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「な～んも心配することあらへんよ。天下のお巡りさんはよう見とるからね」 【ホルマリン漬けの心臓】■PC1：刑事 警視庁刑事部捜査第一課所属、千秋秀征巡査。刑事である。中性的な見た目だが、れっきとした男。 若くして数々の事件解決に協力しており、優秀な捜査能力と洞察力を持つ。加えて人当たりも良いので仲間や上司からの信頼も厚い。 そして千秋はかの優秀かつ冷静な刑事『円夏令爾』の従弟であることから、組織の中でも期待が高い。 ……のだが。 「円夏のオジちゃんとボクは関係あらへん。正義の味方なんて重っ苦しいレッテル貼られるんは死んでも御免や」 当の本人は刑事として仕事をするのが好きではない。正義の心などどこ吹く風で、捜査のことで会話するより世間話の方が好き。 普段は明るく前向きで、いつでも冷静な頼りになる人物。 堅苦しい目がないところではおちゃらけた性格で、何でも面倒臭がり、時と場合を選んでは不謹慎なことも平気で口にする。 好きなことは居酒屋巡りで、週末はおろか平日も暇さえあれば同僚を誘い、上司を誘い、そうでなければ一人で飲みに行く重度の酒好き。 同僚からは「期待を集める天下のお巡りさんがそんなことでいいのか」と叱責されたりもするが、知らんぷり。 円夏とは折り合いが悪いらしく、円夏にかこつけて勝手に期待されることも相まってか、その話をすると静かに笑顔で怒る。 「せやから円夏さんの話はもうええて。あの人は正義の為に死ぬまで頑張ることを美徳としとんねん。ボクはそんなんちゃう。勝手に円夏の血筋とか言うて、死ぬまで使える機械兵士にしようとすんな！！」 正義ということに関しては、本人自身「決まった形はない」と考えている。 そのため法律よりも自分の思う正義を優先して行動するつもりである、 幸い、今までの事件では自分の納得いかない結末には出会わなかったため、彼の真の心内に気付くものはいなかったが。 「心の底から反省しとる犯罪者は、許してやったらええやん。死なな治らへん馬鹿やったら死んでもしゃあなしや。 法の下で裁く言うけどな、その法律を作ったんは神様やあらへん。小難しいことばっかりの頭固いお役所のおっちゃんやんけ。 せやからボクは、大切な時には法律いうやかましい基準には従わへん。そんときそんときで、自分が正しい思う道を選ぶだけや」 【死にたがり電車】 駅で電車を待つ千秋は、この世ならざる世界へ迷い込む。 生きるための理由を探しに行こう。 【墓前にて】KPレスシナリオ ──千秋秀征という男は、恵まれた能力と裏腹の、模範的とは言えない人間だ。 果たして、彼は最初からそうだったのだろうか。いつから、彼はそうなったのだろうか？ 『あなたは昔救えなかった誰かがいることを、今でも後悔している』 「……憎いか、ボクが。そらそうやろな。キミが居らんくなって、生きとんのはボクやもん。……そら、やりきれんよな」 ■■ ■■（■■■■ ■■■） 元警視庁刑事部捜査第一課所属巡査。殉職により警部補へと特進。享年26歳。 千秋秀征の元同期である。 【空ろな本棚のきみへ】KPレスシナリオ 人は誰しも心に隙間を抱えている。彼もまた例外ではない。 だが、忘れないでいてほしい。 貴方の心を埋める本もまた、貴方の中にあるということを。 【豪華客船の上で暴れまわるティラノサウルス】HO1：1等客室の賓客 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 貴方が今回乗船した理由は、賓客に扮しとある新兵器を秘密裏に取引するためである。 新兵器とは小型の誘導式ミサイルで、貴方には試作品が届いている。 この取引は他者からの依頼でも、自分からおこなっているものでも構わない。 新兵器が然るべき場所に流れた暁には、貴方には巨額の報酬、あるいは利益がもたらされるだろう。 現在、貴方の立場は“1等客室の賓客”である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 法の下で働く、ご存じの通り正義の執行者。 ところが今回は、とある組織の一員となり新兵器を横流しにする任務に就いている。 それはなぜか。当然、兵器を流す「とある取引相手」を最終的に捕縛するため、動かぬ証拠を手に入れるためである。 とはいえ、一見正義に逆らうような行いをしてまで必死につかんだ悪の尻尾である。 警察とバレないよう、波風を立てぬよう、任務遂行のため大人しく取引現場へと向かうのであった──。 死んだ……（死んでない）

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