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むらさめ せいや(25) クールで周りよりも大人びた印象を持たれやすい医学生。それなりに顔が整っている為、女性から言い寄られたりすることがままあるが全てキッパリと断っているらしい。 断り文句には「俺には心に決めた方がいるので」という物を使っているようだが、彼の周りの人物は彼がそう称す人物を見たことがないため、その場を切り抜ける為の嘘だと思われているようだ。しかしそれでも、彼が何故頑なにそういった関係性を持とうとしないのかは彼の周りの人間の中ではたくさんの憶測や噂が飛び交っている。 常に冷静沈着で、大抵の事には驚かないように見受けられるが、その実驚く時は驚くし、怖いものは普通に怖いと感じたりはしているようだ。しかしあくまでも心の中での反応なので、それが外に出ることは滅多にないようだ。 自分の感情等を表にハッキリ分かりやすく出すのが苦手らしく、いつも仏頂面になってしまっている。しかし、そんな彼の硬い顔などとは裏腹に人を思いやれる優しさは確かにそこにあるらしい。 ただ、確かに彼は優しい人間のには分類されるのだが、最近は医者として人を良くも悪くも平等に見るように努めており、助けられない人は切り捨ててしまえるほどの決断力は身につけているようだ。 「失礼ですが、どちら様でしょうか？ 生憎、俺は忙しいので用のない方とお話する暇はありません。用が無いのであればお引き取り下さい」 「……………それを聞いて、一体何になる。 俺は確かに心に決めた人がいる。だが、それはお前には全く関係ない事だ。 勝手に人の恋路に口を挟むな。不愉快だ。 …分かったら今後その話をするんじゃない。良いな？」 「えぇ。大丈夫です。俺が来たからには、助けますよ。 貴方も…………貴方の、大切な方も。」

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