タグ： 膿み堕とし

「性格」 幼少期社会から隔離された経験から自分以外の生き物を全て平等に「人」という生き物として認識している。 自分はその一般社会から逸脱している「醜い生き物」として認識しており人間と思っていない。 愛着障害の延長線上とまともに小学校に通っていないことから道徳心がなく、自身を人間と思っていない為相手を自身に置き換えて考えるという行為が苦手。今までの経験を使って「そう見える、相手がそう感じる行為」をなぞっているだけで未だ自分を相手だと置き換えて考えるということは出来ない。 全ての人間に関心があるため、よく人の事を見て、積極的に関わろうとする。(感覚的には自分には無いものに興味があるというような、異種交流に似たようなもの) 自身に喜怒哀楽という概念が皆無なため、社会に溶け込めるようによく観察してきた。そのお陰で今は他人の表情、言動で欲しい言葉接して欲しい関係を察することが出来るようになった。 女子を抱くことに罪悪感はなく、必要だからしている、食事と同義であると考えている。 無理に行えば犯罪になることから、心から篭絡し同意を得た状態で行為を行うようにしている。現在は田舎ということもあるからか、交際していなければ性行為に辿り着けないので付き合うという形をとっている。 (都会にいた頃はアプリ等を使い、不特定多数生活圏とは離れた人達と体の関係を持っていたり、援助交際をしていたため付き合うという形はとっていなかった) 人生の中で唯一自分を愛してくれた存在が妹でその妹を自分も何よりも妹を優先し可愛がっていた。 妹はいつも「お兄ちゃんとここ(家)出て、生活する」と楽しそうに話をする年相応の女の子だった。 幼少時代は妹と家の庭にある犬小屋程度の大きさの建物にとじこめられており、衣食住も儘らない生活を送ってきた。 そのため妹の為に夜な夜な抜け出しては女性相手に体を売り金銭を稼ぎ、妹の食費に当てていた。 そんな中、いつも通り両親にバレないように帰ると、小屋に妹の姿はなく、珍しく家の電気が付いており、掃き出し窓が開いていた。 恐る恐る近寄ると両親はにこやかに自分を迎え、食卓につかせた。 机の上にはビーフシチューのようなものとパン、水が置かれており目に入った瞬間一目散に食らいついた。 生まれて初めて椅子に座って食べる暖かいものを無我夢中で食べていると、歯に何かが引っかかった。 それを引き出すと長い糸のようなもので、先端は白く、段々黒色になるそんなものだった。その途端違和感が駆け巡り眼前の両親を見る。両親は黒髪で、自分たち兄妹も黒髪であったが少し前から毛先から白くなってきていたのだった。耳鳴りのような音が聞こえ、頭を強く強く締め付けられる感覚を覚えながら皿を覗くとビーフシチューの肉片にぽつぽつと、その糸が「刺さっていた」。 そのビーフシチューは妹だったのだ。 自身の中で妹は唯一愛していた特別な存在として常に想っており、無くなった後も忘れたことはなく常に面影を探していた。 そんな中、澄川という自身によく話しかけてくる存在が楽しそうに笑顔で言った。 「いいなぁ、俺もここから出て、都会で縁と一緒に遊びたい」 一瞬にして澄川が妹と重なり、澄川をとても愛しい、何に替えても守りたい存在と認知する。妹以外、肉親以外でこの感情を抱くのは初めてで、縁にとっての初恋となった。 妹のようにもう無くさないと誓っており、澄川に対してとても大きな執着心を持っている。 友人として深い関係を築き、ゆくゆくは恋人となり、卒業後この村を出て2人で暮らしたいと考えている。

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