タグ： くろさわ家

「……あぁ。わかった。僕がやろう」 「……医学は少し心得がある」 「家族はいないが、家族だといえるものはいる」 小さい頃からあまり喋らない寡黙な男であった。父、母、兄は優しく、そんな大人しい彼の生活を色づけていた。あまり感情を表に出さず、無表情。器用になんでもこなす彼であったが人間関係だけはそこまで円滑に回らなかった。しかしそんな彼の周りは優しくおおらかな者ばかりで不自由さを与えなかった。代々続く医者の家系で、祖父も父も医者。5つ上の兄も医者になるための勉学に励み、自分もそうした。父や兄と母を支えながら医者になる。信じて疑わなかった。 彼を大きく変えることになるのは15の時のこと。用事を済ませ家に帰って見ればおかえりと笑顔で迎えてくれる父も兄もいなければ母の作った料理の暖かな匂いもしない。どころか、これは、この匂いは。焦る気持ちを抑えながらリビングへと迎えばそこに広がるのは血の海だった。肉塊、肉塊、肉塊。あれはもはや人ではない。血の海に浮かぶのは父にプレゼントしたネクタイに優しい母の少し色あせたエプロン、兄のよくしていた腕時計………。しかしあの肉塊が元々人だったものとは思えない。 放心する彼を近所の者が見つけるのがその3日後。何も喋らず目は何も映さない。普段とあまり変わらないように見えて明らかにどこか変わってしまっていた。警察も動いたが犯人は不明。しかし彼にはわかった。あれは人間のできる芸当ではない。なにか、おおきな力を持つ、未知のバケモノに我が家族は無残にも武様にも無力にも殺されたのだ。もうあの様な犠牲を出さないために。そして奴らに復讐するために、自分にできることはないのか……。 そんな彼に声がかかる。彼の人生を揺るがす声が。「私たちと共に歩まないか」と。 性格は穏やか。無表情で寡黙。言葉よりも行動で示す。人情に厚く、忠義に厚い。大人しい彼だが自分の敵だと認識したものには容赦をかけないようにしている。そうでもしないと守りたいものが守れないから。 習得呪文 《弾丸に魔力を付与する》《ナイハーゴの葬送歌》《プリンのアンサタ十字》《光と闇の目》《肉体の保護》《炎の外套》 特徴表付随探索者(使用はKPに一任) 25:銃火器の達人/銃火器とは何らかの縁があり、普段から親しんでいる。火器技能5つ(拳銃、サブマシンガン、ショットガン、マシンガン、ライフル)の基本成功率は50％である。 36:寄せ餌(D)/人間以外の怪物に好かれやすい。誘拐されれば殺されずに監禁されるか、もっとひどい目に合うこともある。(D特徴として1d6*10ポイントを興味技能ポイントを追加)(50ポイント) HO4 HO4：執事、または女中 貴方は3年ほど前からこのホテルに勤めている。 ドイツ出身であり、時にはドイツからの観光客の対応をすることも。 そんなあなたの実際の姿は”グルッペン・ルーピン”という抗神組織の一員だ。 貴方たちの使命はナチスの残党“トゥーレ”の殲滅であり、神話生物から人民を守ることである。 貴方に与えられた任務はここパリで不可解なことが起きた場合それを報告することである。 あなたは自身の家族（リア、オフィーリア）を守るためにも任務を遂行するだろう。 ▼オットー・ユンゲント 抗神組織グルッペン・ルーピンの最高指揮官である。 パリにはあなたに会いにリアとオフィーリアを連れてやってきていることだろう。 軍人として非常に規律を重んじ、そして物事に厳格な人物である。 同時に家族を非常に大切にする人物であり、孫のリアやオフィーリアを厳しくも教育しながら、可愛がっている。 ▼リア・ユンゲント ドイツの学校に通っている学生である。 オットー・ユンゲントの孫である。 彼女の父親もグルッペン・ルーピンの一員であったが、事故で亡くなっている。 リアにとってオフィーリアは姉であり、いつも側にいる。 ▼オフィーリア・エーベルバッハ ドイツ連邦軍大学に通っている学生である。 レオナルド・ルーピンの孫である。 彼女の父もまたグルッペン・ルーピンの一員であり、同じく父を事故で亡くしている。 リアとは対照的にオフィーリアは明るく丁寧に応対をしてくれる。 彼女もリアのことを実の妹のように思っており、彼女を大切にしている。 オフィーリアはオットーからグルッペン・ルーピンの存在を教えられており、士官学校卒業後はそこに所属をするつもりである。 その理由はリアを守るため、そして自身の祖父レオナルド・ルーピンの意志を継ぐためであろう。 ▼抗神組織 グルッペン ・ルーピン １９４４年にレオナルド・ルーピンよって、パリで結成されたドイツ国防軍を中心として、パリのレジスタン、親衛隊の一部を構成員とした組織である。 結成当時の彼らの目的はナチスによる邪神招来を阻止し、人命を守ることにあった。 戦後もドイツ政府の秘密機関として活動をしており、部隊本隊はドイツ、ハンブルクに駐屯している。 ヨーロッパ各地に諜報員を派遣しており、 カルト組織の動向を監視している 。 リアが8歳、オフィーリアが21歳 経験シナリオ 「汝の名は」20180914～0917　(KPアキヒコさん)　ジル・ベルモンド(塩分過多さん)　ドナー・モート(イヴァさん)　メリー・ローウェル(おふでさん) 僕は僕の信じる道を。いつまでも。どこまでも

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ