タグ： 海枯れ

イラン山岳部の少数民族出身。偶然出会ったバックパッカーにもらった古びれた文庫本『吾輩は猫である』を読むために日本語を独学し、数年後来日。現在都内のケバブ屋でケバブを焼いたり、やたら伸びるアイスでJKをおちょくる同僚を冷ややかな目で見たりしている。 『ニャヴェスター』というものを執筆しており、自称イランの夏目漱石。しかしことごとく出版社で苦笑いを返されている。しかしめげない。だって家には愛猫マ・ダナイがいるから。 本人曰く、「日本は２つの偉大なものを生み出しました。一つは文豪夏目漱石。そしてもう一つはチュール。あれはキャット・マリファナです素晴らしい」。 猫は偉大なり。 備考：本人の名前アノーニー・マシェットは「anonymous yet（まだ匿名→名前はまだない）」由来。英字表記ではanony mousyet ―――以下KP及びPL1のみ閲覧可能な補足情報ーーー HO（自殺したいと思うに至ったきっかけ）： 最近、愛猫マ・ダナイが死んだ。池に落ちて溺れてしまったらしい。というのも、自分はその時出版社をいくつも回っていて、終電を逃してしまい帰宅できずにいたのだ。だから、その話の真偽もわからず、すでに冷たくなったマ・ダナイが段ボール箱の中にいるのをただただ茫然として見つめるしかなかった。 案外、編集さんたちに苦笑いされ続ける生活も悪くなかった。でも、それはマ・ダナイがいたからだった。家に帰れば、相も変わらずチュールにしか関心を向けない現金なネコ。でも、そんないつも通りなマ・ダナイの態度が救いだった。原稿が受け入れられようが、受け入れられまいが、マ・ダナイの前では自分はただの餌やり奴隷に過ぎないのだ。 しかしそんなマ・ダナイが消えてしまったとたん、今まで自分は何をやっていたのか、唯一の家族の死に目にすら会えない日々の意味とは何なのかと、言葉にならない思いがあふれて止まらない。 もう、今年の冬には36にもなってしまう。仕事も安定せず、家族だっていない。だったらもう、生にしがみつく必要だってないのではないか。なら、もう……－－そう思わずにはいられず、今日も死に場所と、ありもしないマ・ダナイの影を求めてコンクリートジャングルをさまよい続ける。 HO（手足の傷に関して）： 手足に自傷跡がいくつもある。それはかつてマ・ダナイにつけられた爪跡が消えてしまうことを恐れてわざわざ自ら持ち物のナイフ（元ケバブカッター）で上書きしているためである。 生傷が絶えないうちは、きっと見えないだけで、まだマ・ダナイがそばにいてくれる。そう自分に言い聞かせている（技能【言いくるめ】の本当の使用用途）

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