に見られるが、実際は成人済みである。強欲で打算的かつ高慢な性格をしており、欲しいものの為には手段を選ばないが、身体は売らない主義(誘惑はする)。 二万円美継。彼女はいわゆる「よくできた子供」であった。利口で真面目な努力家。容姿もさることながら社交性にも優れ、面倒見も良くリーダーの資質もあった。クラスメイト達からは一目置かれ、彼女を知る教師も皆、口を揃えて「模範的な生徒である」と彼女を評した。 また、幼少期に性犯罪に巻き込まれ、男性恐怖症となっていた家族、二万円満十の最も近くに居続けた人物でもあった。美継は男子生徒が下手に彼女に近づかないように制したり、満十の心が弱った時に支えたりなど、持ち前の責任感の強さで彼女を守り続けたのである。 そんな「よくできた子供」の美継であったが、彼女の心には憂いがあった。それが、実姉の二万円美羽里の存在である。 彼女は美継よりもさらに美しく華のある美貌に、秀でた頭脳、そして大胆な行動力を兼ね揃えていた。さらに素直で優しく明るい性格の持ち主でもあり、ユーモアもあり、腕っ節までも強かった。 しかし何より特筆すべきなのは、彼女の突飛ともいうべき個性的な振る舞いであった。彼女はあらゆる才能に恵まれていながら、常人には到底考えられないような風変わりな行動を取ることが多々あったのである。一人称は何故か「あーし」。クラス……いや、学校中のマドンナとして君臨していながら、男友達と低レベルな下ネタでゲラゲラ笑い、力は強いのにドッジボールはすこぶる弱いというギャップで何故か人気者。貞操観念は異常に緩く、小学4年生にして2歳年上の当時の彼氏に処女を捧げ、中学生になるとゼウスという名前で出会い系サイトに登録し、陰でクソビッチと呼ばれるやりたい放題のギャルになった挙げ句、高校生になると"ただのノリ"で身売りを始めるというほどの奔放さであった。 このように、彼女は奇行が目立つ人物ではあったが、何故か人々の心を掴んで離さない、不思議な魅力を持っていた。 美継は紛れもなく優秀であった。しかし、彼女にとって、美羽里の存在はあまりにも強すぎたのである。美継は常に、「あの二万円美羽里の妹」として扱われ続けていた。姉に似て可愛らしい。姉に似て賢い。さすが美羽里の妹だ……彼女はどんな時も、「二万円美継」という、一人の人間として見てもらえることはなかった。常に彼女と比較され、彼女のおまけのような扱いを受ける。そして、どれほど努力しても、何をやっても彼女を上回ることはできない。注目を浴びるのはいつも美羽里の方ばかりだった。 それだけではなかった。美羽里は優秀な美継が霞むほどの才能に恵まれていたにもかかわらず、それを使って美継が望むもの得ようとはしなかったのである。優秀な学力を持っておきながら名門である振斗高校には進学せず、美しい容姿を持っておきながら行き着いた先はノリだけで始めた身売り。そして、人を惹きつけるカリスマ性を持っておきながらそれに固執することなく、ただ自分が好きなことを人目を気にせずにやって過ごす日々。 美継はその事実に苛立って仕方がなかった。この女は、自分が欲しかったものを全て横取りしておいた挙句、自ら放棄しているのだ。もし自分が美羽里なら絶対にこんなことはしない。その才能を使って金も名誉も権力も全て手に入れるに違いない。こいつは私を馬鹿にしているのか?これが天才の余裕というものなのか?美継は劣等感を抱えてはいたが、それ以上に「この舐めた女を何とかして上回ってやりたい」という野心に燃えていた。 そのまま月日は経ち、美継は大学生になっていた。美羽里よりも圧倒的に優秀な大学に進学したが、やはり周囲から注目を浴びるのは変わらず美羽里の方だった。 「美継ちゃん、○○大学に通ってるんだ。賢いところでしょ?さすが美羽里ちゃんの妹だね。てことは美羽里ちゃんも○○大学なのかな?……え?違う?××大学の映像学科?クリエイターじゃん!いやぁやっぱり天才の考えることは違うなぁ。偏差値とか気にしないんだね。」 周囲の反応はおおよそこのようなものばかりだった。まじでムカつく。必死に努力した私は一体何だったんだ。みんな揃いも揃って美羽里美羽里。もはや何をやっても私という人間の価値を認められることはないのか。そんなことを考えつつ、美継は至って平凡な大学生活を送っていた。 そんな中、美継は周囲の大学生達からちょっとした噂を耳にする。それは、この学校に限らず、女子大生の間でパパ活や援助交際が流行っているというものであった。 何ともまあ、くだらない。あらかじめ金銭で契約されたような交際に何の価値があるというのか。美継はそう思った。 しかし、それと同時に、あることが脳裏をよぎった。それがまさに、現在身売りで荒稼ぎをしているという実姉、二万円美羽里のことであった。あんな簡単に自分の身体を差し出して金銭を得るようなことをしているような姉に、自分は魅力で劣っているのか?不名誉にも程があるだろう。私なら絶対にそんなことはしない。私なら…… ここで、美継はあることを閃いた。 私は契約によって結ばれた関係ではなく、本物の……純粋な交際と銘打って男を落とし、貢がせてやろう。と。 身体を売るなんてことは以ての外。自分は純粋な魅力だけで勝負するのだ。こうすれば、自分は美羽里よりも価値のある人間だという証明になる。彼女はそう考えたのである。 彼女はこの閃きから、いわゆる恋愛詐欺に手を出し始めた。 そして、怖いくらいに上手くいった。 あらゆる男が、美継の愛くるしさと機知に富んだ会話の虜になり、自ずから莫大な金額を貢いでいったのだ。相手を誘惑してその気にさせ、金銭を搾り取った挙句、深い関係を迫られる前に上手くあしらって姿を消す。それが彼女の常套手段であった。 美継は、自分の魅力だけで金品がどんどん貢がれていくことに快感を覚えるようになった。また、具体的な金額という数値で示される価値には、どこか安心感のようなものもあった。テストの点数、偏差値……美継は昔から、目に見える形で自分の優秀さを示してくれる数字が好きだった。周りがどれだけ美羽里を評価しても、数字だけは自分を認めてくれる気がしたのだ。 そして……人にこれほどの額を支払わせたのは、契約など関係ない、紛れもない私自身の純粋な魅力や能力によるもの。そうか、私はこんなにも金を注ぎ込まれる価値のある人間だったのか。私は今まで一体何に苦労していたのだ。人に愛されることなど余裕じゃないか。彼女はずっと飢え続けていた「人から価値を認められる」という感覚……承認欲求が満ちていく感覚の虜になり、詐欺にのめり込んでいった。 そんなある日、美継のカモの一人に一際目立つ男が現れた。今までのカモとは比べ物にならないくらい、桁外れの額を貢いでくる人物である。金額だけでなく態度からも、明らかに結婚を前提とした真剣交際であることが見て取れた。ここまで本気っぽい人を釣ったのは初めてだ。これからどうやってあしらおう。美継は徐々に不安を覚え始めていた。 そんなある日、男はこう言ってきた。 「僕たちの仲も随分深まってきたよね。僕はそろそろ、君ともっと深い関係になりたい。今日……ホテル……どうかな?」 あまりの真剣さに圧倒され、逃げるタイミングを見失っていた美継は、ついに肉体関係を迫られてしまったのである。 彼女が身体を差し出さない理由……もちろん身売りを生業としている姉への対抗心もあったが、何より、自分にとって大切な存在であった満十が性犯罪で傷ついたというショックから、性行為そのものに対し強い抵抗があった。 しかし、この男はおそらく本気だ。今までこれだけの金額を貢がせておいて、「本当は好きではない」などと言って逃げようものならどうなるか。考えただけでも恐ろしかった。 必死に頭を働かせた美継は、男にこう告げた。 「私……実はまだ12歳で……中一なの。親に内緒で初めて会った時から、貴方のこと好きになっちゃって……でも、中学生だってバレたらもう会えなくなっちゃうんじゃないかって、それが怖くてずっと言い出せなかったの。でも、こんな嘘、そのうちバレちゃうし……こんなことで、大好きな人が捕まるのなんて……私は嫌だ。だから、そういうことは……できない……」 彼女は、自分の容姿が実年齢よりもかなり幼く見えることを利用したのだ。実際、彼女は中学生と言われても不自然でない見た目をしていた。そして、13歳未満との性交渉はいかなる理由があっても処罰されることを知っていた彼女は、これを理由に相手は逃げてくれるのではないかと踏んだのである。 それを聞いた男は、少し残念そうな顔をしながら、彼女にこう言った。 『そっか……今まで君は、僕に嘘をついていた……ということだね……』 『僕、嘘つきが一番嫌いなんだ。』 美継は激しく動揺したが、必死に平常心を保った。 その様子などお構いなしに、男は続ける。 『……どこの中学校に通ってるの?』 「晴鳥学園……です……」 美継が消え入るような声で返事をすると、男は優しく微笑んだ。 『そっか。君は晴鳥学園の生徒さんなんだね。それなら仕方ない……か。ううん、ちゃんと伝えてくれてありがとうね。中学生なら、嘘の一個や二個、若気の至りでついてしまうものだと思うし……何よりも、正直に打ち明けるのって、すごく勇気のいることだと思う。継美ちゃんは良い子だね。』 「……本当に……怖かった……ごめんなさい……嘘なんてついて……」 『ははは!大丈夫だよ。』 『……僕もね、君に隠してたことがあるから……継美ちゃんが正直に話してくれたのなら、僕もちゃんと伝えなきゃって。』 「……なんですか。」 男は鞄から拳銃をそっと取り出し、美継に見せ始めた。 『この銃。本物だよ。いつも持ち歩いてるんだ。ああ、今は弾入ってないから安心して。……継美ちゃん、道堂組って、聞いたことあるかな?人を守るために……まあ色んな事情があって、銃を使ったりとか、ちょっと怖いことをしてる団体なんだけど……僕はその一員なんだよね。』 美継はすぐに全てを悟った。この人、暴力団の人だ。まずい、恐ろしい人を引っ掛けてしまった。 『これが僕の秘密。まあ、やってることがやってることだし、人に知られちゃまずいからさ……ずっと隠してたんだよね。でも、僕は継美ちゃんのこと、信じられるって思ったから……ふふ。これでおあいこだね。』 「……は……はい……」 『ただね、僕、やっぱり嘘をつかれるのって好きじゃないんだ。今回は許してあげるけど……その代わりちょっとした、約束をしてくれるかな?大丈夫!簡単なことだよ。』 「なんでしょうか………」 『君、晴鳥学園って言ったね。実はさ、うちの組長の娘さん……巡お嬢様が、今その学校に通ってるんだ。君と同じ、一年生だよ。その巡お嬢様と、仲良くしてあげて欲しいんだよね。あの子、少し口下手であまり友達が居ないみたいだからさ。これが一つ目の約束。』 「わ……わかりました……」 『そしてもう一つ。今回話したことは、ここだけの秘密にして欲しい。約束はこれだけ。お願いできるかな?』 「はい……絶対に、誰にも言いません……」 『はは!そんなに怖がらないでよ。かわいい顔が台無しだよ?」 「………」 『僕は、継美ちゃんのこと、信じてるからね。』 『だからさ、もう二度と、僕に嘘はつかないで。』 「うん……約束……するね……」 美継は確信した。もしこれ以上嘘がバレたら、約束を破ってしまったら……ただでは済まないだろう。相手は暴力団関係者。自分だけでなく、家族の命までも危険に晒されるかもしれない。 何とかして相手からの誘いを断ることに成功し、ひとまず男女としての関係は解消することができた美継だったが、その代償はとてつもなく大きなものだった。彼女は自らのついた嘘を本当にするために、大学を休学し、年齢を偽って……二万円美継の妹という設定の架空の人物、「二万円継美」として晴鳥学園に編入することにしたのだ。今まで行ってきた詐欺で自分を偽ることには慣れていたため、書類の偽造などもスムーズに終わり、学校にはすんなりと入ることができた。 美継は男と約束した手前、家族に真相を打ち明けることはできずにいた。満十が男装して男友達と遊んでいることや、祢叶里が教師という立場を利用して女子生徒を漁っていること、愛寿叉が男子高校生を誑かしていることなどを知っていた彼女は、ひとまずその流れに便乗したという体裁を取ることにした。 「なんかみんな楽しそうだなって思ってさ♡普通に大学通うだけなんて、やっぱつまんないんだよね。いやあ、まさかとは思ったけど、こんなに上手くいくとは!晴鳥中等部のセーラー服、懐かしいなぁ〜。中学生、みんな初々しくてかわいいし♡テストも楽勝だし♡ほ〜んと楽しい♪」 彼女は内心そわそわしながらも、人生二度目の中学生活を満喫しているという態度を取り続けた。 そして、そのまま学年が上がり、中学二年生になった頃。事件は起きた。 あの日からしばらく連絡が途絶えていた例の男が、なんと、晴鳥学園にやって来たのである。 新規採用の数学教師として。 しかも、彼の担当には美継が所属するクラスも含まれていた。 一体何が起きているのだ。美継は血の気が引いていくのを感じた。 そんなことなどお構いなしに、彼は彼女の数学担当として、何を気にする様子もなく堂々と授業を行った。 そして、男は教室移動のタイミングを見計らい、美継に声をかけた。 『久しぶりだね。継美ちゃん……いや、今は生徒の二万円継美さん、ですね。あれからどうですか?道堂さんとは仲良くしていますか?』 「はい!もちろん♪道堂さんは隣のクラスで、あと委員会が同じなんです!良い子ですよ♡」 『ははは!それは良かった。』 「あの……それはそうなんですけど……どうしてこの学校に……?」 そう尋ねられた男は、彼女に耳打ちした。 『巡お嬢様の命に危険がないように……監視するように指示があったんだ……いくら中学校とはいえ、完全に油断はできないからね……』 「そ……そうだったんですね……!先生もその……気をつけてくださいね……!」 それもそうだ。この男は道堂組の人間。組長の娘の安全を守るのも仕事のうちだろう。まさか、私を追いかけて様子を見に来ただなんて、そんなことは……ないだろう。ないと信じたい。美継はただ祈るしかなかった。 『ふふ。そういえば継美さん。数学の授業はどうですか?難しいところとかありますか?』 「いえ!先生の説明、わかりやすくて良いなって思います♡」 『そう言ってくれるなんて嬉しいな。僕、数学好きなんですよね。……数字は嘘をつかないから。』 「わ、私も好きですよ!数学!得意科目なんです♡……なんか、わかる気がしますね……数字は嘘をつかない。私もそう思うので。」 『はは!僕たち、やっぱり気が合うみたいですね。継美さんがもう少し大きかったらなぁ……』 「や、やめてくださいよもう〜♡」 『……だけどね、継美さん。気をつけた方が良いですよ。確かに、数字は嘘をつきませんが……』 『嘘つきは、数字を使います。』 男は終始和やかな態度を取っていたが、瞳の奥は笑っていない……美継は何となくだが、そのように感じた。 『……継美さんが正直な人だってこと、僕は知ってますから。数字を使って嘘をつくような卑劣な人ではないと思っていますよ。……ああ、そろそろ次の授業ですね。ふふ。頑張ってください。』 「は、はい……」 まさかとは思うが、全てバレているのか……?いや、さすがにそんなことは……彼女は底知れぬ不安と罪悪感に襲われながらも、必死に態度を取り繕い、嘘を貫き通した。バレてしまっては全てが終わってしまう。そのような恐怖に支配されていた。 しかし……美継は今もなお、詐欺からは足を洗えないままでいた。 自分にとてつもない金が注ぎ込まれる快楽を知ってしまった彼女は、それを忘れることができなくなっていたのだ。さあもっと、もっと私に支払え。お前の全てを私に捧げろ。私は何もかもを手に入れることができる。それほどの価値がある人間なのだから。彼女の欲望は肥大するばかりであった。 彼女は現在、一方では恐怖に震えながら「可愛らしく優秀な中学生」という偽りの姿を演じ、一方では欲望を満たすために詐欺に溺れるという日々を送っている。自らの嘘に狂わされ、自分を偽ることをやめられなくなった美継。その先に待ち受けるものとは一体何なのだろうか。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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