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甘い菓子を専門的に扱っている大企業、「mifune」の社長令嬢。 その影響を受けてか、常日頃から飴を舐めている程の甘い菓子好きである。 そんな彼女は生まれた時から深窓の令嬢として育てられ、まさしく将来有望……その筈だった。 ある日通学している学校の屋上から転落し、そしてそのまま姿を消してしまったのだ。 程なくして彼女は姿を現したが、それから毎日のように姿を消してはいつの間にか戻っている日々が続いているという。 不可解なこの現象。彼女が姿を消している間、その姿を見た者は口をそろえてこう言う。 『学校の屋上で星を観ていた』 ――――――それが嘘か真か、知る者は僅かである。 《両親》(P)尊敬/(N)嫌気 何も無い状態から今の企業を創り上げた彼らは尊敬の域に値する。 それに、彼らは私の教育にも熱心に取り組んでいる。それは問題ない、のだが。 些か厳しすぎではないだろうか。毎日のあらゆる時間を束縛され、自由もままならない。 それが嫌で私はその束縛から抜けだし、果てのない空を観ているのだから。 《クラスメイト》(P)友情/(N)不安 私は彼らに嘘偽りのない友情を感じている。 だが、彼らは果たして私に同じ感情を抱いているのだろうか。 厄介者と思われていないだろうか。邪魔者と思われていないだろうか。 私はそれだけが不安で不安でどうしようもないのだ。 《ヨハン・C・コードウェル》(P)好奇心/(N)脅威 屋上から転落した時、彼は甘いもの目当てに私を助けたという。 そんな彼に私が好奇心を抱くのは、ごく自然のことと言える。 然し、それから彼はやはり甘いもの目当てに私の元へ訪れることがある。 正直面倒で仕方がないが、彼に感じる脅威を考えれば、仕方のないことなのだろう。

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