タグ： 阿辰

【記憶のカケラ】 【いもうと】 君には妹が居た。血は繋がっていないけれど、そんなこと関係なかった。 親をなくした者同士、身を寄せ合って暮らす、大切な家族。 本好きの妹は色々な本をよんで、色んな知識を自分に教えてくれた。 けれど寂しがり屋で、あなたを探してよく泣いた。 彼女はどこだろう。泣いていないか、少し心配になる。 【草冠】 生花なんて無い世界、枯れた草の冠で十分だった お互いの頭にのせて、意味も無く笑い合っていた 仲良しのワルザと手を繋いで、帰ったよね 【寂しい手】 離れないように、手をつないでいた 手をつなぐ妹も、あなたと離れがたいと感じている けれど、もう、あなたは歩くことすらできないから 生き残って欲しいと、あなたは妹に告げた 妹は顔をあげ、何かを決意したようだった

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