タグ： 蹂躙するは我が手にて

一人称:私(俺) 二人称:貴様 高圧的な口調 C国の参謀総長。 交渉術にも長けた、頭の切れる軍師である。 頭しか使えなさそうな成りをしていながら、前線に立っても遜色ないくらいの戦闘能力は備えている。 サファイアのような聡明な青と、不思議な紫の目、背中の中程まで伸びる銀糸の髪をリボンでくくっている。 視力は弱く、チェーンをつけたシルバーの眼鏡をかけている。 国家元首の右腕的存在であり、忠誠を誓っている。 彼の愛しているこの国を繁栄させよう、という気持ちが強いが愛国心はある。 10年以上の付き合いがあり、とても仲が良いので勘違いされることもあるが恋愛感情はない。よく一緒にチェスする。 毎週日曜日の早朝に蕎麦を打っており、日曜のC国軍の昼食に提供される。数に限りがあるため即無くなってしまう。 実は部下や兵士から慕われている。 「私はセレン。セレン・S・アミーストだ。早速だが本題に入ろう」 「ふむ、貴様が使えないのはよく分かった。そのレベルの仕事を用意しよう」 「私が戦えないとでも思ったか？侮ったな」 C国: 軍事国家であり、軍のトップが国家元首となっている。 北に位置し、年間降雪量が最大の国。 貧富の差を縮めようとする政策が行われており、支持率はそこそこ。 軍人になるというのは一種のエリートコースであり、徴兵などは行っておらず、志望者を募っている。 ↓読まなくていいです むかしむかし、今に近いむかしのお話。 とある雪国の外れの小さな集落に、目の開かない赤ん坊が生まれました。 両目が固く閉ざされたところ以外に異常はなく、両親や村の人々に見守られ、すくすくと育っていきました。 その子供はとても頭が良く、色んなことを知りたがりました。両親もそれに応え、何でも教えてあげました。知識が増えると、それを応用する方向にも頭を使うようになった子供は、村の役に立つような"さくせん"をたくさん考えました。村の人々はそれを聞くと、ちょっと笑ってその通りにしてみることにしました。 するとどうでしょう、子供の言う通り、どんどん村が発展していきます。村の人々は喜び、子供をたいそう大事にするようになりました。 愛され、大切にされる時間は子供が10歳の誕生日を迎えるまで続きました。左右で色の違う、幻惑的な瞳と引き換えに、幸せな時は終わったのです。 その瞳を目にした人々は、優しげな雰囲気を一変し悪魔だ、と子供を迫害し始めました。2色の瞳を持つ者は悪魔の子であり、その地に災いをもたらすという伝承が存在したのです。なので村の人々は悪魔を狭い小屋に閉じ込め、両親を殺しました。悪魔も殺してしまおう、という人もいましたが、殺すことで災いが降りかかるかもしれないのと、殺してしまうのが惜しいほど有用な頭があったので、幽閉することにしました。悪魔はそこで、反抗できないように殴ったり蹴られたりしました。 昨日まで優しかった人々が、突然大好きな両親を殺して自分を傷付けることに、戸惑いと、恐怖と、憎しみを覚えました。それが時間が経つにつれ、憎しみと復讐の感情が強くなっていきました。 ある日、我慢ができなかった悪魔は、いつもの"さくせん"に村が不利益を被る嘘を混ぜました。悪魔が反抗するなど思ってもいなかった村の人々はまんまと騙され、より一層悪魔を虐待しました。 悪魔が動けなるくらい衰弱した頃、とてもきれいな人が村にやってきました。村の様子がどこかおかしい、と思ったらしいのです。悪魔は、運命の出会いをしました。 若く美しいその人は、次に軍を束ねるようになると言われている人でした。きれいな人は、悪魔の頭と才能を瞬時に見抜き、側に置くことにしました。悪魔も、もうこんな場所にはいたくなかったので喜んで着いていきました。 二人が出会った翌日、悪魔の生まれた土地は雪国の地図から消えました。 それから悪魔は、きれいな人の右腕として働きました。銃や剣、格闘術も勉強し、ちゃんと正規の方法で軍に入ると、きれいな人はとても喜んでくれました。的確な助言や画期的な"作戦"を話す度に喜び認めてくれることに、悪魔も嬉しくなりました。いつしか、きれいな人のために生きたい、と思うほどにその人のことが大事になりました。利用されるだけでも、最終的に見捨てられても構わない、とさえ思うのでした。 悪魔は、きれいな人の守りたい国のため、知略を巡らせる日々を送っていました。それは、第三次世界大戦が起こってからも変わりませんでした。 ... .. . そうして第三次世界大戦は終結しました。その国のために全ての力を注いでいた悪魔に向けられたのは、紛れもない負の感情でした。たじろぎ、急速に冷えていく心臓を抑え、いつもの笑みを浮かべます。初めての失敗でした。初めて役に立てませんでした。それでも、罰を受けるのがあの人でなくてよかった、と思いました。 こうして、上手く"作戦"を完遂させることのできなかった悪魔は、4人の大悪魔の1人になりましたとさ。 めでたしめでたし

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ