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ハンドアウト2：遺された者 君には大切な人がいた。世界最高のクライマーであった彼は、第二次狂気山脈登山隊に参加した。必ず生きて帰ると君に約束して。しかし彼は還らなかった。約束を違えた彼を、そして彼を喰らった山を、君は許せなかった。第三次登山隊が発足したとき、君が参加したのは必然だった。 【ミッション：狂気山脈を制覇する】 〈HOの内容〉 大切な友人：蒼木 要 小さい頃から人の感情を読み取るのが上手く、広く浅い人間関係を築いてきた。また、自身が大人びた考えをすることもあり、小さい頃は「いつも一緒にいる友達がいないときは玄のところへ行く」といった立ち位置が多かった。あまり目立ちたくない性格で学校行事などには積極的に参加しなかった。中学から一人でのんびりと過ごせる趣味として登山と写真をはじめる。 高校に進学してもその立ち振る舞いや性格は変わらず、今までと同じように過ごそうと考えていた玄は自分と同じような姿勢の要に興味を示す。最初はうざがられていたが次第に打ち解け後に親友と豪語する仲に。 中学からはじめた趣味は高校でも続けており、一度でいいからと要を誘って近くの山を登る。それからは二人で山に登ることが増え、より大きな山にも挑戦するようになる。要を通して昔の自分を見ているようだと感じていた玄は、要が楽しそうに山を登る姿を見て自身も嬉しくなるような不思議な心地がした。写真も勧めたが断られたため諦めた。山に登るときは周りの風景と一緒に要や他の登山仲間の写真も撮っている。 狂気山脈と呼ばれる世界最高峰の未知の山脈が発見されたとき、二人は第一次狂気山脈アタック隊に志願しようとしていたが、間近に挑戦した山で負傷。怪我の治療のため狂気山脈への挑戦を断念せざるを得なかった。 しばらくして、第一次アタック隊が失踪したという知らせを受けてから悪夢に魘されるようになる。内容は二人で狂気山脈へ挑戦し、親友の要だけが大怪我を負ってしまうというもの。第一次アタック隊が失踪したという知らせと、自身が怪我を負ったことによる山への恐怖が合わさり精神を病んでしまう。 第二次登山隊が組まれるという知らせを受けてきた要が自分のために志願しようとしているのは明白で、夢が現実になってしまうのではと必死に止めようとしたが止められなかった。かろうじて無事に帰ってくることを要と約束。親友が無事に帰ってくることを信じて、また二人で山へ登るという目標を心にリハビリに励んでいた。 そんな中、玄にとって最悪な知らせが届く。それは「第二次登山隊が失敗した。」というもの。必ず生きて帰ると約束した彼が、自分の唯一といっていい程の存在である彼が。自身に沸いた感情は、かの山に対する憎悪か、彼を止められなかったことへの後悔か、一緒に行けなかった自分への憤りか。 第三次登山隊が結成されるとき、彼が志願するのは必然だった。 「……待ってろ、要。オレが、仇を打つ。」 〈性格〉 口調は穏やかでゆるいが時々鋭いところを突く。 自分の本心を隠して話すことが多く、自分以外に話をふることで上手くそれを気付かせないような話し方をする。 親友の要に対して執着心のようなものを抱いており、彼のことを悪く言われることが地雷。 山での事故をきっかけに精神的に少し不安定なところがある。 〈技能について〉 今まで様々な山に登ってきたため、登山に関する技能は高め。 学生の頃から趣味で写真を撮っていたため、写真術も高め。

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