タグ： 雛すら非難す鄙びたモラル HO4 巣窟

薬師堂 襲(やくしどう かさね) 27歳 薬学研究者 「俺は真実を追い求める。ただそれだけさ。他に何が必要だと言うのかね。」 薬師堂襲は煙草の煙を吐き出し。今朝の食事のメニューを話すように、雨が降り始めたから傘を差したかのように、さも当たり前だという表情で、そう言ってのけた。 そこには倫理や道徳などと言った、ごく当然の常識などありもしないらしい。 ---------------------------------------------------------- 【職業】 基本ルルブ医師の項目より。シナリオ、汎用性に併せ下記に変更。 信用→化学、他の言語(ラテン語)→英語に変更。 ---------------------------------------------------------- 倫理・道徳への関心が著しく低いとは言っても、殺人や非人道的な行為を良しとしているわけではない。だがその先に真実があるのであれば、それらを気にも留めず突き進むと言うだけである。真実が犯罪の先にあると言うのならば、犯罪程度は意に介さない。そのような男である。 表情に乏しいが、よくよく見ると……わかる、かもしれない。多分。 ---------------------------------------------------------- 昔から一つのことに没頭する癖がある。寝食を忘れる程取り組むところは、長所でも短所でもある。 両親はそんな襲をサポートしていたが、次第に彼から離れ、襲が成人する頃には完全に彼の人生からフェードアウトして行った。健在ではあるが、ほとんど絶縁状態なのでお互い連絡は取っていない。襲も親のことは全く気にかけていない。幼馴染からの結婚式の招待状にも気が付いていないくらいのものだから。 彼の深層心理には大きな楔がある。 それは誰にも引き抜くことが出来ない、彼の中で大きくとぐろを巻く蛇のようなもの。悠々と泳ぎ回る鯨のようなもの。同時に、強い安心感のあるもの。 イメソン：ドクハク/MARETU ---------------------------------------------------------- とぐろを巻くものの正体は見つけられなかった。 しかしてそれは薬師堂襲にとっては些細なもので、そこにあるのが当然であった。 何故市野桜子と親しくしていたか？分からない子供向け番組の話をしたか？ それは薬師堂襲が、自身の真理への追求によって親に見放されたからである。 そんな自分を哀れんだことなど一度もないが、幼い子供が大人の話の事情で放置されることは、彼にとってとてもではないが許容できることではなかった。

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