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霧咲響
ID:522703
MD:6d89c23e243dc04e2552026e104b750e
霧咲響
タグ:
おはぎ
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能力値・HP
肉体
感覚
精神
社会
HP
侵蝕
行動
移動
シンドローム:
エンジェルハィロゥ
バロール
ブラックドッグ
ブラム=ストーカー
キュマイラ
エグザイル
ハヌマーン
モルフェウス
ノイマン
オルクス
サラマンダー
ソラリス
ウロボロス
アザトース
シンドローム2:
エンジェルハィロゥ
バロール
ブラックドッグ
ブラム=ストーカー
キュマイラ
エグザイル
ハヌマーン
モルフェウス
ノイマン
オルクス
サラマンダー
ソラリス
ウロボロス
アザトース
オプショナル:
エンジェルハィロゥ
バロール
ブラックドッグ
ブラム=ストーカー
キュマイラ
エグザイル
ハヌマーン
モルフェウス
ノイマン
オルクス
サラマンダー
ソラリス
ウロボロス
アザトース
ワークス分→
←ワークス分
作成時ボーナス / 初期能力値:
1
2
3
1
2
3
1
2
3
1
2
3
成長での修正
その他修正
能力値
肉体
感覚
精神
社会
HP
侵蝕
行動
移動
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ライフパス
ライフパス
名称
効果、解説
ワークス:
小学生
中学生
高校生
不良高校生
大学生
フリーター
教師
主婦・主夫
UGNチルドレンA
UGNチルドレンB
UGNチルドレンC
UGNエージェントA
UGNエージェントB
UGNエージェントC
UGNエージェントD
UGN支部長A
UGN支部長B
UGN支部長C
UGN支部長D
刑事
鑑識
弁護士
防衛隊員
傭兵
研究者
教授
看護師
医者
政治家
ビジネスマン
エグゼクティブ
水商売
商店主
宗教家
探偵
ボディガード
ドライバー
ヤクザ
マフィア
泥棒
ネゴシエーター
暗殺者
占い師
アーティスト
歌手
俳優
奇術師
アスリート
格闘家
記者
アナウンサー
プログラマー
ハッカー
何でも屋
情報屋
工作員
レネゲイドビーイングA
レネゲイドビーイングB
レネゲイドビーイングC
レネゲイドビーイングD
イヌ
ネコ
ネズミ
ウサギ
トリ
サル
ヘビ
シカ
ゾウ
イノシシ
カエル
トカゲ
その他A
その他B
その他C
その他D
幻想動物A
幻想動物B
幻想動物C
幻想動物D
オカルティスト
作家
探検家
動画配信者
超心理学者
考古学者
古物研究家
ディレッタント
詐欺師
古書店主
技術者
船乗り
ハンター
農家
地主
ホームレス
放浪者
入院患者
自営武装団
カヴァー:
覚醒:
死
憤怒
素体
感染
渇望
無知
犠牲
命令
忘却
探求
償い
生誕
衝動:
解放
吸血
飢餓
殺戮
破壊
加虐
嫌悪
闘争
妄想
自傷
恐怖
憎悪
出自:
経験:
邂逅:
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エフェクト
エフェクト
SL
タイミング
判定
対象
射程
コスト
制限
効果など
クラスなど
ワーディング
★
オート
自動
シーン
視界
-
-
非オーヴァードのエキストラ化
初期
リザレクト
1
2
3
気絶時
自動
自身
-
[SL]d
100↓
コスト分のHPで復活
初期
★
1
2
3
4
5
○
1
2
3
◇
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
★
1
2
3
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○
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◇
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★
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◇
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◇
1
2
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6
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10
11
12
↑使用したEXPなどのメモにどうぞ
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イージーエフェクト
イージーエフェクト
SL
タイミング
判定
対象
射程
コスト
制限
効果など
クラスなど
★
1
2
3
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○
1
2
3
◇
1
2
3
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6
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12
↑使用したEXPなどのメモにどうぞ
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技能
初期習得
技能名
SL
修正
判定値
参考
能力
技能
白兵
回避
運転
射撃
知覚
芸術
RC
意志
知識
交渉
調達
情報
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戦闘・武器・防具
武器・コンボ名
値段
命中値
G値
攻撃
力
射程
その他
技能
能力置換
補正
計
白兵
射撃
RC
運転
交渉
置換なし
肉体
感覚
精神
社会
最大能力
2番目の能力
r+
合計
pt
防具
価格
装甲
回避
行動
その他
能力値/修正値
合計
pt
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
所持品合計
pt
武器・防具・装飾品の価格合計
pt
初期財産ポイント:
現在の財産ポイント:
価格総計
pt
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ロイス
カテゴリ
対象/名称
好意
悪意
効果・備考など
-
D
S
ロイス
←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
恐怖
不安
劣等感
疎外感
恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
猜疑心
嫌気
不信感
不快感
憤懣
敵愾心
無関心
-
D
S
ロイス
←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
恐怖
不安
劣等感
疎外感
恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
猜疑心
嫌気
不信感
不快感
憤懣
敵愾心
無関心
-
D
S
ロイス
←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
恐怖
不安
劣等感
疎外感
恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
猜疑心
嫌気
不信感
不快感
憤懣
敵愾心
無関心
-
D
S
ロイス
←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
恐怖
不安
劣等感
疎外感
恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
猜疑心
嫌気
不信感
不快感
憤懣
敵愾心
無関心
-
D
S
ロイス
←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
恐怖
不安
劣等感
疎外感
恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
猜疑心
嫌気
不信感
不快感
憤懣
敵愾心
無関心
-
D
S
ロイス
←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
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恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
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不快感
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←自由選択
傾倒
好奇心
憧憬
尊敬
連帯感
慈愛
感服
純愛
友情
慕情
同情
遺志
庇護
幸福感
信頼
執着
親近感
誠意
好意
有為
尽力
懐旧
←自由選択
侮蔑
食傷
脅威
嫉妬
悔悟
恐怖
不安
劣等感
疎外感
恥辱
憐憫
偏愛
憎悪
隔意
嫌悪
猜疑心
嫌気
不信感
不快感
憤懣
敵愾心
無関心
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成長履歴
回
経験点 / 獲得総計
点
メモ(セッションの内容など)
達成経験
侵蝕ボーナス
ボーナス
獲得計
1
点
点
点
点
2
点
点
点
点
3
点
点
点
点
初期作成時の経験点は手入力可能。基本値より少ない場合は必ず入力すること
能力値
エフェクト
技能
合計
使用
点
点
点
点
初期作成時経験点
点
合計
点
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パーソナルデータ
キャラクター名
コードネーム
タグ
種族
年齢
性別
身長
体重
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
彼女の名前は霧崎響。どこにでもいる明るい女子高生であり、普遍ではない過去を抱える少女。彼女を語るのであれば、時の針を逆しまに回さなければならない。 五年前の事。彼女は街の象徴でもあるミレニアムタワーの感謝祭イベントに、家族三人で向かった。優しい父、綺麗な母。温かい家庭に生まれ、仲睦まじい家族に囲まれて暮らしてきた響。それは当たり前に幸福で、あの日もその延長でしかなかったと記憶している。 ミレニアムタワーのイベントは盛況だった。前々から有名だった事もあり、催しには多くの人々が参加。まるでお祭りだと父が笑い、迷子にならないように母が手を引いてくれた。最初は慣れない人ごみで萎縮していたが、ものの数十分で笑顔を見せるようになっていたと思う。 幸福と感謝。響はその時、間違いなく自分と家族の平和を疑わなかったし、過去と未来に因果する全てに、平穏無事以外の関係性を考えた事もない。要するに、これまでの生活が、これからも同じように続くと、そう信じていたのだ。 ――紅蓮の業火がうねりを上げ、全てを灼熱に包み込んだ、あの瞬間までは。 それは、響の脳裏に焼き付いて離れない光景。煌びやかな空間に、忌まわしい破壊の爪痕を刻んだ事件。後にミレニアムタワー炎上事件と呼ばれるソレは、簡潔な表記とは裏腹に、あまりにも凄惨な事象だった。 橙色の炎に巻かれ、人が脂の臭いを撒き散らす肉塊となった。爆発で吹き飛ばされた人は四肢と胴体が離れ、崩れ落ちた瓦礫の下にいた人は……人の形をしていたかも怪しい。どういう末路を迎えたのか、それは個人で差があるだろうが、響からすれば、皆似たり寄ったりな最期だった気がする。 あれ? どうだっただろう。響の目の前で炎に焼かれたのは、自分が父と呼んでいた人ではないだろうか? 自分を守るように爆風に巻き込まれた人は、母と呼んでいた気がする。 そう、それは、まるで、口にしたくもないアレのような―― ――あぁ、嫌だ、嫌だ、嫌いだ。 火が嫌だ。炎が憎い。紅蓮と緋色に染まる景色の全てが忌まわしい。全てを忘れて捨て去りたい。なのにどうして、あの光景だけがずっとずっと、こびりついて離れない。 ……逆巻く炎に全てを奪われた響は、街の病院で目を覚ました。傍らにいたのは、離れて暮らしていた祖母。心から喜んでくれた祖母から、響は事の顛末を聞いた。ミレニアムタワーの炎上、それに伴う多数の死傷者、響が病院に運ばれて長い間眠っていた事。 全てが遠い世界の出来事のように感じられて、同時にそれを事実だと受け入れる自分もいて。詳しい事は何も思い出せないけれど、見るもの全てに死を焼き付けた炎の色だけが、どうしても現実を突きつけてきて。気が付けば、響は祖母の腕に抱かれ、心の底から泣き叫んでいた。 その後、響は祖母が引き取る事になった。祖母は一人暮らしで、響一人養うくらい問題ないと言ってくれた祖母は、響の前だと努めて明るく振る舞っていた。家族を亡くして悲しいのは同じなのに、そんな祖母がとても強い存在だと響は思った。 問題が生じたのは、響が入院中に偶然喫煙スペースの近くを通りかかった時。紫煙をくゆらせる煙草を見た瞬間、響が悲鳴をあげて自傷行為に走ったのだ。医師曰く、強い精神的刺激による後遺症、俗に言うトラウマが残ったのだと言う。炎に家族を奪われた響は、以後火に関するもの全てに恐怖心を抱くようになり、酷い時は自傷行為を繰り返した。 そんな響に賢明な処置とカウンセリングを施してくれたのは、専門誌でも有名だと豪語する一人の女史。退院するまで、祖母と同じく励まし続けてくれた彼女は、いつしか響にとって数少ない理解者の一人となっていた。おかげで響の火恐怖症も軽減し、一般生活に適応出来るレベルにまで落ち着く。余談だが、女史の聞かせる恋バナによって、響の耳年増度が上がったとかなんとか。 リハビリと治療の末、ようやく退院した響。住み慣れた家を移り、祖母と共に歩みだした新たな生活。まだ心の傷は癒えないけれど、前を向いて生きていこう。へいき、へっちゃら。よく父が言っていた言葉を噛み締めながら、響は元気な姿を取り戻した。 ――そんな響に対し、世界はあまりにも残酷だった。 響が中学に上がって間もない頃。祖母が突然、内臓の病気で亡くなった。 元々、響が入院する前から通院を繰り返していたらしい。体力の衰えもあり、満足に動けるような身体ではなかったと言う。そこへ響の両親がタワーの炎上に巻き込まれて死んだという訃報を聞き、精神的に強いショックを受けたのがいけなかったようだ。担当した医師は響に詳しい病状等を説明していたが、正直内容の半分も覚えていない。そんな身体であんな風に振舞っていた事や、立て続けに家族がいなくなった事実が、響の中でないまぜになって余裕という言葉を消し去っていた。 お父さんも、お母さんも、お祖母ちゃんも死んじゃった。私の大事な人達が、どんどんいなくなっていく。嫌だ、嫌だ、嫌だ。あの炎に対する嫌悪感以上に、この事実を拒絶したいと願った。この絶望を無かった事にしたかった。だがどれだけ望んでも、どれだけ涙を流しても、目の前の現実は何一つ変わらない。 途方に暮れる響を救ったのは、中学に上がって仲良くなった友達、桐生未来とその家族。何でも未来の父と響の父は昔からの知り合いで、長らく連絡が取れなくなっていたのを気にしていた。家族を亡くして困っている友達がいると未来から聞いた時、もしやと思って確認してみた所、タワー炎上事件と響の現状を知ったのだと言う。 響の家族が死んだ事を、未来の父は痛く悔やんでいた。昔馴染みの残した一人娘をこのままにしておくのは忍びないと、一緒に暮らす提案を申し出てくれたのだ。響はそれを了承し、桐生家に居候する事となる。未来の両親は響を本当の娘のように可愛がってくれたし、未来とも親友と呼べる間柄になった。 初めは落ち込んでいた響も、桐生家の支えと励ましのおかげで元気を取り戻し、中学を卒業して未来と同じ高校に入学。炎に対する恐怖も、家族を失った辛さも、全て無かった事には出来ないけれど。 それでも響は、自分を支えてくれた人々に改めて感謝しながら、今を賢明に生きている。 幸福と感謝。そう、響はかつての幸福を、今に移し替えて生きている。父と母と祖母がいた家庭を、過去と火葬して前を向こうとしている。 ……だが彼女には、一つだけ秘密があった。 それは、家族が死んでから発覚した、響の特異能力。 レネゲイドウィルス。人を人外に、条理を不条理に変貌させてしまう、異端中の異端。人の世にあってはならない歪みは、しかし確実に響の肉体を侵食していた。 いや、違う。あったのだ、元からそれは、霧咲響という人間の中に。それがどういうモノで、どういう経緯で響のものとなり、どういう原理で発動するのかも知らない。だがこの力は、はじめから響が抱えていたものだと断言出来る。 何故なら響は初めてこの力を目にした時、驚きよりも懐かしさを感じたのだから。 曰く、熱。彼女の持つレネゲイドウィルスは、あらゆる物質から熱を奪い、万象の全てを凍りつかせる。響のトラウマが関係しているのか、はたまた違う何かなのか。とにかく響は常人とは違いすぎるこの能力を隠し続け、親友である未来にも悟られないように過ごしてきた。 予感がするのだ。この力は良い事ばかりを運ぶものじゃない。いつかきっと、響や大切な人達に不幸をもたらすのだと。家族を失い、理不尽と絶望を経験した響だからこそ、未来達がこの力に触れて、よくない事に巻き込まれるのを恐れている。そんな事になって、もしもまた大切な誰かがいなくなってしまったら……響の心は、今度こそ砕けてしまうだろう。 今はまだ何もない。自分がこの能力を隠していれば、平穏無事な生活を過ごす事が出来る。だがあの日のように、突如として平穏が崩されるかも知れない。その時はきっと、迷わない。もう誰も失わないように、響はこの力を振るうだろう。 『氷の音色(コキュートス)』――やがて誰かが呼ぶであろう、響の別名。忌まわしき記憶と共に浮上し、大事な日常を喰み続けるレネゲイドウィルスは、多くの不幸モノに次のような蔑称を与える。 ――オーヴァード。 今はまだ、何も知らない。大事な記憶も欠落している。だと言うのに、響はこれからも災厄に見舞われ続けるだろう。その力を振るい、大事な者を守るに違いない。何故ならいみじくも、彼女もまたそのような人間だから。 業火の中で自分を守った、父と母のような熱を、響もまた有しているのだから。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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