タグ： わちゃ卓

駆け出しの風景写真家。 5歳の頃から『夢遊病』の気があり、覚えのない場所で目覚めるという経験を何度もしているせいか迷子耐性がとても高く、未知の場所でも動じることはなく、殆どの場合は自力で帰ってくる。自分が放り出された場所がどんな場所だったのか覚えておきたくてカメラを携帯するようになり、それがそのまま仕事になった。本人の気質は不真面目ではないものの、夢遊病のせいもあって時間の感覚が曖昧になっており人との約束や予定を守れないことが多く、義務教育までは辛うじて受けたが高校は中退。まともな人付き合いや仕事をすることが難しい為フリーのカメラマンとして細々と活動している。 母親がフランス人、父親が日本人のハーフ。両親は健在。一人っ子。共にドがつくほど過保護であり、連絡なしに帰りが遅いと着信履歴が埋まる。 夢遊病についての理解がほぼなく、「可愛い我が子は誰かに誘拐されても怖くてそれを人に話せないのではないか？」と真剣に考えており、愛ゆえに話が通じないところがある。その為か、大事にされないようにとその場凌ぎの「理由」を用意する習慣が身についてしまい口だけは達者。ありがたいような、そろそろ子離れして欲しいような、複雑な心境とのこと。 味覚音痴。というより味覚がなく、他者が言う「美味しい」を共有出来たことがない。 温度や舌触りはわかれど、「味」を感じることが出来ないので、母が腕によりをかけたであろう手料理の味も一切わからない。 悲しませたくない気持ちから、それらの異常について「治ったフリ」をしながら生活しているため、家族にも知人にも味覚については適当に誤魔化している。好みがないので食べ物への頓着はないが、傷んだ食材にも気が付かないので消費期限はきっちり確認する。 「自分は人と少し違う」ことに気がついて以来、他人や世界との間に線を引いてしまいがちだが、 本当は、自分が見たり感じたりしているものを誰かと共有したいが為に写真として残しているのかもしれない。 ～～～～～～～～～～ ○アイリスからの手紙：クリア 騒動後、夢遊病の症状はなくなり、命を削る程の頭痛に苛まれることもなく、味覚も人並みに感じられるようになったが、 それと引き換えに自分を影から支え守ってくれていたたった一人の兄であり、友であった半身を失った。

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