タグ： 季柏 不定

みなわ たまはる ◆芸術家ベース 「俺」「お前」 美大油彩科に通う大学二年生。 ヒステリックな母親と酒を飲むと暴力的になる父親に挟まれて育った。 それはもう虐待と言って差し支えないような扱いをされていた。殴られるのなんて当たり前で、口答えをすると黙らせるためなのか浴槽に顔を突っ込まれた。父親の暴力は母に向くこともあったが、母のストレス発散は自分に向けられていた。 学校の友達が言う「早く帰りたい」だの「家でゴロゴロしたい」という言葉に少しも共感出来ないまま育ったが、外では「自分は普通の家庭で暮らしている」と演じて過ごしている。こんなものが自分の親だと知られたくない一心だった。 辛い時は絵を描いた。勉強もせず絵を描いて叱られることも少なくなかった(両親の声が煩くて、勉強になど集中出来なかっただけだが)。 絵を描くのは好きだった、その時だけは自分の世界に浸って没頭できた。その絵を見た教師は美大へ進むことを勧めてくれて、親への説得にも協力をしてくれて、美大へ行くことを許して貰えた。あの人たちには感謝している。 受かった美術大学はうちから通うには遠く、自然と一人暮らしを許して貰えた。ようやくだ。広い家ではないけれど、穏やかに過ごせる場所だった。 絵を描く人しかいない環境だ、話が合う人も多く、友人もできた。当然、家族の話は隠していたが。 トントン拍子に恋人も出来て、大学生活も順調だった。それなのに、自分の人生はやはり上手くいかないらしい。 酒を飲める歳になって、じゃあ二人で飲もうかという話になって、自分の家で、酒を開けて……。詳しいことは覚えていない。気がついたら恋人が死んでいた。自分がやったらしい。所詮、自分はあの両親の子供でしかないのだと思い知らされたようだった。 隠さなければ。俺はあの両親とは違う。誰にも知られず日常に戻れれば、二度同じ過ちを犯すことはしない。だから隠さなければ。普通の生活に戻るために。 【特徴表】 ◆5-2 斜め上からの発想 　　　クライマックスで宇宙的恐怖の一端がわかる(KP裁量) ◆5-7 潜水の名人 　　　窒息ロール+20 【通過シナリオ】 トランクに死体、バスタブに人魚　(染谷群青) 【不定の狂気】 ◆制御不能のチック、震え、あるいは会話や文章で人と会話できなくなる　4か月(～2023.8.27) ◆一時的偏執症　2か月(～2023.6.27) ===AF・後遺症・呪文など=== 【後遺症】 ◆呪い 一生わたしを忘れられない呪い。 私を殺した季節が来るたびに胸がざわついて、私と生前見た景色に動悸が早くなって、夢の中で私に会う。私は美しい顔で笑う。 もう、一生恋できないね。 探索者はKPCを忘れることが出来ない。 「恋」という感情をあの日、あの時、あの子に奪われたまま一生を過ごすことになる。 新しい恋は、芽生えない。 ◆左手の薬指欠損

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