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○耶雲ヨヒラ(やくも・よひら)／『ヤドリギあやかし探偵社』HO4：蜘蛛 職業：商店主＋法律家 □特徴表 < 強固な意志 >< 予期せぬ協力者 > ・燻銀にも近しい薄藤の髪を柔らかく片側で纏め、血のように鮮やかな辰砂の瞳をした女性。 ・季節事の柄の着物の上に、コートなどの外套を羽織り、ブーツを履く和モダンなスタイルが主。華奢で小柄な体格ではあるが、服装と合わせて不思議な存在感を醸し出す。 ・『夜鳥木探偵事務所』に所属。 　主に情報収集・取り纏め・調査などを担当。必要があれば交渉や渉外に手を貸すこともあるが、基本的には前線や表に出ることは少なく、裏でのサポートが主。 ・楽しいことが好きな、朗らかな女性。些か愉快犯気質を持ってはいるものの、ニコニコと人を見守ることが好き。気がよく、ほどほどに明るく、ほどほどに淑やかな女性。 ・人のことをよく褒める。過程だろうが結果だろうが、上がった成果はきちんと評価し、それ相応の報酬は与える。叱ることはあまりしない。その際に人の頭を撫でる癖があり、基本的に誰であろうが発動する。 ・生粋の情報通。世間の流行や街の些細な情報から、常人ならば触れることを些か躊躇うようなアンダーグラウンドの彼是まで、様々な情報を蓄えている。 　ハッカー染みたコンピューター技術と果ての見えない人脈、そして人には決して明かせないあれやこれやから、必要な情報を的確かつ優雅に暴き出す。 ・その技術を磨く為の努力は、密やかに欠かしていない。いつも様々な箇所にアンテナを立てており、新聞やラジオ、テレビは勿論のことながら、数多の雑誌や書籍、インターネットのサイト諸々を常にチェックしている。且つ、人々の動向や心理にも組まなく意識を向けている為、常に休みなく思考を回転させ、笑顔の裏に情報を蓄積している。 ・努力を惜しまず、また、その努力を貫く、強い意志を持つ。揺るぎなく、穏やかに、けれども真っ直ぐ伸ばした背筋を、曲げることは決してない。 ・住み込みではなく通いであり、仕事や用がある時は大抵蠍鬼さんの運転で探偵社へと通っている。とあるマンションの上階に部屋をかなり広めの部屋持っており、雇っている蠍鬼さんにはそこの一室を好きに使っていいと貸し与えている。 　 ・また、探偵社とは別に、昼間はブック・カフェ、夜はバーとして人々に親しまれる『A:lacunae(アラクネ)』という店を経営している。一応店主という立場ではあるが、そちらは現在殆ど部下に任せており、ほどほど好きにさせている。 　かなり評判がいいブックカフェ／バーであり、人の出入りはそれなりに多い。ダーツやビリヤードなどをはじめ、本やお酒を楽しみながら気軽に遊べる設備も整えており、小さな店ながら実はだいぶ繁盛している。 　立場上カウンターに立つことは殆ど無いが、時折、戯れに立つことがあり、その時店に居合わせることの出来た客人は大変運がいい。様々に場を盛り上げ、時折サービスをしつつ、客人らの話を相槌と共に聞いては、楽しんでいる。 　ちょっとミステリアスで不思議な、けれども、気が良くて優しい、いつも楽しげな女主人。 ・さり気なくダーツの腕がプロ級。未だに勝てた人間はいないだとか。代わりに、シェイクの腕前はちょっぴりポンコツである。 ・────その実。 　裏社会で幾つかのマフィアや暴力団、ヤクザなどの橋渡し役・情報収集役を務めてもいた過去を持つ。 　日本だけでなく、近隣諸国や欧州などの組織とも繋がり、交流が幅広くあり、どの組織に対しても平等に接し、明るく朗らかでありながらも、決して肩入れ、深入りしない態度・優れた情報収集能力から一目置かれ、それなりの地位に存在していた。 　上記のバーは自身の密やかな拠点の一つであり、子飼いの情報屋たちが集い、情報を交換する場所でもある。 さり気なく人を集め、心地のよい空間とサービスによって、数多の情報を集める、彼女の『蜘蛛の巣』。 ・また、子飼いの情報屋たちは、皆何かしらで彼女のことを慕ってくれている、様々な界隈の人物たち。アンダーグラウンドから芸能界、はたまた政界にまで人脈や情報網は幅広く持ち得ており、その内の最も信頼が置ける面々を、戯れに『子蜘蛛』と呼んでいる。面々の正体を知ってはいるが、決して、何が起こったとしても明かすつもりはない。 ・現状は探偵社に務めていることもあり、裏社会とはあまり関わる気が無く距離を於いてはいるが、足を洗った訳では無い。必要な情報によっては、友人に電話をする気軽さで、裏社会の人間と連絡を取る。 ・荒事は基本的に分野外で、雇ったボディーガードに任せっきりだが、自衛が出来ない訳では無い。ダーツで鍛えた投擲の腕前は、筋力こそ乏しいが、狙いがえげつないほどに的確。視力が落ちた今でも、以前に鍛えた空間把握の能力は衰えてはおらず、狙った場所へと的確にダーツ、或いは投擲出来る何かしらを届かせている。 ・全ての組織に、人間に対して平等に。 　全ての情報を的確に。対価に見合った報酬を。 　上記を信条にしていたが、たった一度だけ、とある事件の際に一人の人物の為に、利益や危険を度外視して動いたことがある。 　その人物とは友人で、数少ない親友ともされる人物だった。 ・上記の諸々から基本的にコンピューターや本と向き合っていることが多いために、視力を非常に悪くしており、特に右目の視力はほぼ無いに等しい。片眼鏡とコンタクトで一応は矯正している為に、日常生活には支障がないが、些か足元が覚束無い時も。 ・己の出生や生家に関しては誰にも明かしておらず、基本的には謎が多い。 　情報屋として明かすと致命的になる部分もあるため、意図的に情報を操作している。女はちょっとくらいミステリアスな方が楽しいでしょ？ ・生家はそれなりに名高く、且つ古くから続いている極道のお家柄。その長女であり、次代の当主を次ぐ予定ではある。 　だが、当人にあまりその気が無いのと、現当主である彼女の祖父もまた無理強いをするつもりではないため、現状は家とは身分を完全に切り離して、好きに行動している。正家では部下らの一部にしかお披露目もされておらず、彼女の存在を完全に認知をしているのは極々一部という徹底具合。 ・四歳年下の妹がいる。大変仲は良好ではあるが、妹が様々な理由で家と縁を切っていることと、自身の立場上直接顔を合わせることは滅多にない。だが、山岳カメラマンをしている彼女から時折届く山や自然の美しい写真は、体力や筋力に乏しい自分では見ることの出来ない世界であるが為に、いつも眩しげに見つめては、大切に保存している。 　また、妹の旦那である男性とも昔から縁が深く、現状も妹とはまた別の形で交友がある。過去に“ヤンチャ”だった彼のことを色々と面倒を見ていた。妹のことを幸せにしなかったら、どうなるか分かるよね？とにっこり牽制をかけてはいるが、半ば家から妹を攫う形で外へと連れ出してくれたことには心から感謝をしており、なんやかんや色んな意味で目を掛けている。『子蜘蛛』のひとり、といっても過言ではないかもしれない。 ・本名は「陽雲縁空」。現状、この名前そのものを名乗ることは無い。 因果：06　裏社会出身 ・アンダーグラウンドにて、とある殺人事件に巻き込まれ、その際雇い始めたばかりだった蠍鬼さんに被害と容疑が及び掛けた為、裏で咄嗟にぬえさんに連絡を入れ、彼のことを託す。 　彼がぬえさんに救われたことを知り、心底ほっとした。 ・その傍ら、事件の真相を明らかにする為に情報収集をしていたところ、何処かしらから情報が漏れたのか、真実が明るみに出ることを厭うた犯人らに護衛がいない隙をつかれ襲撃に合い、善戦するも負傷。瞳に傷を負い、危機に瀕したところを、彼女もまたぬえさんに救われる。 　瞳の視力、特に右目の視力の著しい損傷は、その際の怪我が原因でもある。 ・以来、深い恩義を感じており、彼から情報収集能力を買われて誘われていたこともあり、探偵社の一員として彼に手を貸すようになる。 ・その出来事の際に、彼への呼び方が「夜鳥さん」から「ぬえさま」へと変わった。 ・殺人事件の真相には辿り付き、それらは全て警察関係の人脈を用いて、警察へと伝えている。 　そのため、その事件は解決しており、犯人もまた逮捕されている。 　――――たった一人の親友が社会の闇に消えようとも、今に至るまで、一切揺らぐことは無い。 ・時折、距離感を掴み損ねて何かに触れ損ねたり、落としてしまうことが度々ある。その度に、すこしだけ、己の小さい掌を見つめながら、寂しげな表情をすることがある。 ・この、掌がもう少しでも大きければ。 　つかめたものは、増えたのだろうか。 【フレーバー】18 ：仙人草　「安全」「無事」 仲間に愛を、敵には毒を。貴方は皆の城壁となるだろう。全てを守るために、自分さえも守りきる強固さが貴方にはある。 ○人間関係 ・HO鬼：蠍鬼　(PL：Nonさん)　「蠍鬼」 三年ほど前から雇っているボディーガード。彼の腕には全幅の信頼を寄せており、基本的に荒事に関しては彼の判断に全て任せている。他諸々も、頼れる部分では遠慮なく頼っている。「仕事」の場では様々に命じることも多いが、それ以外の場面では好きにさせており、雇用主と従者としてはかなり緩めな関係性。己が住んでいるマンションの一室を彼に与えており、こちらでも基本的に好きに過ごして貰っている。お給金はかなりのもの。 ・HO狐：狐森祀　(PL：絢木さん)　「きつねくん、狐森」 同じ探偵社に所属する職員。おっきくて口が上手い愉快な後輩くん。姿が大きくて己の目でもとても見つけやすい。高いところのものを取って貰う時などには大変助かっている、役割上連携することが多く、己の得た情報を生かすも殺すも彼次第として託している。 ・HO蛇：蟒蛇淋　(PL：碓氷さん)　「へびさん、蟒蛇」 同じ探偵社に所属する職員。知識が豊富で静かな、ちょっと見つけづらい先輩さん。彼が様々な気配に素早く気付いてくれることから、得られる情報が多くなることに純粋に助かっている。己の目では時折彼の姿を見失い掛けてしまうため、彼の気配と声、そして靡く長い髪を目印に彼を捉えるようにしている。 ・夜鳥ぬえ　「社長、ぬえさま」 探偵社長。おもしろおかしい我らの所長さま。神出鬼没なところも、写真にわざと映り込みにいくところも、予想出来ない愉快なお姿も、何だって楽しい御人。探偵社に誘われる以前から、それなりの付き合いがあった。楽しい反面、深い恩義も感じているが為、彼のために己の才能を行使することは吝かではない。 ・六出風花　「ゆき、風花」 同じ探偵社に所属する職員。同じ女性同士、だいぶ気心が知れている。 ○通過シナリオ 『ヤドリギあやかし探偵社』 ・第一話「件の如しと言いますが」：SAN値+3、クトゥルフ神話技能+1 ・第二話「シーサーペント・ディストーション」：SAN値+9、クトゥルフ神話技能+1 『きんぎょばち』：KPC 【HO 蜘蛛】 貴方は情報通だ。子蜘蛛と呼ばれる情報網を持っている。 ［メリット］ < 図書館 > の判定を行う場合成功値に +30% で判定できる。ファンブルは失敗。 また、子蜘蛛と接触する事で他では知り得ない情報を得ることが出来る。 ［デメリット］ 貴方は目が悪い。< 目星 > に技能ポイントを振ることができない。 目を使う技能にも場合によってはマイナス補正が入るだろう。 ［特徴］ < 強固な意志 >< 予期せぬ協力者 >< 芸術的才能 >

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