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【誰がロックを殺すのか　HO3 ギターボーカル】 ▷インタビューへの回答 1.いつ頃から音楽を始めましたか。きっかけは何ですか。 始めたのは中学に上がると同時にですね！ あ、でも本格的にやれるようになったのはその頃で本当はもう少し前からやってたかな〜 きっかけは勿論ザ・ウィンドフォールズですよ！！！！小学生のときに出会って、テレビで見た光景が目から離せなくて……電撃が流れた衝撃を今でも覚えてる。 それから自分も憧れを追いかける様にして走ってきました！ 2.担当楽器へのこだわりは何かありますか。 ひとつひとつを大切に想いを込めることを大事にしています！ Oltのメンバーやあたしの事、聞いてくれるみんなに届けたい想いや曲を考えると自然と音がのってくれるんです。 たまに夢中になりすぎちゃうけど、メンバーのひとりとして恥じない存在でいようと心がけてます（笑） 3.あなたにとって「ロック」とはなんですか。 あたしにとってのロックは"魂"そのもの！ 想いが魂となって、あたしに一歩踏み出せる勇気をくれる。 そんなあたしの魂をみんなに届けてロックの一部になれたら幸せです！ ●生まれつきの難聴、聴覚障害者。 全く聞こえない、という訳ではないが日常生活にかなり支障はあった。 小学校は普通学校の支援級と交流級（一般的な教室、健常者の生徒がいる教室）を行き来して通い、補聴器をつけて生活をしていた。 全く喋れないという事はないが、うまく発声できない時もあり、時には手話を学び行っていた。 文字を書き覚えるのがたいへんだった（アウトプットする聴覚が乏しい為、聴覚障害者の１例としてそういった問題があるらしい。） ◯ザ・ウィンドフォールズとの出会いは小学生の時。 夕食前の時間に何気なくテレビをかけ副音声に変えようとした瞬間、普段聞きなれない音がかすかに聞こえ見ているとザ・ウィンドフォールズの特集が組まれた番組でちょうど過去のライブ映像が流れていた。”音楽”というものがよく聞こえ分からずとも、その圧倒的雰囲気とリリックで一瞬にして心を奪われた。 すっかり惚れ込んでファンとなり、テレビで特集や出演している歌番組があればリアルタイムで見る様に心がけ、録画も繰り返しみて映像や曲をうまく聞き取れずとも心で聴いてから半年が過ぎた頃。 奇跡的に聴力が突然治る（小学５年生の夏頃）。 医者はこれを奇跡の回復として研究が進められるも、聴力が治った原因は未だに解明されていない。 しかし強い確信は得ずとも、ザ・ウィンドフォールズが自身を変えてくれた。そんな想いがある。 ザ・ウィンドフォールズの曲をハッキリと聞けたその時は感動のあまり涙した。 聞こえない頃におこずかいで初めて買ったザ・ウィンドフォールズの当時ニューシングルのCD（限定パッケージ）を近所のCD屋で買い、大切な宝物となっている。 ●聴力が戻るも、今まで感じる事のなかった多くの情報量に酔う事があった。 しかしザ・ウィンドフォールズの曲を聞くとたちまち体調不良は回復していった（好きの力で）。 そうして徐々に情報量を混乱せず聞き取れるようになり、世界に色が満ち溢れたような感覚をその日はじめて覚えた。 今まで無音に近しい世界におり、視界や嗅覚、触覚・味覚には問題はなかったものの、全てが新鮮のように感じられた。 初夏の優しくまろやかな風の心地よさ、揺られる風鈴。花火の打ち上がるまでの緊張感、遠くから聞こえる祭囃子。 放課後のチャイムが待ち遠しさ。 夜近くの自販機で蛍光灯の弾ける音を聞きながら静かにボタンを押し落ちてくる一瞬。 衣類の擦れる音。 問題なく聞こえる人からしたら、特に感動を覚えるまでもない出来事のひとつでさえも。全てが愛おしく感じた。 ◯そして、難聴は治るものの今までうまく喋れなかった事がいきなり喋れるようになる訳ではない。 そこから、ゆさは猛特訓をして矯正をしていく。 発声練習だけでない、今まで苦手であった文字と音の結び合わせや文章の読解。 そうして慣れてきた所で親に頼み込んで、ギターを買ってもらう（両親も生き生きとするゆさの姿を嬉しく思い与える）。 まだ身の丈には合わない、大きめのギター。 けれど憧れのザ・ウィンドフォールズと同じ事がしたくて。タカハシのように歌を歌ってみたくて、努力をする。 （普通に喋るならまだしも、音程を合わせて歌うので相当の練習と努力を積み重ねた） また、手には筆記とギターの練習で作ったタコがいくつかある。 ●そしてほぼ健常者と同じようになるまで回復し、今ではバンドのギタボを務めるようになる。 大変な努力家ではあるが、元々はそういった身である事から「いつか、もしまた聞こえなくなってしまう日が来る事」を恐れている。 その為、たまに自信を喪失してしまう瞬間がある（みんなに置いていかれたり、着いていけなくなったらどうしようといった） そんな事もあり自身の過去や元の姿を知られない様に自分が思う以上に無意識に頑張りすぎて明るくいる時がある。 特に聴覚が治る前まで。同級生と喋る際にもうまく発声ができない事、筆談を必要としていた事があったのだが。 相手がゆさの言葉をうまく聞き取れない、逆にゆさが相手に何度も聞き返してしまう事。また内容を間違えて聞き取ってしまう事。 筆談だと健常者ある数名からしたら、それが遅くておっくうに思ってしまう事。 また車や自転車のクラクションにすぐ気が付きにくい事などから、相手からイライラや奇異の目で見られた事があり、それから症状が治った今でも癖で人の顔色を伺いがち・確認を重ねて聞いてしまいがちな所がある。 お守りとして、以前使っていた補聴器を持ち歩いている（治るまでは自信の体の一部そのものだったので）。 （持ち物に記載する際は「小さな巾着：中にはお守りが入っている」とする予定） 手話に関する技能をとっていないのは、言語と同じくらいに体に馴染んでいると思い改めてとらなかった（もし例えば声が出なくなる様な場面があれば、テキストで【「（おはよう）」】といった風にRPを進めようかと思う。まぁ理解されないだろうけど！）

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