タグ： うつろな隣人

薬学研究者。（技能振りは医者） 外科医の父と研究者の母の元に生まれ、食卓で医療薬学研究の議論が3ヶ国語で飛び交う環境で育ち、自然と両親と似た道を志す。ドイツ語・英語・フランス語（母の母国語）の3ヶ国語話者。専門は遺伝子工学。 父と母は研究で忙しくあまり家にはいなかったが、一人息子のクリスをとても愛しており、家にいる日はクリスとの時間を大切にし、クリスがやりたいことは何でもさせてくれた。 陽気な変人の父と天才肌で偏屈な母の元ですくすくとプライドエベレストの勤勉で偏屈な変人に育っていき今に至る。 顔立ちも性格も母親似。背の高さと目の色は父親似。母に縁のある研究所で働いており、年配の研究者から「母に似ている」とよく言われる。 あまり家にいなかった両親が、クリスを心配して家にいない日は近所に住む両親の友人の家に預けていた。その家の息子がニック。幼なじみの腐れ縁。 ニックのことは幼い頃から空想だのオカルトだのに取り憑かれた呆れた男だと思っているが、同時に非常に聡明で察しが良く、話していて疲れないところが良いと思っている。デザイナーとして成功しているニックを尊敬もしている。 たまにニックがインスピレーションを得るためと称してクリスに運転をせがむことがあるが、面倒がりながらも「息抜きにはなるから」と渋々運転を買ってドライブに付き合うのもデザイナーとしての彼に敬意を持っているから。 態度は非常に塩だが内心ではニックをとても大事にしていて、五歳のときにニックから貰ったミサンガを今でもお守りのように財布に入れて肌身離さず持ち歩いている。クリスが熱を出して寝込んだときにニックが「元気になりますように」と編んでくれたもので、「こんなんで治るなら薬なんかいらねえよ」と言いながらも、高熱の苦しさに一人で耐える心細さを支えてくれた思い出の品であり、今に至るまで精神的な支えとなっている。失くしたり切れたりするのを嫌がって一度も付けたことはなく、ニック本人もおそらく作ったことすら覚えていないのだろうなと思っている。そのほうが都合が良い。失くすと唇の皮を剥く悪癖が出る。 荒れた唇の皮を弄る癖を見かねたニックにリップクリームを持たされており、ポケットに入れて持ち歩いている。 人とあまり目線を合わせず、早口気味で話す。尊敬できる相手とそうでない相手で態度が全く違い、後者に対して賢さやプライドの高さが鼻につく上から目線の話し方をするのでニック以外の対人関係はおおよそ最悪。 そういった性格を自覚しているので元々ニック以外とは積極的に交流をしようとはしてこなかったが、対人関係ストレスが積もり積もって近頃は過敏気味。 ニックが最近眼鏡を掛けることが多くなってきたことに気付いて疑問に思っているが、研究所が忙しくごたついてきたのでニックと話す機会が近頃ほとんどない。 最近はますますごたついてきて、不眠と過眠を繰り返す毎日。

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