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Giuseppe D'Angelo 【特徴表】 4-3 異性が苦手 異性への<言いくるめ><説得><信用>-10%、興味P+40 5-6 異物への耐性 POT対抗の成功範囲+20% ――― 南イタリアの郊外で育った少年。 『父はいないが、愛と信心に深い母に不自由の無いようにと育ててもらった』とは本人の談。 その実は、騙されやすく気分の波が激しく依存気質の母の元で、彼女の誰かから吹き込まれたらしき怪しげな知識と盲目的な信心に振り回される幼少期を過ごした。 母は聖母信仰の信者であったが、教義を深く理解していたかは怪しい。ただ、いかな苦しみの先にも最後には救いが待っていること、そして、見目も声も麗しく生まれた息子がきっと天使、或いはその雛として、その時の自分を迎えてくれることを信じて、ひたむき努力を重ね、息子にもまた同様の姿勢で努力を重ねさせてきた。 しかし、彼女のそうした"努力"には誤った知識に基づくものも多く、その最たるものが"薬"だった。 彼女は度々喉に良いだの肌に良いだのという、曰く"薬"をどこからか手に入れてきてはジュゼッペに飲ませていた。 "薬"は、その時々で怪しげな薬草であったり、なにかの粉末であったり、形は様々であったが、益のあるものは少なく、むしろ何割から人体に害のあるものが含まれている始末であった。 ジュゼッペは、そういった経験のせいか、はたまた生来耐性を備えていたというだけなのか、何らかの異物を飲み込んでもけろりとしていることがままある（異物を飲み込むことそのものがままあってはならない訳だが）。 また、煎じて飲まされたことがある植物の薬効（毒性）にも微妙に詳しい。文字通り身をもって得た知識だけでなく、字が読めるようになってからは近くの図書館で、"薬"と称された植物について調べる習慣を身につけていたお陰でもある様子。 （ちなみに、母は一般的な薬の類に妙な不信感を持っていたようで、母子共々一般的な医院や薬局等にはかかったことが無い） 上記"薬"以外にも、『怪我をするから必要以上の外遊びは禁止』だとか、『"天使らしい"格好をしなければならない』だとか、『娯楽は音楽に関するもののみ』だとか、なにかと制約の多い幼少期を過ごしている。 とはいえ、特に娯楽に関しては、勉強と称して図書館に通って本を読むなど、なにかと抜け道を見つけてはいる。 そういった抜け道で見聞を深める中で次第に母親の愚かしさや誤った知識にも気付いてしまっているが、愛情と期待を目一杯込めて育てられていることにも偽りはないため、それらを拒絶もしきれないままでいる。 同時に、母の信じている聖母信仰についても、疑念と、幼い頃から染み付いた信仰心とが混じりあった複雑な感情を抱いている。 とはいえ、本当に自分が天使になれるなら、そうして母が救われるのなら、それが一番良い結末だ、というのが目下の所のジュゼッペの考えであるため、天使になることに関しては肯定的かつ、ひたむきにそれに向けた努力を続けている。 厳しい努力を強いられてきた分、磨き抜かれた歌と見目には一定の自信を持っている。住んでいた街の子供にはそういった面で鼻につくような態度を取ることもあったが、聖歌隊では周りの子供たちが皆近いレベルであるため、そういった態度はやや控えめかもしれない。 ダンジェロ家には上記のような厄介な面は様々あるものの、家庭の経済状況自体は中間層より多少裕福なくらい。亡くなった（と聞かされている）父親に資産があったこともあるが、母自身もどちらかといえば良い家の生まれだったそう。 そのため、諸々の難儀な慣習を除けば、衣食住に困ったことはなく、一般的な（ともすればそれより高水準な）教育を受ける機会も与えられている。その点についても、ジュゼッペは母親の存在は有難く感じているようで、彼女を拒絶しきれない遠因の一つである様子。 厄介な気質の母と二人きりで暮らす中で、なんとは無しに人のいなし方、説得の仕方なんかを学んできたため、比較的人と話すのは得意。 ただし同時に、女性と接するのは、母を思い出してしまうため少し苦手。 母の勧めてくるものの中で比較的無害なものとして、蜂蜜があった。家では、おやつにも飲み物にも料理の隠し味にも、なにかと使われていたそう。 家の外でも母に持たされた蜂蜜入りの飴を口の中で転がしていることが多い。もし聖歌隊の施設内にそういったものの持ち込みが制限されていなければ、友人に分け与えることがあるかもしれない。 （ちなみに生まれて数ヶ月の頃のジュゼッペが母乳の次に口にした食物は蜂蜜である。つまりは蜂蜜も上記"薬"と大差ない与えられ方をしている） 持っている砂糖玉は、怪しげな医者を真似た母が、薄めた"風邪薬"（母談）を染み込ませているそう。素人によるこのような"薬"の作成は法的にかなり危うい行為である上、ジュゼッペは母の言う"風邪薬"の正体を怪しんでおり、この砂糖玉については絶対に他人に渡そうとはしない。

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