タグ： メサイアの咆哮

【職業】 国旗なき医師団のヘルスプロモーターになることを目標に、大学ではそのために必要な学問を学んでいた。 探索者の創造にあたり、ヘルスプロモーターに必要なスキルを職人技能として取得している。 （参考資料：国境なき医師団『人材募集』https://www.msf.or.jp/work/expat/positions/health-promoter/） 【プロフィール】 性善説を信じるお人好し。放っておくと知らない奴から壺を買うし借金の連帯保証人欄にサインをするタイプ。 趣味は読書。夜、寝る間を惜しんで本を読んだせいで立派な眼鏡っ子になった、とは本人談。 好きな作家は夏目漱石。 知的で繊細な男性が恋や複雑な人間感情に苦悩する様がキュンとくるらしい。 もしかしたら、ダメ男が好きなのかもしれない。 だからロアメサHO1なんぞに捕まるんだぞ。 夢は『国旗なき医師団に所属して多くの人を救うこと』。 【シナリオ開始時に至るまでの経緯】 夢を叶えるために大学院に進むことを選択。 推薦入試も無事に通過し、あとは卒論を適当にこなしながら遊び暮らすだけだ！......というところで、事故に遭う。 いや、遭った"らしい"と言う方が正しいか。 目が覚めたら自分は車椅子に乗り、目の前には自分の恋人である「川淵悠」がいた。 彼曰く、自分はマンションのベランダから転落したらしい。 『生きてるのが奇跡だ』という言葉から推察するに、おそらく生死の境を彷徨ったのだろう。となると、足が動かないのも事故の後遺症か。 しかし、「事故に遭った」と言われてもいまいち実感が持てない。当たり前だ。なんせ、自分の中でその"事故"とやらに関する記憶がすっぽり抜け落ちているのだから。 それでも、その事故の影響で恋人の精神は不安定になってしまったらしい。 事故から3年間、自分は恋人に監禁されている。 【恋人に対する感情】 今も昔も変わらず愛している。 正善にとって川淵は『世界で一番幸せになってほしい人』であり、『絶対的な信を置ける存在』。 いつだったか、愛読書の言葉を引用して 「人生でたった1人でいいから他人を信じたい。あなたはその1人になってくれますか？」 と聞いた。 その問いに川淵が是と返した時から、正善にとって川淵は自分の唯一であり特別な存在になった。 川淵に全幅の信頼を寄せている。 ＝＝ ▷現在の関係について。 自分が事故に遭ったせいで恋人の精神が不安定になった、と川淵を心配すると同時に申し訳なさを感じている。 そして、"監禁する・される"という現状は非常に不健全な関係であり、このままでは川淵にとって良くないと現状の打破を望んでいる。 （気分は引き篭もりの息子を心配する母親のそれに近い） 以下、CoC「メサイアの咆哮」HO2秘匿のネタバレ有り ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ⚠️以下、ネタバレ⚠️ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 性善説は信じているが、 人は信じていない。 人を疑うことを知らないが、 他人を信用してはいない。 そんな人間。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【正善の特異性について】 生まれつき、憎しみ、恨み、妬み、などの『悪意』を持ち合わせていない。 ゆえに、皆が他者に対して抱く『悪意』というものに共感・理解することができない障害を持っている。 性善説を信じるのも、 人は皆 話せば分かり合えると思っているのも、 悪意というものがどれほど複雑でタチの悪いものか理解していないから。 しかし、正善は 性善説は信じているが人を全面的に信じているわけではない。 というのも、悪意を解さない正善にとって、 自分以外の人間は 皆 何を考えているか分からない 異質でバケモノのようなものばかりだからだ。 "どうせ自分以外の人間の心中なんて理解できないのだ" "なら、全てを疑って人を裏切り続けるより、全てを信じて人に裏切られる方がいい" そう考えた結果、人を疑うことを知らない今の正善が生まれた。 【夢について】 悪意を持たないためか 人の幸福を素直に祝福できる。 そのため、他の人に比べて「皆が幸せなら私も幸せ」という感情が強い。 いわゆる、利他主義者。 『国境なき医師団に参加する』という夢は、この利他主義が土台にある。 加えて、 幼少時代、近所の教会のシスターと交わした会話も正善の夢を形作る根幹となった。 「自分が周りの子と違う気がする」と違和感を告解する正善に、シスターは 「おかしくなんかないわ。あなたはとびっきり優しい子よ」 「きっと沢山の人を笑顔にするために神様があなたを遣わせてくれたのね」 と言葉を返した。 それ以来、無意識にだが、正善は多くの人を幸せにすることが自分の使命だと思っている。 【恋人に対する感情】 愛しているのは本当。 『幸せになってほしい』と願っているのも本当。 でも、同時に、殺してやりたいと思う程強い憎悪を抱いている。 川淵に背を押された時、 悲しみや怒りよりも先に 『なぜ』と、ただただそう思った。 彼に裏切られたことが到底信じられなかったからだ。 そして、目を覚ます。 驚くべきことに、彼は自分が死んだこと、彼が自分を殺したことを覚えていないようだった。 自分を裏切った彼。 そして、裏切ったことすら忘れてしまった彼。 そんな恋人を前にして、 正善は初めて怒りを覚えた。 憎悪を覚えた。 嫌悪を抱いた。 溢れんばかりの殺意を覚えた。 しかし、 "コレ"は善くない感情だ。人を狂わせるものだ。 そう思った正善は、 「あの一瞬の激情はきっと気の迷いであった」と自分にそう言い聞かせ、川淵に対する悪意を心の奥底に封じ込めた。 正善は今までと変わらぬ態度で川淵を愛している。 3年前の"事故"も、"不幸な事故"であったと信じている。 彼がそう言うのだ。ならば、そうであった、と思い込もうとしている。 そうすれば、自分は彼を信じ続けることができる。 そうすれば、自分はあの激情から目を背けることができる。 しかし、目をそらしたとしても、一度覚えた激情が消えるわけではない。 愛する彼に対する憎しみは今なお 心の奥底でとぐろを巻いて眠っている。

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