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【胡夏菜 奈々美 (こなつな ななみ)】 「はい！自分は胡夏菜 奈々美です！皆さんにはよくなななって呼ばれてます！こなつななななみな……こなつなみ……なな、なななみ……、あ、お好きに呼んでください！」 「探偵のお父さんの助手をやってます！自分、不器用なもので……、普通の女性が出来るような家事が苦手でして。情報を纏めたり、精査する方が得意なんです。」 「お母さんは元々身体の弱い人でしてね、今も床に伏している状態です。お父さんはお母さんしか愛せないと言ってましてね、子供も作るなら一人にしようと言って生まれたのが私です！跡取りとして男性として生まれてこれなかったのが申し訳ないですが、周囲の人は良くしてくれますね！」 「お父さんは良く自分がお嫁に行けるのか心配してくれます。確かに、お父さんが仕事を続けられなくなったら、私ひとりで探偵事務所を経営するのは厳しいのかもしれません……。」 胡夏菜探偵事務所の一人娘。 母親が華族であったが、昔から体が弱く、厄介者として扱われていた。せめて少しでも役に立てと悪徳商人の元に嫁がされそうになったところを、父が説得をして母を娶った。体が弱いために子供を生めても一人だろうという事があり、奈々美に兄弟は居ない。一人だけの子供が女性というなんとも厳しい状況だが、父も母も彼女を心から愛し、性別のこと、そして母のように骨が細く体が鍛えにくいことも、文句を言わずに育ててきた。父は自由人であり、家業の蕎麦屋を継がずに探偵事務所を立ち上げた。蕎麦屋も特別儲けているわけでは無かったので、其方の方が生活がしやすいならと家族も彼を見送った。今は奈々美と父で探偵事務所を回している。情報屋や仲介業者のような立ち回りもしつつ、時折難解な事件に巻き込まれては、淡々と解決する優秀な父の背中を見てすくすくと育っている。ただし、彼女自信が家事が苦手、洗濯物はぐちゃりと歪むし、料理も味が極端だったりと、中々嫁に貰ってくれる要素がない。結婚はしなくては生きていけないと思っているが、義務感であり、本人が乗り気な訳では無い。一人でも探偵事務所を経営出来たらいいのになと思っている反面、父にずっと居て欲しいという甘えたがりな部分もある。勿論母とも仲良く、母のことも大好きであるが、どちらかと言うと弱々しい母には庇護欲の方が強いのである。また、蕎麦屋を経営していた父の家計だが、昔はれっきとした武士であったらしく、代々太刀を受け継いでおり、それだけは父も刀の振り方を教わり、長年に渡って祖先の遺したものを守り続けている。そのため、身体の細い奈々美だが、太刀だけは猛練習の末に振れるようになった。父の探偵業を補佐するために、基本的な探偵としての知識だけではなく、危険なことに巻き込まれることもあるので、応急手当の心得や、少しだけ医学もかじっている。この探偵業の何が危ないかと言えば、情報収集のために組織に変装をして飛び込んだり、或いは殺人事件の解決に加担したりと、色々大胆な部分がある事だ。 彼女自身は敬語を絶やさず、明るく聡明で有る。父の頭が良いために、特別いい学校に行けた訳では無いが、色々と知識を付けてもらっている。父は皆から好かれる人で、娘である菜々美も、色んな人が親戚のように慕って可愛がってくれている。「男の子じゃなくて残念だ」という声も多かったゆえに、彼女は申し訳なさも感じているが、女の子だからこそ、アクセサリーを贈られたり、着せ替え人形にされたりと、可愛らしくなれる扱い方もされるので、心の底からガッカリしている訳でも無い。朝顔の造花のアクセサリーはプレゼントされたものである。同い年くらいの人間にはあまり縁が無いのだが、年上や極端に年下の人物と仲良くなりやすい。 真面目でしっかり者……と思わせといて、意外とお調子者で陽気な部分もあるため、慎ましいと言うよりは面白いと思われがちな人物であり、余計に異性に恋愛対象に見られにくい。 好きなもの：謎解き、ドロップ 苦手なもの：威圧的な人 カラーコード：#AA4997

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