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　微かに老いを感じさせるも、依然として青年のような容姿を持つ男性。 　医者の名門旧家の生まれ。一族の名に恥じぬ優れた医者であった。 　医学生時代（当時19歳頃）に知り合った難病患者「橘　恵美」を救いたいと願う。 　以来、恵美の難病治療の研究に努めつつ、25歳と言う若さで医師になる。 　しかし、三年後に恵美を想い行っていた違法臨床研究が明るみになり、同時に医療死亡事故を招く。 　母であり、吉川家現当主である清明によって医学界を追放される。 　事件のほとぼりが冷めるまでイギリスに強制的に送られる。 　医学の道で恵美を救えないことを悟り絶望していた救井は、偶然にも魔術医の一団と出会う。 　救井は瞬く間に魔術師としての才能を開花させ、さらには魔術医として優れた適性を見せる。 　救井にとっては、医学の道ではなく魔術の道で恵美を救おうとの思っての行動であった。 　 　3年後。欧州魔術医錬金術協会に対して、「恵美を救える術を知りながら教えてくれてないだけでは」と不信感を抱き、 　吉川家の財力と、魔術医としての縁を用いて、邪悪問わずに魔術や呪文の収集を行う。 　それが魔術医団の流儀に反するものであり、救井は魔術医団を追放される。 　その一年後、イギリスで活動していたシェブ＝ミグ教団と出会い、シュブ=ニグラスの存在、またその化身の招来方法を知る。 　シェブ＝ミグ教団から教えられた【アルビノを用いた命の糧】に可能性と興味を抱き研究を始める。 　その間に恵美の様態が悪化したことを知り、近くにいるべく日本へ帰国する。 　帰国後は、この邪悪な研究を続けるべく、吉川家の旧邸を隠れ蓑に活動を続ける。 　シナリオ現在、賢明の治療の虚しく様態悪化の一途をたとる恵美を救うべく、 　救井は神のチカラを借りることを考え、シュブ=ニグラスの招来を企てている。 【年齢差】 ・救井：19歳　恵美：10歳　→出会う。救いたいと思う。 　救井：25歳　恵美：16歳　→医師になる。違法研究を始める。 　救井：28歳　恵美：19歳　→違法臨床研究により死人が出る。救井、医学界を追放される。 　救井：29歳　恵美：20歳　→救井、魔術医団と出会う。3年間、魔術の道を歩む。 　救井：32歳　恵美：23歳　→シェブ＝ミグ教団と出会い研究目標を得る。同年日本へ帰国する。 　救井：35歳　恵美：26歳　→研究を続け、シナリオ現在に至る。 　八年前事件を起こす。研究が続いていれば20歳の頃に恵美を救う術が見つかったかもしれない。 　 【真相】 　救井は恵美が20歳の誕生日に、なにか特別ななにかを贈りたかった。 　治療法の確立。天才である俺に不可能はない。 　研究を始めた結果、これは”老い”に纏わる”人体神秘の理”に触れる案件だと知った。 　共に研究していた同僚は言った。「恵美を切り捨て、老いのメカニズムを解明しよう」と。 　同僚の背後に実の母：清明が隠れていることを知った。だからこそ、救井は違法臨床研究を壊した。 　恵美を救うための研究が、恵美を危機に追いやる結果に、悔いても悔やみきれなかった。 　救井は、恵美が20歳になる間際、イギリスへと強制的に追放される間際、恵美へすべてを告白した。 　己の罪を。己の不甲斐なさを。

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