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◆文字色：#a3b9e0　デイドリーム ■D国：アイレラリア（Aureralia）[ラテン語の「黄金郷」（aurea illa）より] 表向きの国概要ふせったー： https://fse.tw/yd7MyB6j#watchword 高度な科学技術により発展した国。ほとんどの仕事が機械化され、国民は主な労働から解放され自由に暮らしていた。国民の収入は国からの配給に加え、国への文化的貢献度により支給される仕組みになっている。特に何もせずとも問題なく暮らせる程度の配給は得られるが、ほとんどの生活をそれとなく国に管理されることになる。その場合でも国外へ出る事が困難であることもあり、この生活に違和感を覚えるものは少ない。 人の手や脳が必要な個所の職務については労働用の人間が生産され、それぞれに配属されている。各々の仕事に適した能力を持つように遺伝子レベルで調整が行われており、生まれた労働者は基本的には仕事に関する事柄以外の知識を与えられずに一生を終える。 軍事に配属されていた人員も一部を除き全てが労働用の人間であり、個々の名称は全て製造番号となっている。（兵力はほぼ全てロボットなどの兵器のためそもそも配属人員は少数） 特化労働者の生産自体が国の重要機密事項であったため、兵力として生産した人間の兵士を他国へ出荷していたかどうかは微妙。 本島と貿易用の土地を繋ぐ地下施設があり、国の機密事項に関する研究や開発はそこで行われている。 ■個体（製品）名：ニケ 分野に特化するように生み出された人間の育て方による有用性とAIとの性能比較実験のために生み出された個体の一人。後に生産段階では発現しなかった遺伝子異常が発覚し、他個体から隔離されイレギュラーとして扱われ、製造番号から製品名”ニケ”の呼称を得る。 技術者として非常に高い能力を有し数々の兵器を生み出したが、幼く気まぐれで制御が難しく、労働個体としては不適合だった。結果、実質最も多くの有用な兵器を生み出していた事もあり、終戦後を見据えた上層部から有事にはすべての責務を押し付け処分する目的で『技術研究所所長』の肩書きが与えられる。 戦争という舞台を利用し行われていた事もあり、比較実験と生産個体については最重要の国家機密で、他国へは伏せられている(可能なら……)。そのため研究施設の外へは出たことがない。 実際にこの実験を主導していた者及び実験の関係者については、終戦直前に実験に関する情報と技術の漏洩を危惧した国により秘密裏に処分されている。この顛末について、ニケが気まぐれで作った"玩具"による思想操作が発生していたのではという噂もある。 当人は周囲に促されるまま兵器を作っていただけで所長らしい職務に着いたことはなく、現場指揮能力もない。兵器の出荷に伴い他国へ提出される書類には偽名や虚偽の人物像設定が使用されていた。 当人に人間としての名前はなく、表向きで使用されていたらしい名前についてもぼんやりとしか把握していない。体の一部に製造番号の刻印があるため個体の識別は可能。製品名である”ニケ”の名で呼ばれる事もあり、問われればそれを答える。 好奇心旺盛な子供。年齢は製造されてからの年数ではなく肉体の設定年齢の目安で、はじめは育成の手間を考慮し10代半ば程度の状態から製造された。兵器開発に特化した製品として製造されているため、善悪や倫理については学んでおらず身に付いていない。一般的な教育を受けていない事もあり、外観よりかなり幼い精神をしている。発言がやや不安定で、普段は幼子のように話すが、時折急に大人びた言葉を並べたりもする。 大きく開いた瞳が特徴的でよく笑う。人に囲まれるのは苦手だが一人でいるのも嫌い。何かに触れていると安心するようで、平時は常にぬいぐるみ（玩具兼護身用の爆薬が詰まってる）を抱き抱えていた。 点滴のような形での栄養の投与で生かされており、食事を取るのは収監されてからが初めてかもしれない。食器の使い方は知らないため箸を持てず、フォークやナイフを持たせると武器か部品か素材と勘違いして材質を調べ始める。 技術者として必要なものと対外的に人間と認識されるための特徴以外ほぼすべてを削ぎ落された状態で生産されているため、繁殖能力はなく性別が存在しない。 ニケは”処分”のことを今一きちんと理解していなかったが、とりあえず”処分”されればその人物はもう自分に会いに来ないということだけ理解していた。死というものへの一般常識的感覚を持ち合わせていないため、処刑への恐怖心はあまりない。ただ痛いのは嫌だし、やりたいことができなくなるのは困るな～と思っている。 今欲しい物は生きもののともだち 「これは『HSS-584-264-3-000307』。長いので『ニケ』と呼ぶのもいます！好きに呼ぶのがいい、ニケはそう思考します」 「あのひと、嫌い。"しょぶん"になったら、もうここに来ないでしょう？あんしん」 「おもちゃ、すき？」 「人間は脆く儚いものです。肉も魂もひとつまみの知恵や鉛の塊で塵と消える事もあるのです。皆様のしてきたことは、そういった偉業なのでしょうね」 「ニケは星の名前だとか。勝利の女神でもあるけど、どちらも手が届かないものですね～」 ■製造番号：HSS-584-264-3-000307 HSS：ホモ・サピエンス・サピエンスの略。製造品のうち種別が人間のものを指す。 末尾307より、小惑星番号307番及び勝利の女神の名にちなんで個体名をニケとする。 -----（メモ）----- 5842643：英語の語呂合わせ（テンキー）でKthanid（クタニド/サニド　マレモンP174） 307：小惑星ニケの小惑星番号 ------------------- ■技術研究所所長（表向き） 書面上は『エドワード・ヘンリー』という名前が宛がわれている。諸々のやりとりは書面や通信、第三者の仲介により行われており、本人が外交の場に姿を見せたことはなかった。対外向けのプロフィール上では30代前後の男性という事になっていて、実際該当する人物も研究所内にはいたようだが、現在その人物は行方がわからなくなっている。所内では上層部の不況を買って"処分"されたのではという噂もあったようだが、そのような行動の記録はない。行方知れずとなった後でも書面上はこの名前が使い続けられていた。 利己的な人物で、最終的にそれが最も自分にとっての利益になるとわかっているため、自身の技術や知識を積極的に国の発展に用いようとする。ただし倫理観はなく、研究により生み出された製品としての”人間”はただの道具として見ており、兵器など他の製品の実用試験のために消費することに躊躇いはない。 本来ならば上から目を付けられるような事をする人物ではないが、個体名ニケの作成した”おもちゃ”により思想を操作された上層部によって"処分"されている。 ◆職業 2015芸術家をもとに作成 職業P：EDU+DEX計算 特記：専門分野(製作(玩具))へ+10% 製作(玩具)：主に兵器など。普通のおもちゃも作れなくもないが興味関心がないと設計の筆が乗らないかもしれない。 操縦(玩具)：自分で作った玩具（兵器類）やドローンなど。試運転目的の操作しかしていないため完璧という訳でもなく、大型の乗り物は自分で運転するより相乗りしたい派のため含まない。 コンピューター：ドローンや兵器類のシステム等々を組むプログラミング知識　気まぐれにウィルスも作るが”玩具”の一部かもしれない 芸術（お絵描き）：新作おもちゃ（広義）のスケッチのこともあればただの落書きの事もある。自由。 ◆特徴表 1-5 天才　INT+1 4-9 暗黒の祖先(1D6→5)(1D100→49) ■国の話(裏側) 旧き神サニドにより導かれた人間らが主導となり、いつか来るルルイエの浮上、もしくは神話災害へ対抗する備えとして、人類の叡智を結集し知識や技術を集め研鑽するためにひとつの国が作られた。表向きは神話事象に関する情報を秘匿するために『平和』の部分のみを掲げ、国内では秘密裏に兵器の開発が続けられていた。成り立ちと内情から、元々は抗神組織としても機能していたかもしれない。 はじめの頃は本心から平和を望み技術開発に勤しんでいたが、年月を経て知識が集まると共に神話事象に触れ道を外れるものも少しずつ増えていった。この対策を練る過程で中枢を担っていたものの一部がイスの偉大なる種族と交信、知識の交換と共に数名分の肉体を提供する。イス人の紛れた中枢議会により、ゆっくりと時間をかけて国の体制を変え、全国民の知識・財産・技術を国が管理下に置く形へと変化していった。労働力としての人間を生産するようになったのはこの頃で、その一部はイス人が地球上で活動するための肉体として提供されている。 国の内情が現在の形へと移り変わる中、状況に抗おうとしたものの一部が国の成り立ちを知り旧神サニドへの謁見を試みたことがある。その中でより能力の秀でた一人が宮殿へと導かれ、かの神へと助力を求めた。その者は神の力の一端を授かり帰還するも、それを用いて何かを成す前に反逆罪で処分されてしまった。神の力を宿した遺物は国により回収されるも用途不明のまま保管され、長い年月を経て”優良個体生成”のためのエネルギーもしくは触媒として試験的に使用される事になる。多くの試験個体が生み出されたが、正しい意味でその遺物の力を受け継いだのは瞳にかの神と同じ金の色を宿す一体のみだった。 ◆シナリオ ・蹂躙するは我が手にて SAN：80→70→82（10分譲渡） 成長：電気修理+5、考古学+2、芸術（お絵描き）+6、機械修理+5、クトゥルフ神話+3

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