タグ： 探偵事務所 御伽

神奈川県に小さな探偵事務所がある。彼女は、そこで働く社員の１人である。 眼を見張るその美貌は多くの男女問わず魅了する。そのため、潜伏に非常に不向きである事が彼女の欠点である。 そのため、人目につきにくいようにフード付きのパーカーを常に被っている。それでも抑えきれない美貌を隠すために彼女は変装の技術を身につけた。しかし、その自身の素顔を隠しすぎる反動からか、自己顕示欲が強く現れる事があり、コスプレイヤーとして東京の祭りに参加することもしばしば。 探偵事務所では、いつも携帯ゲーム機で１人で遊んでいる事が多い。探偵事務所のソファで一日中ゲームをしている事もしばしばである。彼女は、仕事を同僚（男性）に奪われているため、書類仕事をほとんどさせてもらっていないのである。 顔は非常に広いのだが友人と呼べる相手は少ない。彼女の類いまれなる整った容姿のせいもあってか、彼女の顔目的に近づいてくる人間が多く人間不信を少なからず患っている。 仕事であると割り切れば、会話自体なんの問題もないが、世間話は他人とほとんど出来ない人物である。（人間嫌いではない。） しかし、一度仲良くなった人間にはとことん懐く性格で距離感が近すぎて色々な誤解を生んでしまう事がしばしばみられる。 （あれ？ こいつ、俺のこと好きなんじゃね？）問題である。ただし、基本的に彼女にその気は一切ない。 大の甘党で基本的に何か甘いものを食べている。一番好きなものはアイスクリームである。 嫌いなものは、虫である。 幼少期から色々な事件に巻き込まれる事が多かった事もあって自分の整った容姿をきちんと理解している。仕事では、それも武器になると理解しているので隠す事もしない。むしろ、利用している事すらある。 中学生の頃に実の父親に手を出されそうになってからは、家にいる事が嫌になり、色々なところを転々としていた。人間不信もそこが発端である。友人の家や空き家、ダンボールをかけて眠った事もある。そして、ある時に探偵事務所の所長に拾われて、探偵事務所に住み込みで働いている。 彼女は、色々な所を転々としていた事もあって、様々な人と繋がりがある。カウンセラーや孤児院経営者、警察、バーのマスター、はたまた、新聞記者や浮浪者まで関わりを持っている。 いつもは、二人組で行動することが多い探偵事務所だが、依頼が多い場合などは１人で事件に応じる。同僚であり親友の探偵が頭脳労働をしている事もあって彼女は基本的に聞き込みや情報収集役に回ることが多い。 『In　to secret』 あれから、半年が過ぎた。どうやら、お医者さんの話では、足は元に戻る事はないらしい。私は、車椅子生活をすることになってしまった。 五色さんは、両腕が義手になってしまった。私は、探偵を続けることが難しくなってしまった。 今までお金を必死に貯めたおかげで生活には困らないが、私のしたい事が見つからない。 しばらくは、探偵事務所で居候させてもらったが、このままお節介になる訳にはいかない。所長は、いつでもいて良いと言われたがそういう訳にもいかず私は、別の就職口を探した。その結果、私は図書館の受付として働くことになった。 その日から図書館の利用者数は急激に上昇し、多忙な日々を過ごすことになってしまった。 美人過ぎる図書館司書としてテレビで話題になりモデルもすることになった。 『空港の事件』 突然、空港で大量の人間の脳がなくなる事件に遭遇 一応、無事に生き残れたものの、事実を話した私は、頭のおかしい人物として精神病棟へと送られた。 真実しか言っていないのに私は、誰にも信用されない。他人の事など信用できない。 人間不信に陥った。

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