タグ： 駒 てんしち_飽和

平良 紫苑(ひら しおん) バスドライバーとして働く男性。優しく控えめ。言い換えれば引っ込み思案。 小さい頃からバスやトラックなど、大型車両の運転手に憧れており、高校を卒業してからすぐにバス会社に就職。以来、市内線バスの運転手をしている。たまに観光バスの仕事で出張することもある。 10代の頃に大学に通う友人を通して知り合った矢坂諒太郎とは意気投合し、二人で遊ぶ仲に。最初は遊びに誘うことをためらっていたが、明朗な諒太郎を相手に「遠慮していては失礼だ」と思うようになり、それからは紫苑からも積極的に遊びに誘うようになった。 裏表のない諒太郎に次第に惹かれていった紫苑だったが、性別の壁にぶち当たり、静かに思うだけならと気持ちを伝えることを諦めていた。しかし、ちょうどそう決めた頃に諒太郎から、まるでいつもの、車の話題を振るようなあのテンションで告白され、だいぶ戸惑った。それはもうゆでだこのように顔を赤らめしばらく普通に話すことはできなかったしそんなだから目も見られなかった。まるで乙女である。 紫苑という名前は祖母がつけたもの。また花を育てるのが好きだが、それも祖母の趣味がうつったもの。彼の自宅には花の鉢植えがそこかしこにある。

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