タグ： 怪盗 御空の頬へ友愛のキスを

2015特徴表：異物への耐性、急所を見抜く 名前の読みは「アイヤマ カオリ」。吸い込まれるような紺色の髪、鮮烈なピンク色の瞳を持つ、とても中性的で小柄な男性。身振り手振りが大きく、基本いかなる相手に対しても友好的で、事あるごとに朗らかな笑顔を見せる。 現役の大学生として勉学に励んでいるほか、空いた時間を近隣のスーパーでのバイトに使って日銭を稼いでいる。スーパーの業務ではそそっかしい部分も否めないが、手際が良くて機転が利くため、周囲からの評価は高め。ただし、他人との距離感を測り損ねるところがあるため、利用者から鬱陶しがられることもある。 交友関係がとても広く、友人に缶飲料や軽食などを奢っている様子がよく見られる。大学では複数のグループに交ざって学習を進めつつ、そういったグループに属さない人物とも直接交流して理解を深めるなど、極めて模範的な学生であり成績もかなり良好。いわゆる合コンなどにもたくさん参加しているが、その割に恋愛沙汰の噂を立てられることは少ない。「あのナリでめっちゃ量食うらしい」という伝聞によって、食事の席においては少し疎まれるからである。 「メゾン・ド・グリモワ」通過前の探索者です。HO4「怪盗」のネタバレを含みます。注意の上スクロールしてください。 その正体は、「怪盗リコチェッタ」として夜闇に目映い悪名を轟かせる、神出鬼没の連続窃盗犯。 ターゲットの物品や踏み入る舞台によって変わるものの、彼の予告状は大まかにこのような方式に則って書かれる。 「(ターゲットの物品の名前)へ　よくお眠りの所に申し訳ございません 　僕の個人的な友人であるXX XX氏へ敬愛を示すため、X月XX日の夜、貴方を頂戴しに参ります 　XX氏は(その人物の主観的な長所をたくさん述べる)お方ですから、きっと貴方が見合うと思うのです 　当日はくれぐれも静粛に清浄に願います　Ricochetta」 要するに、彼が盗みを働くのは「友人へのプレゼント」が目的で、更にはその友人の名前と人物像を無断で予告状に記してしまうのである。迷惑とかいうレベルではない。 怪盗としてのスタイルは、「得意の隠密スキルを使ってお宝を手に入れるところまではスムーズにやり遂げ、撤退の途中で幾度かに渡って不測のトラブルに見舞われるが、持ち前の機転でどうにかやり過ごして悠々と脱出する」というのが本人の想定。勿論、この通りに進まなかったことも沢山ある。 彼の最大の特徴は「エコーロケーション」と言って、まるで手品のように辺りの様子を一瞬で把握する技術である。自分の視界を塞いで集中し、舌の奥と口蓋を打つようにして鳴らすクリック音、オーダーメイドの靴の堅い踵が響かせる足音、それ以外にも周辺の環境音を鋭敏に察知することで、コウモリがするように「音の反響を利用して周りの物理的状態を聴き分ける」ことが出来る。 この特技を活かして、真っ暗闇の中でも全く迷うことなく進んでいけたり、振り向くことも顔を出すこともなくガードマンの具体的な位置を特定したり、視覚のみを欺くような偽装を聴覚によって即座に看破してみせたりなど、タネを知らない者からすれば不可解な魔法のように困難を解決していく。 話は変わるが、彼は度を越えて人懐っこい。「友人へのプレゼントが目的で盗みを働く」と先述したが、「お近付きになりたいと思っている相手」くらいでも犯行には及んでしまう。そしてその基準も人並み以上に低いので、そうやって彼が認めた「楽しそうな人」のうち、「この人だったら自分の正体を教えてもよさそう」と思った人は高確率で予告状に名前を書かれる。テロかな。かなり常識外れで法律破りな存在だが、根は間違いなく善人なので、その点は安心してほしい。

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