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「医者に必要なのは優しさとかじゃあない。 ……“腕”だ。これさえあればいい」 「意志とかそんなもので命が救えるんなら、──医者なんか要らねえだろうにな」 クロナガ ヒトエ 総合病院に勤務する整形外科医。 主に患者のリハビリなどに携わっており、子どもから大人、高齢者を問わず担当する患者の数は少なくない。 職業柄と言うのもあるが、現実的で夢の無い性格をしている。 そもそも医者になりたかったわけではなく、この道を選んだのも抱いていた夢に破れたからであり、本望ではない。 多趣味だが飽きやすく、熱し難く冷めやすい。 ３歳になる娘と妻が居る。 誕生日は9/1。 医者・特記／ 特記：信用に＋１０％のボーナス。 ◇◆◇ 精神分析／ リハビリの一環として身に付けた知識。あまり向いていない自覚がある。 過去に何度か、精神を病んだ同期の面倒を引き受けた際、計らずも役に立った。 図書館・目星／ 場所を選ばず、一人で楽しめる趣味として読書を挙げている。 患者の細やかな癖などに気付けるようになったかも知れない。 歴史／ 主に海外の古きを紐解くことに熱心だった。 時期があった。 ピアノ／ ちいさい頃から夢だった。 夢破れたのは、どれだけ努力しようと敵わないほどの、上には上が居ることを思い知ったから。 ◆◇◆ 特徴表／ 2-6：アウトドア派 暇さえあれば季節を問わず、野外活動に繰り出している。<ナビゲート><博物学><追跡>にそれぞれ+20%。 2-8：芸術的才能 稽古事を小さいころに習っていたか、実用ブログなどで人気を博している。 任意の<芸術>一つに［INT×3］%を加える。プレイヤーは音楽、著述などの専門分野を指定すること。 ◆◇◆ 関係者とか： 白森 指己（738872）／ 元同僚。 同期。 現場を共にしていた頃は小児科医だった。 が、とある日を境に精神を病み、退職。 それ以降も精神面で何度か面倒を見てやったりしたことがあり、現役から今に至るまでを（不本意ながら）知っている。 性格面から何から何まで医者に向いていない、という認識があるものの、医師として腕は、自分より遥かに優秀だった、とも。 ある時“友人”だとする三人と共に緊急搬送されて来たことで思わぬ再会を果たす。 聞けば診療所を開設しており、友人のうち、二人の義手と義足の手配、リハビリにそれぞれ携わることとなる。 「……あれは友人とかじゃあない」 「── 理解できると思うか？ あれを。 ……やさし過ぎたんだよ。 腕だけならな、あれは確かに名医だったさ、」 「…………俺には出来なかった」 「……家事してる時の、……鼻歌が可愛い。　……音痴なんだ、認めたがらないんだが」 黒永 紫織／ くろながしおり。 一重の妻。　２６歳。 「……寝顔が紫織とそっくりでな、────いや、わらった顔も、……怒った顔もか、」 黒永 絵真／ くろながえま。　一重の娘。 ３歳。 ◆◇◆ 20170218 - 19 孤独の密室／ロスト 「……車で行っても良かったんだが、」 「だめです。 それだと一重さんが運転しないとならなくなりますから」 「…………まあ、そう　だな」 「ゆっくりしてください」 「ぱぱ、　ぱぱも、ゆっくり」 「……ね、」 「…………、……ああ」 「　　」 「ぱぱ、」 「……、……」 「　　　　」

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