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千田千佐(せんだちさ) 元気はつらつな青年。大学卒業後、考古学研究者として世界中を巡っている。時折特別講師などで生徒を受け持って、歴史の授業をしたりする。 日常生活では小さい事は気にしないし、怒ったりも別にしないタイプ。興味のあることに対してはのめり込んでしまう。 何度か教授から大学に席を置いてはどうだと言われているが、世界を飛び回りたい、といって特定の地位につこうとはしていない。 故に生活はカツカツで生きている。今日も安いうどんをすすりながら、世界の都市伝説なんかを調べる毎日。 百田とは小さい頃からの幼なじみ。大学2回生までは一緒だった。お互い恋人作れよ〜なんて冗談を言いつつ、結局こいつ以上に居心地いい女作るのは至難の業だろうななんて心のどこかで思っていたが、別に恋愛感情を持っている訳では無い。 万事はそんな2人の中に高校2年の秋から溶け込むように入ってきた友人。誰も割って入れない空気の中何故かとてもすんなり馴染んでしまい、3人でいることが当たり前になった。同じ大学に進んでいる。 一人称→俺 他人→あんた、君 百田→モモ、びゃくや 万里→万里、ばんちゃん 「おはよう！今日もいい朝だぞ、気だるそうだな！気合い入れてやろうか！」 万事　万里　（まんじ　ばんり） とても気さくで、少し軽く見えるが、周りを思いやれる良い奴。女の子大好き。でも付き合うとかそういうのじゃなく、一緒に遊ぶのが好き。一線は引いてるが、よく面倒事に巻き込まれている。男が嫌いというわけでもなく、普通に男の友達も多い。結論陽キャ。世話焼きの苦労人感が否めない。ガチ恋勢も居るが、彼自身恋愛にさほど興味が無い様子。彼女欲しいけど今が楽しい〜ってボヤく。実はいい所の三男坊。育ちが良いので、所作とかが案外綺麗。現在は写真家として世界を飛び回っている。 一人称→俺 他人→君 ちさ→ちさくん、ちっさん 百田→ももちゃん、びゃっくん 「はいはいおはよう、今日も元気だね。」 百田　百夜　（ももだ　びゃくや）大切な人 穏やかな優等生。ホワホワとしておりとてもマイペース。ただ、さらっと毒を吐いたりする。案外3人の中で1番手が出るのが早い。チョップが強めですごい痛い。 三人の中で1番頭が良く、勉強を教え合ったりする際は基本的に先生ポジション。 家が典型的な厳しくお堅い家で、門限があったり、テストの点数に厳しかったり、遊ぶのも制限されていた。ただそんな中でも友達といる時は自由だったからこそ、千佐を、そして万里のこともとても大切にしていた。 一人称→僕 他人→君、あなた ちさ→ちーちゃん、ちさ 万里→ばんちゃん、ばんり 「おはよう、いい朝かは別として元気なのはいい事だよね。」 俺たちは仲が良かった。 いつか地球一周しよう、なんて夢を持っていた。 実際、いろんな所へ旅行にもいった。 ただ、1度もあいつの家にだけは行ったことがなかった。 それは俺たちの暗黙の了解だった。 あいつの親がおかしい事なんて分かってたんだ。 俺が知ってる「愛情」は、あいつが受けてる「愛情」とは違うって、分かっていたのに。 子供だった俺は、恐ろしくて、見て見ぬふりをした。 きっと限界になれば、助けを求めてくるだろう、なんて。 所詮は他人事だったのかもしれない。 あいつは桜と共に姿を消した。 体は傷と痣、…いや、「愛情」の痕が至る所に残っていた。 もう二度と、薄桃の瞳をこちらに向けることは無い。 助けられたのは、俺だけだったのに。 〇〇年4月14日、百田百夜くん(19)が自宅の浴槽にて死亡している事が判明致しました。遺体には多数の打撲痕、殺傷痕に加え、首には締め付けた跡が残っており、警察は母親の百田美雪と父親の百田冬樹を児童虐待、殺人の疑いで逮捕。2人は容疑を否認しており、さらなる取調べと捜査が行われる予定です。 浴槽には桜の花びらが撒かれており、異様な状況であったとの事です。 第1発見者は友人2人で、警察は念の為この2人も書類送検し、取り調べを行うとの事です。

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