タグ： めあたく 『I』

【HO4 哀】 中●大学大学院情報工学専攻1年。実家暮らし。 厳格だが優しい父・一(48歳)と愛情深い母・百合(51歳)に愛されて育ち、両親の期待に応えようと堅実な道を歩んできた。 弟・一陽(11歳)のことは年が離れていることもあり、兄というよりは親のような目線で見ている。 幼少から明るく利発な性格で、どちらかというと外で遊ぶほうが好きなタイプだったが、高校の頃からIT系を志すようになり今に至る。 大学時代のサークルのOBに気に入られ、その伝手でIT企業の内定がほぼ確定しているため、精神的な余裕がある。 小中と野球部に所属しており、今でもその名残で弟とキャッチボールをして遊ぶこともある。 大学4年の頃までは3年ほど付き合っていた彼女がいたが、相手の就職を機に自然消滅。未練があるわけではないが少し気にしている。 聡明で聞き分けがいいが、心配性で保守的な性格。宿題は出された時にすぐやるタイプ。 誰にでも優しく人当たりはいいが身内贔屓なところがあり、そういった点では比較的ドライ。性格は母似。 身長が低いことが若干のコンプレックスで、だからこそそういった面でも父のことは尊敬している。 家族のことを大切に思っており、友人との時間とは別に家族と過ごす時間を定期的に作っている。 父からは「一喜」、母からは「一(かず)ちゃん」、弟からは「兄ちゃん」と呼ばれている。 一人称は「俺」、二人称は「あなた」、家族への呼称は「父さん」「母さん」「一陽」。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 家族での外出中、自動車事故に遭う。原因は相手のトラック運転手の飲酒運転だった。 結果的に一喜以外の家族は全員死亡、一喜も重傷を負い搬送される。 幸い一命は取り留めたものの、事故により重度の記憶障害とPTSDを患う。 現在は神楽坂総合病院に長期入院し、主治医の神崎遊里のカウンセリングを受けている。 事故以降、母に「家族のことは忘れて幸せに生きて」と伝えられたことが無意識のうちに脳裏に焼き付いているためか、家族に対する愛情などを想起させる場面になると防衛本能が働くようになる。 そのため、他者への愛情を完全に失った状態となっており、本人もそのことに違和感を覚えている。 自身のことも名前と年齢程度しか覚えておらず、関心や意欲もすべて失う。 友人だったらしい人に以前の自分の関心ごとを聞き倣ってみるもやはり理解することはできず、空虚な日々を送っている。 大学院は休学中だが退学を考えており、内定は辞退を伝えるも懇意にしてくれていた先輩OBに止められ延期となっている。

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