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1-4 オシャレ APP+1 4-8 あのひとから貰った懐中時計。技能ポイント+50 *☼*―――――*☼*――――― 生まれ育った家は大きなところだった。 私はママに貰ったイチゴのケーキがだいすきで、イチゴは最後にとっておくの。 可愛いお洋服をママと選んで、可愛くポーズを決めてお写真を撮ればパパだって喜んでくれた。 おべんきょうはちょっとたいへんだったけど、100点が取れなかったらご飯が無くなっちゃうから頑張った。時々、取れなくて泣いちゃう夜もあったんだけど。 そういうときは決まって私専属の使用人が慰めてくれた。私のことをとっても可愛いお姫様って持て囃してくれて、夜眠るまで頭を撫でてくれるの。 パパにもママにも秘密のお話。使用人はティアラに触れてはいけなかったから。 でも、頭を撫でてくれたのは彼だけだった。 私はいつも可愛いお姫様なの。 だから、こんなものいらないの。 *☼*―――――*☼*――――― あたまに大きなツノが生えたの。 可愛い帽子の形がぐちゃぐちゃになって、パパもママも私のことを怖がって、何度も何度もこれを切られそうになった。その度に私が泣いて暴れるから、パパは私を閉じ込めた。 ごめんなさい、パパ。可愛い子でいるから。だから私を可愛がって、お願い。 ごめんなさい、ママ。ちゃんとおべんきょうをするから、そんな顔をしないでお願い。 ねえ、私だけのダグ。いつもみたいに私を撫でて、可愛いって言って、無条件で私を愛してよ。 泣きながら眠りについた次の日。 気がついたらいつものベッドじゃなくて、そこは見慣れない場所だった。手には、使用人がいつも身につけていた懐中時計だけがあった。 *☼*―――――*☼*――――― もっと可愛かったら、愛してくれる？ シンデレラグレイ / 米津玄師

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