タグ： あさま かずなり

　一成の両親が亡くなったのは、二年前のことである。仕事の都合でいつものように揃って出張へ出かけた彼らは、血で汚れたペンダントだけになって帰ってきた。 　現地の警察は強盗の犯行として早々に捜査を終了したが、彼は納得ができなかった。なぜなら彼の両親の体は『まるで何かに喰い荒されたかのように』ぐちゃぐちゃになっていたからだ。人の骨を喰う強盗なんてものがいるものか。 　一成は高校を中退し、各地を巡って両親の死の真相を探る放浪者となった。まずは現地を調べたが、痕跡や資料は何故か消えていた。次に形見のペンダントを調べるために彫金や博物学を学んだ。作成された時代が分からないと言われたので考古学も修めた。彼はそれを知るためならば、虎穴に入ることも厭わない。 形見のペンダント:彼はこれを命にも代え難いほどに大切に思っている。これを失ったり破損したときに1/1d8のSANチェック AF無貌の切り札　：　狂信者や殺人鬼など、気が狂っている人に見せると仲間と認識され、敵対されなくなる。

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