タグ： ざっそう れいらん

幼少期、某外国の紛争地域で両親と妹を無惨に惨殺されたのを目の当たりにした衝撃から、喜怒哀楽といった感情が欠如してしまう。 その後、非合法組織《カタフラクト》に拾われたことで投薬や洗脳などの処置を施された結果、憐憫や躊躇もなく、ただ「任務」をこなすためだけの存在として仕立て上げられた。 機械や人形のように感情の起伏がゼロに近い状態で、自我というものが欠如しているため、老若男女どんな人間にも擬態できる。また、その特技を組織に買われて、研究すれば精神が崩壊するような魔導書を与えられた結果、《精神交換》《精神的従属》（ルルブ第6版P.266）の呪文を習得してしまった。任務のためにこれらの呪文を何度も使用しているため、彼は真の意味で「自分自身」と呼べるものを何一つ持っていない。今はもう失われてしまったが、本来の「彼」は少年と呼ばれるような年齢に合致する姿だった。 ※「カナタ=彼方」は、遠方の指示代名詞であり、第三者に対して用いられる用語。遠く離れた他者であり、彼は決して「アナタ」にはなれないのだ。 「虚像の証明」 非合法組織《カタフラクト》の命令に従い、特殊組織《ウルティマ》の構成員である御剣暁に《精神交換》を施し、潜入調査を行った。しかし、その後何らかの力によって精神の戻った御剣と、彼の相棒である白鷺圭吾との戦闘に敗北し、《ウルティマ》に捕虜として捕われた。だが、情報を引き抜かれたと思われてからも処分されず、逆に組織の構成員として引き抜かれることとなった。 「自分のことを見てほしいなら、自分の居場所がほしいなら、自分の手で手に入れてみせろよ」 《ウルティマ》の組織の長から告げられた言葉に共感し、彼は元いた組織から寝返る決心をする。その際、指名手配中の「黒渕真澄」の姿では何かと面倒だからと、少年時の姿に合わせた髪の色に染め直し、持ち前の変装技術で誤魔化している。 また、偽名を付けるにあたり、「いつか彼のような、自分に誇れる居場所がほしい」と、彼のコードネームをもらい「赤月（アカツキ）」という名字を名乗ることにする。 ところが、《ウルティマ》から与えられた最初の任務が「御剣暁をサポートし、三司颯を護衛すること」だったせいで、二人が同居しているマンションの隣の部屋に住むことになってしまった。 上司（御剣・白鷺）や護衛相手とは基本的に敬語だが、素の話し方はタメ口。一人称は「俺」。 経歴（※▼印=KPCとして参加） ①「白の囚人」生還 組織の任務の一環で暴力団の組員に潜入し、暴力団員の任務として女性の捜索を命じられる。 八鳥光・美凪憑喪と共に捜索した結果、異形の存在を垣間見る。 ②「反逆過剰ブレイカー」KPC御剣暁／生還 謎の施設に飛ばされ、御剣暁と共に脱出を図る。

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