タグ： 羊PC 恋に恋れど縁花火

八森街に本社を構える出版社に所属する編集者。過去に女性誌やグルメ雑誌も担当したことがあるが、今は文芸誌の担当編集をしている。担当誌が歴史物や怪談物のそれなため、受け持っている先生たちは割と年嵩の者が多いが、本人も大学時代に日本史を取っていたり、趣味としてオカルトやミステリーが好きなこともあり、結構仲良くやっている模様。ただし、締切には厳しい。 その辺の下手な男性よりもずっと紳士的で、上品でスマートな振る舞いをする、王子様的な性格。サラサラの黒髪に異国情緒な涼やかな空色の瞳と、スラリと伸びた手足の持ち主で、モノトーンの服や寒色系の小物で持ち物を固め、女子供や弱者に優しく、爽やかな笑顔が似合う高嶺の花。同性からの人気が非常に高く、バレンタインでは男性社員を差し置いて一番本命チョコを貰っていた伝説を持っている。勿論全員に丁寧なお返しをしていたため、更に人気が爆上がりしていた。後輩や部下が出来ると、性別関係なく大体みんなファンになっている。 秘密にしているが、実は結構な大食漢。人の倍以上は軽く食べてしまうのだが、さすがに恥ずかしいので普段は一人前で我慢している。お腹を鳴らさないよう少量でも満腹感を得るため、食事はものすごくよく噛んで食べる。食べた分だけ尻に肉が付くのではと思い、ウォーキングを欠かさないのだが、効果は不明。 今は就職を機に八森街で一人暮らしをしているが、実家は他県のそこそこ老舗の貿易商であり、その関係で異国の血を僅かに引いている。ハッキリと表れた目の色は確実に曽祖母の家系譲りであり、身長や体型なども恐らくそれに由来する。 兄たちも目の色にハッキリと異国の血の影響が出ていたため、幼い頃からそれが原因で周囲からいじめを受けていた。しかし、長男は大人たちの交渉をよく見ていたせいか、それらを口先で解決していた。かがりはそこまで口が上手くなかったが、知恵を回して自分の容姿を利用した王子様キャラを作ることで「現実離れした御伽噺の住人＝擬似アイドル」のような立場を手に入れ、女子や気の弱い男子などの多数派を味方につけることで身を守ることに成功する。 おかげでかがりは人に好かれ囲まれる穏やかで華やかな学生生活を手に入れたが、その代償に「現実に存在する一人の女性」としての立場を放棄することになり、身を守るためのキャラ付けから逃れられなくなった。地元を離れたのはこびり付いてしまった王子様キャラからの脱却を狙っての事だったが、15年以上演じ続けてきたキャラクターを捨て去ったところでどう振る舞えば良いのか分からず、結局学生時代よりもキザな言動を抑えた程度のソフトな王子様キャラを継続せざるを得なかった。尻が大きめなのを誤魔化すためにもスカートを履きたい気持ちがあるが、今更履くのも恥ずかしいし、何よりパンツスタイルに慣れきった自分の振る舞いからして恐らく落ち着かないのは目に見えているため、高校以来スカートを履いていない。 大上埋満(HO恋煩い)は同期入社の友人。同期の女性社員からはめちゃくちゃにモテているしよく話をしたりもするが、彼女らは友人というよりもファンとアイドルに近い関係であるため、本当の意味で仲のいい友人と呼べるのは彼くらいである。 互いに都合が合えばよく飲みに行ったり、しょっちゅう一緒にお昼を食べたりしている。担当の先生と取材旅行に行った際には、こっそり特別にお土産を用意していたりも。彼の部署に用事がある時は、例え彼に何の用事も無かったとしてもつい姿を探して声をかけてしまう。彼に対しては長年の付き合いで王子様キャラが崩れてきており、本来の食事量であったり、本当は明るい暖色系の色が好きなことであったり、身長や体型を気にしていることであったりと、秘密もいくつか打ち明けている。 取り巻きは多かったが友人らしい友人が今まで出来た事が無いため、最初は「友人」に対して少々浮かれている、あるいは重すぎるなと思っていたが、やがて自分の抱いている感情が友愛ではなく異性に対する情愛であると自覚した。しかしこの年齢まで「王子様」をしている自分が、異性を恋愛的な意味で好きになるという図にこの上ない違和感と強い諦観を覚えており、今後も彼の交友関係に一喜一憂することがあれども、何もしないままの現状維持が一番幸せな状態だろうと思っている。 特徴表 42【方向音痴(D)】 【ナビゲート】の基本成功率が1%になる。加えて、経験値ロールで成長させることはできない。 ※デメリット特徴表につき1d6×10の技能ポイントを得る。追加技能ポイント40。 ↓ 昔から帰巣本能や空間把握能力が死んでいるのか、単独で初見の目的地に着けた試しがない。物覚えは悪くないので何度か通えば道順は覚えられるのだが、誰かと一緒でないと地図を見ていても初見は迷う。幼少期の外出は親や兄が絶対に同伴していたし、学校への道順などもそうして覚え込まされた。 一人暮らしに関して家族に非常に心配されたが、幸い昔から取り巻きやファンが多く、人当たりも良いため初対面の人にも親切に案内してもらえたり教えてもらえたりするので、今のところ何とかなっている。 職業ベース：ジャーナリスト(6版ルルブ) 技能についての補足 【図書館】80→編集者として、原稿のチェックをする際の速読力は当然身につけている。趣味の調べ物をする時の経験が活かされているのかもしれない。 【母国語(日本語)】85→編集者として言葉には堪能。幼少期に外人呼ばわりされたこともあって、逆に国語を得意科目にしていた。 加齢ルールによりEDU+1。 通過シナリオ ・恋に恋れど縁花火 共通HO あなたたちは八森街の住人であり、互いに恋をしている。所謂両片想いだがあなたたちにその自覚はない。 また、ある程度は良好な関係だ。あなたたちは二人きりで八森街の夏祭り(宮瀬祭り)に行くことになる。どうして夏祭りへ行くことになったのかはPL同士で話し合って決定して構わない。 恋に恋れど縁花火　公開HO【HO恋花火】PC2 あなたはHO恋煩いが恋愛的に好きだ。いつ、どのように好きになったのかは自由に設定してもいい。相手PLと話し合うのも可能。 ただしあなたはこの恋が自分の片思いだと思っている。八森街に住んでいるのならば性別、年齢は問わない。 以下秘匿HO等ネタバレの設定 【秘匿HO】HO恋花火(PC2) あなたはHO恋煩い(以下、PC1)のことが好きだ。PC1のことを大切に思っている。 ただ、あなたはここ一ヶ月ほど毎晩ある夢に悩まされていた。それは何らかの不幸で自分とPC1が死亡するというものだ。 夢の中のあなたとPC1は今と同じような関係性の場合もあるが恋人同士だった場合もある。 PC1とあなたの死亡理由は夢ごとに変わりあなたは様々な死を見てきた。二人で車にはねられる、通り魔に刺される、上から落ちてきた鉄骨の下敷きになる。 あなたはその様子を傍から見ているのではなく、夢の中のあなたの中に入って体験しているのだ。夢の中ではこれが夢だという自覚がある時もあればない時もあり、どちらにせよ身体は勝手に動いてしまう。そしてあなたはPC1と共に死亡するのだ。 夢の中のあなたはPC1の死を見る度に泣き叫ぶ。体温が失われていくPC1の身体も、溢れ出していく血の赤色も、自分の頬を伝う涙の温度も、あなたはよく覚えている。 何度も何度もあなたは夢の中でPC1の死を見て、自分の死を体験してきた。 あなたはその夢が単なる夢とは思えず、そのせいでどうしてもPC1に対して踏み込めないでいる。 あなたはこれらの悪夢によりシナリオ開始前からSAN値を5減少させること。これによる発狂はない。 ↓ 元々オカルト事象に興味があることもあって、夢というものに意味を見出そうとするタイプ。そのため大上埋満に自身の思いを打ち明けるつもりは毛頭無かったが、最近悪夢に悩まされ始めたことにより、ますますその意思が強固になってきている。むしろこのような夢を見始めている事自体が自分の感情が間違いであったということの証明、あるいは何かの警告のように考えているため、完全にこの感情を捨て去ってしまいたいとさえ思っている。 そもそも夢の中の二人の関係性が今と同じ、もしくは今よりも好転した状態であることもあり、それから遠のけばこの夢を見ない、もしくは正夢として現実のものになるような事も無いだろうと判断している。そのため、二人で宮瀬祭りに行って花火を見るのを最後の我儘、最後の思い出として、遠からず会社を辞めて実家に帰ろうかと計画している。そうして今より二人の関係が遠のけば、少なくとも彼の死をこれ以上目の当たりにすることは無くなるのではないかと。それが何もかもからの逃げである自覚はあるが、元より自分の恋愛など何の意味も無い一人遊びであるため、誰にも迷惑はかからないのだから問題無いだろうと考えている。 恋に恋れど縁花火：到達ED　両生還 ・神社にて呪いから逃れる方法を知るも、神を招来するための呪文を覚えられず絶望する。 ・埋満に呪いを祓うよう懇願し、自身はそのまま死ぬつもりだったが、埋満が呪文を習得していたことにより、二人で神を招来。呪いを永劫的に祓った。 ・その後、神社の境内で二人で花火を見る。互いに抱いていた感情を打ち明け、ずっと一緒に居ようと約束した。 生還報酬：AF『恋縁花火（こいえんはなび）』 プラスチックで出来たおもちゃの指輪。花火をモチーフにした飾りがついている。相手のことを好きな限り中に6MPを貯蓄することが出来るが、そのMPは相手のためにしか使えない。 持ち手のMPを入れるだけのため使うと空っぽになるが、何度でも入れ直すことが出来る。 （PC1のPOWが10の場合、MP上限が16になるということ。ただし追加された6MPは PC2のために使用される魔術にしか使用不可） 確かな繋がりと貴方を守る縁。

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