タグ： 黒丸coc

応急手当、説得、跳躍、登攀、図書館、ほかの言語(英語)、地質学、天文学 誕生日:4月17日 誕生花:アイリス「吉報」「愛」「情熱」 いつでも希望を忘れない。望めば必ず報われると知っているから。なにも悲しむことはない。泣くことは諦めだとわかっているから。 誕生星:ニュー・ピスキウム 星言葉:想像力とロマンティシズム 「星空を冒険しに行こう。」 KPCと出会ったのは8月13日。世が小学1年生の時。ペルセウス座流星群が一般人でも観測可能となったこの日。周囲の人々が空を見上げる中、両親と手を繋ぎつつ、世も流れ星を期待して夜空を見上げる1人であった。 期待に溢れる彼の目に流れ星が映ったとき、この星たちはどこへ向かったのか。追いかければ空から流れ落ちた星を拾えるのでは無いか。そんな考えたちが脳裏を過ぎり、気が付けば親の制止を振り切って星が消えていった方角へ駆け出していた。 小1ながらに人の合間を縫って、走って走って走った先。今の世からすればさほど離れた場所ではないのだが、天文台へとたどり着いた。そして、そこには天体望遠鏡を構え星空を観察するKPCの姿があった。 ちびっ子が唐突に町外れにやって来れば誰だってびっくりするだろう。そしてKPCも例に漏れず。どこから来たのか？ご両親は？などなど質問攻めに合うも世は星のことしか頭に無くあやふやな返答しかしない。 察しがついたKPCはやや諦めたような素振りを見せながらも、しばし星空観察の時間を共に過ごした。色々な話をしながら上を見つめていれば時間は経ち、そろそろ親御さんの元へ戻ろうか、というところで世の両親が天文台にたどり着いた。 何度もお礼を重ねる両親を後目に、実は近所に住んでいることを知った世はまだ話を聞きたい、星を見たいなどなど我儘を垂れ始め、親がさらに申し訳なさそうにする中、旧知の仲という関係性が出来上がる発端となった。 そしてこの出会いが、世が宇宙飛行士を目指すきっかけとなった。 話をしていく中でわかったんだ。地上で星を追いかけたとしても自分の手が届くことは無いらしい。それならもっと近くであればどうだろう？宇宙飛行士だったら星に手が届くのだろうか。それならなってみたいな！と。 後に隕石の存在を知り、ある意味地上で星に触れることは可能だとわかったが、それでも宇宙飛行士になりたいという気持ちが揺らぐことはなかった。 中学生となり、改めて自分が宇宙飛行士になるためにはどうすれば良いのか、条件や方法を調べた彼は驚きと絶望を隠せなかったことだろう。力も体力も平均的で、さして頭が良いわけでもなく…そもそも頭が良いってテストでいい点を取れること？くらいにしか考えられていなかったため、行き着いた答えは ｢僕は宇宙飛行士になれない？｣ だった。そういえば小学生の頃放映されていた、主人公が宇宙飛行士を目指すアニメでも狭き門だということを聞いた記憶がある。当時は大変なんだ……けど難しいことを潜り抜けてなれたらかっこいいよね！すごいよね！なりたいなぁ……と幼子さながらの思考だった。 しかし今は考える力が多少なりともついたのだ。そして解ってしまったのだ。今の自分じゃ星どころか宇宙飛行士にすら手が届かないと。 気がついたら目から雫がこぼれ落ちていた。何度拭いても留まることを知らないそれは涙だと理解することに時間がかかった。 暫く涙を流しては拭き、擦りを繰り返した世の目元はすっかり腫れてしまい、仕事から帰宅した両親に心配されてしまった。事情を知るとまだ諦めるには早いだとか今から頑張ればなれるかもしれないと様々な言葉をかけてくれたが、憧れが強かった分、衝撃によって傾いた心が簡単に元に戻るはずがなかった。自分でもどうすれば良いか分からず向かったのはKPCの家。 世の様子を知ってか知らずか、出会って開口一番に放たれた言葉は｢星を見に行こう。今日は8月12日だ。流星が沢山見れるよ。8月11日が新月だったから月明かりの影響はまったくなくて、良い条件下で観察することができるみたいなんだ｣というものだった。 何を話そうとするでもなく着々と準備が進められ、既に人が集まりかけている広間を通り過ぎ、初めて出会った天文台近くへとたどり着く。夜がやってきて、流星が空を彩るようになって、胸を埋めつくしたのは初めて見た時を思い出させるような憧れ、情熱。そしてここからではやはり少しも星に近づけていないという現実。 小さい頃はここまで追いかければ星に近づけるんじゃないかと思っていたけれど、地上に居続ける限り遠い存在だと再認識させられた。 それなら、過去の自分の気持ちを実現したいなら、できる、できないを考えていたってどうしようもない。何も変わらない。だから本気ならやるしかないんだと解った。 宇宙飛行士を目指すべく高校で理系を専攻し、様々なことを学んでいく中で、宇宙飛行士以外を目指す道も見えてきた。天体そのものに興味を持ち始めた世は今、進路を決めなくてはならない。 向かう先を変えることは｢逃げ｣にはならない。けれど、心のどこかであの日の夢を実現したいのだと自分が我儘を言う。ずっと望んできたことなんだ。どれほど道が枝分かれしていても、自分の前に真っ直ぐ伸びるこの道だけは常に在り続けた。見ないフリをしたくなる日だってあったが、どれほど目を背けようと視界に入り続けた。 これが俺なんだろう。答えはとっくの昔に出ていたんだ。 夢は何時だって憧れで眩しい。しかし遠く、残酷なものだ。だから掴み取れる人間は多くない。それでも、掴み取ろうとしなければ手に収まる日は一生来ないだろう。 イメソン:ホシクズ戦争と世界征服 夢を見た 待ち望んでいた夜 キミが悪くないことは知っていたんだ 羨むことくらい自由だろ 忌み嫌われたボクはキミを象った (夢を諦めるボクは現実に打ちのめされることは無い存在だ。それでも、1度羨んでしまったキミを捨てきれるはずがないだろう？)

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