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・2-3 暗黒の祖先　50 14P増加 ・上流階級 7000€ 収入 母親が亡くなり、父親も寝ている時間がないほどに仕事に明け暮れ、外に出ることがないため友人もいなかった。 そのためHO2と、もしくは一人で過ごすことが多かった。 HO2のことを同等の兄弟や友人のような存在だと思っていた頃もあったが、書庫にある小説本などを読んでいても、少し違うもののように思えた。同じように何かをしても、しっかり見ておかないからと2倍叱られるのは彼の方で。対等に見えて、決して対等ではなかった。雇用者と使用人なのだから、それは当然のことだった。 是というように彼の瞳は時々ひどく冷ややかに見つめてくるときがあるのだ。 ある日自分の部屋のバルコニーに金糸雀が一羽舞い込んできた。 自分の友達としてきてくれたような気がして、急いでその羽を掴み鳥かごに入れた。 自分のように。大事にするということはこうして囲うことで、一番愛することができる方法なはずだったから。 でも、結局数日間ともに生きたその鳥、ピィは早朝に死んでいた。 鳥かごに入れたからだろうか。自分が持つ時に力を入れて羽が傷ついていたのだろうか。飲んでいた水が悪かったのか、あげた餌が違ったのか。 理由は結局わからなかった。ここに馬番はいても獣医などいないからだ。 まして、死んだ獣のためにわざわざ獣医を呼ぶほど、この家は暇ではない。 数日間部屋にこもり、亡骸とともに泣きながら眠りながら思った。 母様も、ピィも、自分が心を寄せた存在はどうしてこんなにもすぐに死んでしまうのか。 父親に対し甘え方を知らなかった。 畏怖のような、憧れのような、怯えのような、非常に複雑な感情だったが、それでもよくやったと頭を撫でてくれる時があったなら、その瞬間のために今こうして勉学を励んでいるのかもしれない。 たとえ、撫でられることがなかったとしても、いつかそうしてくれることを夢見て。 愛して欲しかったし、彼が正しい唯一なのだと信じてやまなかった。 もはや刷り込みのようだが、今生きているたった1人の家族なのだから至極当然のことだった。 ルシウスが正しいと思わされる1つの要因としてオルガの背中を見ながら育ってきたのも大きかった。 今でも父親の前に立つと少し緊張する。 スゥィジンにはとても懐いていた。 彼は快活で明瞭で、体力もあり、多くを知りその魅力で様々な人を統制し、屋敷の中の大体の人間に好かれているように見えた。 父親にさえもものを辞さず言葉を連ねる彼のことを羨望の目で見ていた。 彼は自分には無いものを沢山持っているからこそ第2の理想でもあった。 将来的に上に立つ人間になるにはきっと、彼のように前を見据えて引っ張っていく力が必要なのだろう。 こうして父親とスゥィジンを元に学びを進めて行く。 頭の出来が良く、勉強は身に合っていた。 また、誰譲りなのか好奇心自体もとても強かった。気づけば文字を追うことに夢中になって日が暮れたこともあった。 時として冷静に、時として豪胆に。 齢14歳にして、未だ外の世界に触れることのないまま、未来の当主になる頭角を見せていた。 自分にとって大切なものを守れる力が欲しかった。 なお、外に出る機会がなくさほど階級で態度に差を出さないタイプに育っている １R　10+2 １００ ■45口径リボルバー 1D10+2　/　故障ナンバー：100　/　6発 カラーコード ：9370DB

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