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職業　芸術家 EDU 10+POW 10 特記　専門分野の芸術、製作技能に+10% 特徴表 君は風邪を引かない　INT-1 CON+2 目つきが悪い　APP-1 →1d6 結果 1 10p技能 記憶喪失の女の子 見るもの全てが新しく思えた。 色々なものが、輝かしく見える今、それを残したい、記したいとも思った。 丁度良く、道具もある。前の自分は何をしていたのだろうか？ また、もし記憶をまた無くすような事があっても、残した物は消える事はない。 それに、何よりこの綺麗な景色を残したい。 だから絵を描く。写真を撮る。 この喜びを誰かに見せたいから。 「病気が治ったら、世界を見てみたい。」 以下ネタバレ 私は綺麗なあなたが好き ずっと忘れない。一緒にいようね。 火曜日の日記 これは私の第一歩。記念すべき私の一つ目の想い出。 私の友人であるマリがくれた日記帳に書く。 今日は楽しいことばかりだった。 まず、みんなでケーキを作った。 ニコ　ケイト　ペネロペ　マリ　リィ　いぬき　そして私の8人。 みんな頑張っていたし、リィの意外な所も見れた気がする。 ニコはすごい器用で、兎のリンゴだったり作っていて驚いた。 みんなで協力して作ったケーキはとても綺麗に見えたし、想い出の中だと初めて食べた気がするケーキはおいしかった。 そのあと、ケイトのピアノ音色に合わせてダンスも踊った。 ケイトの奏でる音色はとても綺麗で、心も踊った。 ペネロペとダンスをしたけれど、彼女達にダンスを教えて貰いながら踊った。 要練習かもしれないけど。 明日はマリが病気の治療に行く。 悲しい事かもしれないけれど、私は彼女に完成した想い出の絵を見せる事を約束した。 だから、悲しいとは思わない。絶対にいつか会えると信じる。 きっと、明日も楽しい一日になる。 水曜日の日記 今日は、色々な事がありすぎてまだ、頭の整理がついてない。 まだ分からない。 私はここでどうやって生きていけばいいのか。考え方が、分からない。 どこか、噛み合わない。 マリに酷いことを言ったし、リィに酷いことをしてしまった。 私は、私は、どうすればいいのだろう。 普通って誰が普通って決めるのだろう。私？ほかの人？ 分からない。 私は、周りと同じ普通になれる？ 彼女は周りと同じ普通になりたいって言うけれど、私には普通にしか見えない。 それでも彼女は普通を望む。 その普通は、私からしたら異常で、周り見たら、普通なのかもしれない。 それも、その違いは周りと私では覚えてる事、想い出が違うから。 想い出が無い私は、周りと根本が違ってしまう。 一週間経つと白紙になるキャンパス。 前の色花がどうかは分からないけれど、私は、外を見てみたい。 病気を治したい。もっと、いろいろ見て、感じたい。そう思う。 今の私は、外に、普通に、焦がれる。 明日は、良い一日にしたい。 木曜日 今日は外は雷雨の影響で外には出られなかった。 本を読もうと思ったが、いぬきに目がいった。 彼女は、花を全部取っていて、取った姿も綺麗で、でも、惜しかった。 やはり彼女は綺麗だ。好きだ。絵にしようと思った。この瞬間を、切り取る為に。 突然停電がおきて、ペネロペの叫び声が聞こえたから助けに行った。 途中、暗い、暗い場所に閉じ込められたりしたけれど、いぬきが助けてくれた。 ペネロペは部屋で泣いていた。とても怖がっていた。 自分たちせいだと言っていたが、そんなことはないと思う。 ただ、この場所を必要としている子供が集まっている事、そして、私もそのうちの1人かもしれないと思った。 ここに居れば、ずっと一緒に居られるかもしれないから。 ペネロペを助けたところで明かりが戻った。あの時は本当に安堵した。 ケイトが今日はみんなで寝ようという話になった。 リィが心配だったけど、彼は大丈夫そうで、安心した。 明日は、ネネムに会いに行きたい。いぬきと一緒に。 金曜日 今日は朝起きたらニコがいないので、朝食後にケイトに探してくるように言われた。ケイトの跳ねた髪が可愛かった。 ニコは温室で泣き疲れて寝ていた。 どうやらもうすぐ子供の季節の終わりがくるらしい。 どうしたらいいかと聞かれたので、時を止めたらどうか？と言った。 そんな魔法存在したらいいのに。 そのあとはサンドイッチをみんなで作った後、ネネムに会いに行った。今の私は覚えていないけれど、一緒に絵を描くぐらいの仲だったらしい。 私が描いた絵が棚に入っていたりもした。 でも、そこでまた自分は忘れるんじゃないかと思った。 正直忘れたくない。いぬきや他の皆との思い出を。 でも、魔法を使うと、周りに迷惑がかかる。それは嫌だ。 どうすればいいか分からないけれど、いぬきが言った通りその時に決めるしかない。 晩御飯はラザニアだった。リィとじゃんけんをした、ペネロペはずっとあいこだったけれど、やはり双子だからかな。 リィは初めて笑ったのを見た気がした。正直嬉しかった。 この笑顔も、思い出も、すべて、日曜日の夜には消える。 だからそれまでには決めなければいけない。自分がどうするかを。 魔法を使うのか、使わないか、それ以外の手段を。 明日も考えよう。自分の進む道を 土曜日 今朝、ニコとケイトに祈りをささげた。手をつないでいて、仲良さげだった。 これがニコと、ケイトの、幸せ。 いぬきが倒れたけれど、昼過ぎに戻ってきた。あの時は、本当に安心した。 リィはつらいはずなのに、それを表に出すことはせずにいる。強い子だと思った。 湖を渡った先で、小さな小屋を見つけた。そこで、オルゴールの音色と一緒に踊るいぬきはとても綺麗だった。 ずっと、ずっとずっと、目に焼きつけておきたい。 ずっと一緒に居たい。 けれど、現実は私に選択を迫る。 明日は日曜日。 私は選択する。 幸せを。 いぬきへ いぬき、ありがとう。 今の私と始めて会ったとき、あの時から私は幸せだったのかもしれない。 月曜日、あなたを見たとき、綺麗だと思った。 火曜日、皆でケーキを作るあなたを見て、綺麗だと思った。 水曜日、朝起きたあなたの顔を見て、綺麗だと思った。 木曜日、窓辺に座るあなたを見て、綺麗だと思った。 金曜日、宝箱にいるあなたを見て、綺麗だと思った。 土曜日、花を愛でているあなたを見て、綺麗だと言えた。 日曜日、あなたと一緒にいれて、私は幸せ。 あなたの頭から、足先、指先まで、すべて好き。 言葉が、仕草が、行動が、全部好き。 この7日で、私はいぬきが全部好きになった。 綺麗なあなたが好き。 幸せのまま、綺麗なあなたと一緒に死ねて、私は嬉しい。 幸せなあなたと一緒にいられるのが、私は嬉しい。 本当にありがとう。 いぬきは、私が知るどんな花よりも、景色よりも、星の輝きよりも、綺麗だ。

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