タグ： yuri 極悪海賊

「需要のあるところに価値は生まれる」 「俺は価値の無い物が嫌いだ。だが物の価値を見出せない奴はもっと嫌いだ」 「交渉の鉄則ってやつを教えといてやるよ、女装野郎（レイディ）？　『欲すば与えよ、さすれば与えられん』」 『蛇舌の男』と噂される海運業者 今は亡き両親から継いだ海運業を自分の代で大きくした才人 表向き魅力な言葉で人々を篭絡するが、不自然なほどの業績の上げ方から「奴は蛇（嘘つき）の舌を持っている」と嫉妬半分猜疑半分に噂される そんなジャックのもう一つの稼業は自身の船を用いた「海賊行為」であった 自身の海賊団「ホークアイ」を使い、同業者を襲撃することで競争率を下げると同時に、物の需要を操作するのが常套手段だった そんなジャックにも運命の日がやってくる。同業者への襲撃に失敗し、帰還を許したことでついに海賊としての尻尾を掴まれてしまう これまではのらりくらりと言い逃れ続けられたジャックだったが、その失敗から生まれた証言と噂は致命的な一撃となり、即時処刑となる運びとなった 断頭台にて、ジャックは涙ながらに自身の悲惨な境遇（そんなものはないが）を語り、本当は海賊などではなく旅をしたかったと語る 民衆の心を打ったその名演説により、その場の民意により処刑を中止させ、一年間の旅の許可を得る（旅を終えたら即処刑という条件付き） 騙し切ったとルンルンで自身の海賊船に戻るジャックだったが、戻ったと同時に海賊仲間に拘束される ジャックが実業家としてのキャリアを失ったことで用済みと判断されたのか、ホークアイは仲間に乗っ取られた さらにジャックのミスにより海賊行為に対し厳戒体勢が敷かれ仕事にならなくなったとのことで、その責任を取らせなければ気が済まない、国の代わりに俺たちが処刑してやると息巻く元仲間たち ジャックは「俺は今は旅人だ。この国で旅人に手を出せばどうなるかわかるだろう」と海賊仲間を言いくるめると、ジャックに小舟を一隻用意し、単身で嵐の島へ”旅立つ”ように言われる この場で殺されるよりはワンチャンを狙ったほうがましと考えたジャックは、小舟で嵐の中に突っ込んでいった

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