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二万円 愛羅使(にまんえん あらし)
ID:3182145
MD:700d4215237f0939ea63b7e05ea9e8bf
二万円 愛羅使(にまんえん あらし)
タグ:
亜月式二
振斗
二万円家
一般的な変人
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生まれ・能力値
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20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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簡易表示
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
特徴:影が薄い、受け身 年収:600万円 財産:3000万円 職業:デザイナー 職業特記:流行に敏感。感受性が高く、絵画や彫刻などに込められた暗喩に気が付きやすい。 二万円 愛羅使(にまんえん あらし) 25歳男性 常識はあるタイプなのだが、とにかく思いつきで喋り思いつきで動くし、なんなら考えるより先に体が動くタイプ。その上「思いついてもわざわざやらない」様な事を人の目を全く気にせず突然やり出すので、傍から見たら完全にただの変人。 それと並行して、自分が持っている知識を淡々と述べる癖がある。つまり何が起こるかというと、「彼が単に思いつきで喋ってるだけの適当な与太話」なのか、「彼の中に蓄えられそして披露されている蘊蓄」なのかの見分けがつかなくなる時がある。本当にやめてほしい。 基本的に実家に住んでいるが、どうしても集中したい時、邪魔されたくない時は借りているマンションの部屋に仕事をしに行く。ミニマリストの気質が強く、マンションの部屋は生活感が皆無。実家の自室も本棚やローテーブルはあるが、逆に言えばその程度しかない。 また、顔は良い上妙に存在感もあるが、それとは別に気配を消す事がそこそこ得意。気が付いたら後ろにいる愛羅使に驚かされる事もしばしばあり、しかも本人はその様子を見たら満足してどこかに行ったり、何の弁明もせず全く違う話を持ち出してきたりする。何なんだ本当に。 過去の彼は、至極まともな一般人だった。 血筋のお陰で整った容姿は持っていたが、とにかく無愛想。それは幼少期からの性格で、頭脳も肉体も特別優れていた訳では無い為、影が薄く周りの兄弟に埋もれがちだった。 そんな境遇ならば当然とも言うべきか、愛羅使は成長していくにつれ皮肉屋の気質が強くなる。特に、未成年にして性に奔放な家族や、校則等に則れない同級生を、心の底では穢れたものを見るような目で見ていた。 「何故そこにある規則を守れないのか?」 それが彼にとっては最も理解し難き最大の謎で、つまるところ、彼は真面目な子供だったのだ。 それ故に、人より不器用でそこまで地頭が良くないながら勉学に関してはよく励んでおり、苦手な運動も彼なりに努力はしていた。後者は脂肪も筋肉も着きにくい体質なせいで精々身長が伸びた程度だったが、前者に関してはそれなりの結果が出た。 そうして真面目な子供のまま、彼は高校生になる。 入学した当初から四年制大学を志望していた。二年生、三年生となっても、やりたい事は見つからなかった。このまま受験勉強をして、候補の内のどれかの大学に受かって、そこでも勉強して、大学でやりたい事を見つけて、就活して、就職して、家を出て、自立して……。愛羅使にとってはそれが当たり前の人生設計図だった。それ以外を知らなかったし、知ろうともしていなかったし、知るという発想も無かった。至極一般的に生きていくつもりだった。 ある日、彼は焦燥感に囚われていた。思う様に自分の成績が伸びなかったのだ。元来の地頭と器用さから考えれば決して悪い結果では無いのだが、そんな事は彼にとってどうでもよく、そもそもそんな自己肯定をできる程の心の余裕も無かった。 家に帰る気になれず、街を彷徨い歩いていた。前をちゃんと見ていなかったせいで、時々人とぶつかりかけた。サラリーマンに舌打ちをされた。煩わしかった。見知らぬ女性に馴れ馴れしく声をかけられた。鬱陶しかった。黙って街の喧騒を全て振り切った所で、どこかに行きたい訳でも無く、どこに行けばいいのかも分からず、どこにも行けないまま、どこかに辿り着いた。 そこまで来て、彼ははたとここが行き止まりだと気付く。ここはどこだ。今は何時だ。知らない場所は恐ろしい。夜が更ければ尚恐ろしい。何が起きるか分からない。だから、早く帰らないと。 そう思い、目線を上げた。 その先にそれはあった。 強烈。まず愛羅使が感じたのはそれだった。その強烈に自分は衝撃を受けている、そう気付くのにすら少々の時間を要した。 色彩が鮮やかだった。乱雑に見えて均等だった。愛羅使は、壁に貼られた少し大きな何かのポスターを見ていた。 ただのポスターだった。ただのポスターが、それまでの愛羅使の人生で最も大きな衝撃を彼に与えていた。それを中心にして周囲にどんどん色が広がっていき、世界が開けたような感覚。暫くの間、先刻の思考を全て忘れて立ち尽くしていた。ただ呆然と、見つめていた。 どれほどの時間が経っただろうか。愛羅使はハッとして己を取り戻した。取り戻した所で、そのままはい帰りましょうともなれなかった。この眼前の正体不明を解き明かしたいという欲求が、身体の内側から湧き上がり脳内を跋扈していた。しかし、隅から隅まで観察してみても、何かしらの催し物を宣伝する為の物ではないらしい、という事しか分からず終いだった。つまりこれは、誰が来るともしれない路地裏にひっそりと飾られた、一切の顕示欲の無い、一つのアートであった。 困惑した。こんな所に貼って何の利益があるんだ?作者名も書いていない。ポスターって、誰かに見てもらえて初めて成立するものだろう。寧ろ人の目を避けている様じゃないか。けれどそれなら貼る意味も無い。何かの痕跡、つまり剥がし忘れだろうか?いや、それにしては新しく見える。一体どうして、何故…… 一向に明かりの見えない推量は尽きぬまま、愛羅使はふと思い出したかのようにケータイを取り出し、それの写真を撮った。鮮明な色彩を写し切れないカメラ機能にあんなにむしゃくしゃしたのは後にも先にもこの時だけだし、人の寄らない常日頃なら昼行灯であろう路地裏の街灯にあんなに感謝の念を抱いたのもこの時だけだろう。 真面目な愛羅使が、ルールも規則も常識も飛び越えて、剥がして持ち帰ってしまいたいとすら思った。しかしその欲求以上に、このポスターがここにある以上、そのままここにあるべきだと感じた。素人目に見ても素晴らしい作品を敢えて人目につかぬ様にしているのなら、きっとそれが正解なのだと、感性だけでそう捉えた。そこに思索は無かった。 路地裏を出て、自分がどう歩いてきたのか微かな記憶を辿りなんとか帰宅した頃には、非行とは一切無縁な愛羅使には少々遅すぎる時刻だった。家族の何かあったのかという質問に到底まともな返事はできなかったが、そもそも無愛想な彼のそんな態度に特別際立った心配をされる事も無く、殆ど直行という形で自室に向かう事ができた。 自分の用いる事ができるあらゆる媒体で、とにかく、とにかく調べた。分かった事は、路地裏の地図上の位置と、あのポスターが"グラフィックデザイン"なるもので構成されている事だった。 その日は金曜日だった。夕飯も摂らず入浴もしないまま、愛羅使は疲労からそのまま死んだ様に眠りについた。 月曜日の事。愛羅使の担任は大層驚いていた。それは何の前触れも無く彼が進路変更を志望したからに他ならなかった。しかも、普通科に通う四大志望の生徒が、突然デザイン科を志したのだから、困惑するのも仕方のない話だ。 しかし、担任は普段無口な彼の 「……先生、僕、………グラフィックデザイナーに、なりたいんです。」 という言葉を否定する様な人間ではなかった。 愛羅使に幾つかの質問をしてその心変わりがただの気まぐれではないと分かると、そうか、分かったと言い、担任は様々な選択肢を提示した。愛羅使は、真剣な目をして話を聴いていた。 最終的な結論として、グラフィックデザインを学べる大学を第一志望とする事になった。 愛羅使自身、自分がどうしてこんな事をしているのか分からなかった。ただ、あのポスターの正体を解明するには、あの日受けた衝撃を解読するには、自分もその道に進むしかないと感じた。死んでいる理論だと自分でも思った。しかしそれと同時に、その理論が死んでいると分かっていても人を突き動かす衝動、それを人は"情熱"と呼ぶのだと、この時彼は初めて身をもって実感した。 時を飛ばして結論から話そう。 元来の努力家精神が実り、愛羅使は無事第一志望の大学に合格した。こんなに何かが嬉しかったのはいつ振りか、いや寧ろこれが人生で一番嬉しい出来事ではないか、とにかく彼は柄にも無くガッツポーズをしちゃったりして喜びを噛み締めた。 不思議な事に、目標の為にがむしゃらになって受験勉強をしていると、規則に反抗する周りの人間が気にならなくなっていった。ただ視界に入らなくなった訳では無い。例え目についたとしても、以前の様な嫌悪感を抱かなくなっていたのだ。当時の愛羅使にはその理由が分からなかったが、そんな心境の変化に構ってられない程、彼は必死だった。 そうして晴れて大学に入学した愛羅使を待ち受けていたものがある。それは、変人と呼ぶに相応しい数々の同級生や教授達であった。 なんてったって、とにもかくにも個性が強い。押しが強い。弱い人もいたけどそういう人も大体我が強い。これまでずっと真面目に生きてきた愛羅使は、人生で初めて相対する様な人種に取り囲まれる事になった。いや、確かに家族にも変人は沢山いる。いるけど、生まれた瞬間から馴染んでいた家族とは、こう、やっぱり違うじゃないか。それが例え同じ様な挙動の可笑しさだったとしても。そんなことを考えながら、愛羅使は初顔合わせの時点で頭がクラクラする様な感覚を覚えていたし、なんなら本当に少しフラついていたかもしれない。 けれど。 不思議と、不快感はまるで無かった。それどころか、自分を圧倒してくる周りの者達が、輝いているようにも見えた。誰も彼も自由に振る舞い、そしてすぐ意気投合していく。それはつまり、何処にでもある人間関係の序章を切り取ったに過ぎない、至って普通の光景なのかもしれない。その普遍的な光景を、愛羅使は場の少し隅の方で、ただ黙ってじっと見ていた。 ふと気付いた。 あぁそうか。彼らは、俺だ。あの日自分でも訳が分からないままパトスに突き動かされ、わざわざ志望校を変えてまでこの道を歩み出した、俺だ。彼らを突き動かしているのは、どうしようもない情熱で、彼らは自由に振る舞う事でそれをエネルギーにしているんだ。もしくは、自由に振る舞わざるを得ない程のエネルギーが、内側から溢れ出ているんだ。 …そうか。同じ、なのか。俺も。彼らも。そしてきっと、あの日校則を破っていた同級生も、未成年ながらに性的な行為に明け暮れていた家族も、皆同じで、ただ、自由で、それに、あんなに楽しそうで、 後は、俺だけだ。残されているのは、まだしがらみに足首を掴まれているのは、もう、俺だけなんだ。 そのまま暫く一人隅にいた愛羅使は、唐突にとある同級生に話しかけた。どうやら数人で意気投合していたらしく突然話しかけられた事に驚かれたが、血筋由来の顔立ちのおかげでなんとも簡単に歓迎された。 それから、ずっと話していた。名前は何て言うの?誕生日はいつ?高校どこ?様々な質問にほぼ間髪入れずに答え、自分からも積極的に話題を持ちかけた。 思えば、ずっと黙っている人生だった。 園児の頃、先生に「愛羅使くんも皆と遊ばない?」と聞かれて、何も言わずに俯いた。 小学生の頃、授業中担任にノートを褒められて、口を閉じたまま視線を逸らした。 中学生の頃、クラスの男子に揶揄い目当てに性的な話題を持ちかけられ、言葉一つ発さず睨みつけた。 高校生の頃、担任にどうしてデザイナーを目指したのか聞かれて、あの日の事を、何も、言えなかった。 それに、さっきだって、じっと黙って周りを観察していた。そうして狡く選んだんじゃないか。いきなり話しかける俺を、受け入れてくれそうな人達を。 そうだ。俺はきっと、黙りたかったんじゃなかった。だって確かに考えていた。何かを言われた時、それへの返答を頭の中で転がし続けていた。それが今まで唇をこじ開ける事は無かったのは、あまりにも明快な話で、単に俺が酷く臆病だったからだ。上手に生きようとして、真面目に生きようとして、レールの上を歩いていけば安心だって思って、そしたら、レールを踏み外した自分の幻影が恐ろしくなって。そうしてまた黙っていたら、あのポスターを見つけたんだ。 なんだ、随分と不器用で、遠回りな話だな。どう考えたって、レールを踏み外した方が何処にだって行けるじゃないか。ポスターを見て世界が開けた気がしたあの感覚は、きっと本物だった。俺は、あの時初めて世界の広さを知ったんだ。 それからの二万円愛羅使は、皆が知っている様な現在の彼にどんどんと近づいていった。 幼い頃の無口さはどこへやら。思いついた事は何でも提案していこうと意識して振る舞った。そしてそのスタイルに慣れていくにつれ、次第に意識せずとも口もよく回るようになった。それはそれはもう、うるさいくらいに。 精神的に自由にはなったが、努力家根性なのも変わらずだった。一度決めた事は貫き通さないと気が済まないのか、あらゆる課題に対し真剣に取り組んだ。そのお陰で、今までの学生時代と同じくらい、いやそれ以上に教授からの評判は高かった。 そんな彼だから、(顔の良さもあり)周りには自然と人が集まっていった。昔と違ったのは、グループの中心になる事への躊躇いも無くなっていた事だ。まあ別に、特別リーダーになりたい訳でも無かったのだけれど。 そんなキャンパスライフを送った後、彼は無事大学を卒業。とある会社にグラフィックデザイナーとして就職する事になった。 が、なんと半年で辞めた。俺と社風が合ってなかったし、それに何より、フリーランスの方が名前の通り"自由"にやれるだろ? 家族に辞職した理由を聞かれた愛羅使は、口角を上げてそう答えた。 こうして二万円 愛羅使は、一般的に生きた結果、変人と揶揄されながら、今日も自由を謳歌する。何にも縛られる事の無い、思いつきの人生を歩みながら。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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