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Phylis Alabaster　フィリス アラバスタ APP-4 目星-15　事故によって後天的に片目を失っているため。 【現在・性格】 小説家と精神科医の二足のわらじを履きこなす隻眼の女性。とある事情で12歳の頃から日本に住んでいる。 人の精神状態がどのようなものか客観的に理解はできるものの、主観的に人の痛みや苦しみが理解も共感も一切できないサイコパス。理解も共感もできないがために、他人のそのような精神状態を面白いと彼女は思った。そして、彼女が選んだ職業は精神科医であり、小説家だった。 彼女は普段精神科医として心に大きな傷を負った患者を診ている。患者視点で言えば彼女はとても真摯に話を聞いてくれるいい先生だと錯覚してしまうことだろう。 しかし、彼女はそのような患者から聞いたことをもとに小説を書いている。小説の内容は「登場人物が不幸な事件に巻き込まれ、どのように狂っていき、どのような悲惨な末路を遂げたか」ということを事細かに描写した内容だ。 彼女の書く小説は狂気的で常人には理解してはいけないものとされ、一部なコアな層に人気を集めている。ペンネームは「雪花」。 【過去】 彼女はギリシャの平凡な家庭に生まれる。 学業優秀でとても聞き分けの良い子供だったが、比較的よく会話していた同級生（彼女は友達だと思っていない）が不幸にも強盗によって一家全員殺害されてしまうという悲惨な事件が起こる。 彼女は両親に促されるままに同級生を弔いに行ったが、そこで泣いて悲しんでいる人々を見てどうして泣いているのか全く理解ができなかった。更には彼女はどうして泣いているのか彼らに聞きに行ってしまった。当然ながらそのような無神経な質問は両親を大変怒らせ、数時間説教をされるという結末に至った。 しかし、彼女はどうしても悲しんでいる理由が分からなかったし、両親が何故無神経だと怒っているのかまるで思いつかなかった。 彼女はどうしてもその理由が知りたいと知りたいと思い、初めて神にそのことを願った。 次の日、彼女は偶然か必然か、大事故に巻き込まれてしまう。その事故によって彼女は自分の片目と母親を失う。 自分の妻を失ったと同時に大事な愛娘の片目が無くなってしまった彼女の父親は狂乱し、事故の原因がもとを辿れば自分であると次第に自分を追い詰めていった。そして、最終的に彼女が12歳の頃に自らの命を絶ってしまう。 彼女は家族の死によってようやく人の痛みについて分かったのかと思いきや、それでも彼女は何も分からなかった。それどころか自分の父親が狂乱しているさまを観察し、分析をしていたのだ。そして父親の自殺までの出来事をもとにした物語をノートに書き込み、彼女は人生で初めて満足という感情を得た。 家族を全て失った彼女は日本に在住している祖母のもとへと引き取られた。 日本に来てからは、このような体験から小説家や精神科医が自分の天職だと思い込んで必死に勉強を重ねた。そうして今の生活へと至る。 ちなみに彼女が自分の両親の死について描いた作品は世に出回ることなく、彼女の宝物としていつも肌身離さず持ち歩いている。

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